英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

2024衆議院選挙 雑感

2024-10-29 16:48:55 | 時事
本当は昨日書きたかったのですが、先週末、「週明けでいいから、お願いする」という案件(“注文”ですが、“案件”と書いた方がかっこいいので…)が多数ありました。
それを受けた時は、《ああ、来週でいいのなら、嬉しい》と思っていたのですが、日曜の夕方になると《ああ、明日は忙しいなあ、嫌だなあ》とブルー。
案の定、昨日は無茶苦茶大変だった……


 と言う訳で、1日遅れの記事を書いています。もう需要がないかもしれません。心に浮かんだことを脈絡なしに、挙げていきます。


1.なんで、解散したのだろう?
 結果論になってしまうが、自民党に逆風が吹いている中で、解散総選挙をしてもいい結果が得られないことは予想できたはず。では、何故?…となるが
①裏金問題に決着をつけたかった
 おざなりの政治資金規正法改正案や政治倫理審査会など裏金問題の対応では、国民は納得していない。
 それで、衆議院解散・選挙をして、その中で、主だった裏金議員を非公認、他の裏金議員には比例への重複を認めないというペナルティを与えて、批判の声を沈静化させようとした。
 で《当選=民意(と言っても、地元限定)を得られれば、ある程度は裏金問題を沈静化できる》と考えたのだろう。
 《自民党は選挙に強い》という自信があった。これまでも、消費税アップや防衛費増額、その他、安倍元総理の「桜を見る会」「森友・加計問題」などの諸問題後の選挙でも勝利している。
 《多少、苦戦しても、それほど大きくは負けないはず》と考えたのだろう。
②最速解散
 野党共闘が成立する前に、公示したかったのだろう。
 野党候補が乱立すれば、自民党候補への票が減っても、野党評も分散するので戦える……はずだった
 それと、以前も書いたが、《予算委員会で新閣僚が答弁に立つと、(閣僚としての経験が少ない議員が多いので)失言をしてしまう可能性が低くない》と考えた
③新内閣発足のご祝儀(支持率アップ)
 「支持率アップした今が選挙のチャンス」という党内の議員の声(圧力)が大きかった。

2.2000万円問題
 これが、致命傷
 「“党勢拡大のための活動費”として支部(支部長)に送った」と言うが、選挙区の支部長は通常、在籍議員か時期候補者なので、疑惑は晴れない。
 この時期に、“党勢拡大”と言ったら“選挙資金”としか思えない。“選挙で当選する”ことが“党勢拡大”の大きな要素となっており、「非公認議員には党の支援はない」のなら、一律、2000万円というのは不可解である。
 純粋に“選挙以外の党勢拡大”費だとしたら、この時期に送る必要はないし、《政治と金》で批判されている選挙中に送るのは、その事実が公になれば、“火に油を注ぐ”様なものだ。
 実際そうなってしまった。“党勢拡大”とは真逆の作用が起こってしまった。
 仮に、純粋に“選挙以外の党勢拡大”費だとしたら、その使い道を領収証などで証明して欲しい。
 そもそも、どのくらいの期間を想定しての2000万円だったのか?
 党勢拡大のための項目を明示し、その期間中の領収証を支部は提出すべきだ。もちろん、不記載議員以外の支部も同様に提出して、不自然さがないかの証明をしていただきたい。

3.投票率の低さ
 《裏金問題》《経済対策》など国民の関心は高いと思ったが、3番目に低い53.85%だった。
 最速のスピード解散だったため、慌ただしく投票日が来てしまった印象がある。
 (地域にもよるが)投票所入場券の発送が遅れたことも一因かもしれない。投票所の確保も大変だったようだ。(他のイベント、競技会などと重なり、駐車場が確保できなかった所もあったようだ)
 一番の要因として考えられるのは、「自民党には投票しないが、他の党にも入れたくない」→「今回は棄権」というパターン。
 いや、《選挙に行っても、大して変わらない》と考える人が多い……これが主因?
 ここ数回、与党が大勝していたので、与党の好きなように政策がすすめられていたので、そう感じるのは仕方がない。
 今回、与野党のバランスが逆転した。今回、その成果が政策に反映されなければ、日本の民主主義は形骸化してしまうだろう。出来れば、消費税廃止(税率を下げて)して欲しい。
 少なくとも、政治資金規正法をもっと厳格化する。政策活動費廃止、調査研究広報滞在費(旧文書通信交通滞在費)の使途公開(余剰金は返納)ぐらいは実現してほしい。

    「領収証公開10年後→5年後」などでお茶を濁すなんてことはないだろうね……

 石破総理は会見で「制作活動費の廃止、旧文通費の使途公開、残金の返還へ、政治とカネを抜本的に見直す」と述べた(ただし、《企業団体献金の禁止》は言っていない)

4.期日前投票の疑問
 今回、投票日に行ったのは、家族では私だけ。(家族の人数は多い方だと思う)
 投票日に皆忙しいという訳ではなく、日曜日に投票に行くのが煩わしいみたいだ。それと、投票所の厳粛さが好きじゃないというのもあるらしい。
 まあ、そういう理由があってもいいと思うが、私が問題に感じるのは、公示日から期日前投票が可能だということ
 これでは、選挙活動(選挙カーで名前を連呼するだけはやめて欲しいが)や政策討論、政策提示が意味のないモノとなってしまう。投票日3日前ぐらいに期日前投票者が9割をこえていて、候補者の熱弁もほとんど意味のないモノとなっていたりして……

 “2000万円問題”が明らかになったのが選挙戦終盤だったので、今回の出口調査は実情とズレたものとなってしまった。
 出口調査に応じたのは、当然、当日に投票した人だけなので、自民党に対する批判が強い。期日前投票前半は、2000年問題が発覚していなかったので、批判の度合いは低い。よって、出口調査は、実際より自民党に厳しいモノになっていて、出口調査が当てにならなかった選挙区もあった。

5.立憲民主党が支持されたわけではない
 小選挙区で自民批判票が立憲民主党や他の野党に流れただけ。比例では立民票は増えていない。
 「政権交代こそ政治改革だ」と声高らかに主張していたが、政策をきちんと語ってくれないと、政治を任せる気にはならない。
 獲得議席ほど支持されていないことを忘れないで欲しい。

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