英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

相棒 season23 第13話「レジリエンス」

2025-01-30 13:46:16 | ドラマ・映画
「レジリエンス」………人間に自然に備わった回復力(右京の言)
(困難からの)「回復力」「復元力」「耐久力」「再起力」「弾力」。精神的な回復力、復元力として使われることが多い


……それはともかく、
事件の捜査を引き受けてから、10秒後に犯人を確保してしまった(自白してしまった)!

【中盤までのストーリーの流れ】
・5年前の青年殺害事件の捜査を引き受けた直後、被害者の母親を支援していた平井がいきなり自首
・さらに、それ以外にも3人を殺害していることも供述。その裏付けも取れた
・殺害の動機は女装を馬鹿にされたからだといい、部屋から女性用服も見つかる(偽装の可能性もあり)
・被害者青年・為永祐希の部屋から、漫画の原稿が見つかり、作者は北原莉央。
・莉央は漫画家になる夢を掴みかけていたが、突然、音信不通に。自 殺を図り、3年間意識不明だったことが判明
・祐希の部屋にあった漫画は頼まれて渡したという。平井と親密だったため平井と共に母親・和田彩子を支援(彩子はガンで余命が幾ばくもない)
・偽名を使ったのは、小学生時代、祐希から「ああいう子と仲良くするのはやめなさい」と彩子が言っていたことを聞いたからだという

【真相】
・意識不明状態から回復した莉央が平井を主人公にした漫画のストーリー通りの復讐殺人を実行していた
・漫画では、ヒロイン(莉央)に平井が殺害した女性A&Bが絡み、通りかかった男性C(平井に殺害された)に強姦するよう強要。デートでその場にいた祐希は一目散に逃亡していた
・彩子は、いろいろ支援してくれている平井に惹かれていった。平井も復讐の対象である彩子を愛してしまった
・莉央も3人でいる空間や時間が“居心地良い”と感じていた


”レジリエンス”(回復力)により、殺害された者たちは自分の犯した罪を忘れて(そもそも、罪の意識があったのか?)、莉央と平井もひどい目に遭ったことも復讐心も薄れていった


全く方向違いの右京の言葉(今回は“プルプル”は不発生)
「あなたが追いつめられた自分から逃げたんです。
あなたが復讐を実行しなければ、莉央さんが罪悪感を覚えることはなかった。彩子さんの心を弄び、傷つけることも。
ひとりの男の身勝手な正義と倫理が二人の女性の人生を破壊したんです。
そして、それはもう二度と回復しませんよ」

 4人も殺害した平井は許されない。 特に右京にすれば、元警官が殺人を行うことは許されないことというのも分かる。
 莉央に《どんなことがあっても莉央を守る》という誓いに殉じたが、その復讐で莉央が幸せになれるのかというと、はなはだ疑問である。
 少年課にいて児童養護施設でボランティアもしていた平井がは、人を殺害するという行為に抵抗や葛藤はなかったのだろうか?
 それらのハードルを莉央との約束で飛び越えてしまった。

「あなたが復讐を実行しなければ、莉央さんが罪悪感を覚えることはなかった。彩子さんの心を弄び、傷つけることも。
ひとりの男の身勝手な正義と倫理が二人の女性の人生を破壊したんです」

 と右京は責めたが、平井に罪を犯させたのは莉央であり、莉央には罪はないのか?
 先に殺害された3人は莉央の自 殺の原因になったが、更生しており、彼女たちの人生を断ってしまったことの方が罪が大きいはずだ。

 “平井に人生が破壊された”という彩子にしても、小学生だった莉央を傷つけた言葉に関する反省はあったが、自分の息子が莉央を置き去りにして逃げ去ったことに対する謝罪はなかった。この件に対しても、右京はスルー。(息子もひどい奴だ)


【その他の感想】
応募入選作のあと、例の事件があり、意識が回復した後、「復讐編」を描き、殺人教唆に用いた。
平井に殺人を犯させるのに躊躇、葛藤はなかったのか?
そして、復讐の為に漫画を描くのは、自分の夢を壊すことになるのでは?
しかも、入選作の時に主人公に思いを込めて描いたはずだが、その主人公に殺人を犯させるのもあり得ない


莉央が自分の心に決着をつける為に描いた漫画を、平井が見てしまい復讐したのならまだ理解できるが…


 ダメ出しを出して、もう一度書き直しを命じたくなる脚本だった。

    
……児童施設が関係する話が多すぎる



第1話「警察官A~要人暗殺の罠!姿なき首謀者」(初回拡大SP)
第2話「警察官A~逆転殺人!真犯人は二人いる!!」(拡大スペシャル)
第3話「楽園」
第4話「2つの顔」
第5話「幽霊ホテル」
第6話「薔薇と髭の夜明け」
第7話「復讐者は笑わない」
第8話「瞳の中のあなた」
第9話「最後の一日」(元日SP )
第10話「雨やどり」
第11話「33人の亀山薫」
第12話「細かいことが気になる患者」

【ストーリー】番組サイトより
未解決事件が連続殺人に発展!?
元警察官の男が抱える闇とは…


 未解決事件を取材していた美和子(鈴木砂羽)が、右京(水谷豊)と薫(寺脇康文)に相談を持ち掛ける。5年前、23歳の青年が公園で何者かに殺害された事件を、改めて調べてほしいという。
 2人はさっそく被害者の母親から事情を聞くが、そのかたわらには平井(和泉元彌)という男性がいた。元警察官だったという彼は、思うところあって未解決事件の被害者を支援しているらしい。ところが、その事情聴取中に平井が突然、「犯人は私です」と告白。
 支援者として被害者の母親に近づいたのは、隠蔽工作のためとも思われたが、右京は納得がいかない様子。そんな中、平井はさらに驚くべき罪を告白する。実は、青年を殺害する前、すでに3人もの人間を殺めているというのだ。

驚くべき告白を続ける男の狙いは!?
底知れぬ凶悪事件に翻弄される警察
特命係は闇の底の真相にたどり着けるのか?


ゲスト:和泉元彌

脚本:真野勝成
監督:橋本一

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