英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

キャッシュレス化に関するNHKの主観の入った報道

2019-08-01 22:42:07 | 時事
≪“7pay”の9月末での廃止≫と発表された。

 今夜のNHK『ニュース7』では、その記者会見の様子とこれまでの経緯や今後の対応などが解説されたが、その件の最後で
「《今後、キャッシュレス化は進むのか?≫……
 ……コンビニ最大手のサービスが廃止に追い込まる事態となったことで、その普及に水を差す可能性も出てきました
と結んでいた。

 この“水を差す”という表現…かなりの主観が入っている。

 確かに、キャッシュレスの利点は大きい。現金(大金)を持ち歩き必要なく、手持ちがなくて購入を見送る無念さを味わうこともなくなるだろう。企業としても、消費傾向などを掴みやすいし、消費者もポイント還元などの恩恵を得ることも多い。
 政府も≪キャッシュレス化を進めたい≫ようだ。

 しかし、便利なものはそのリスクも大きい(当ブログの関連記事はここ)。不正アクセスによる不正利用による被害者も多く発生した。(“7pay”では被害者808人、被害額3,861万円)
 高度化の進む情報機器、決済機器についていけない高齢者も多い(私も近い将来ついていけなくなりそう)。

 中立・公正な分析・解説が求められる報道機関が政府方針にべったりの報道姿勢とは……これでは“国営放送”と揶揄されても仕方がない(NHKは“公共放送”と言っているが…)

 
 それから、昨夜の『ニュースきょう一日』では
≪ポイント還元制度に申し込んでいる中小店は1割程度≫という件の終わりでは、井上あさひキャスターが
「折角の恩恵を消費者が受けられないことのないように、制度に参加するようお願いします」(←大意です。細かい表現は覚えていません)

 そもそも、制度への参加は自由であり、事業者はメリットを感じなければ、参加しようとは思わない。
 制度が複雑、クレジットカード会社などに支払う手数料の負担が大きそうだし、顧客の多くが高齢者なら積極的に参加しようとは思わない。
 そもそも、5%還元の期間は9か月と限定されている(←このことは報道ではほとんど触れていない)


これでいいのか?NHK!

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