「いいですか?」2発と、久々の≪ぷるぷる≫
「いいですか?
人が不当な目に遭った時、最もしてはいけないのが、不当な方法による復讐です。
なぜ、してはいけないか分かりますか?
それは、あなたが最初に受けた不当を、誰も不当だと思わなくなってしまうからです。
それどころか、“やっぱりそういう人間だったんだ”とあなた自身が思われてしまうからです」
「いいですか?
我々警察官は、自らの過ちによって簡単に人の人生を狂わせることがあるんですよ。
そんなことも分からない警察官と、ほかの警察官を、一緒にしないでもらいたい!」
大いに共感できる右京の言葉であったが、今週も登場人物の言動に不可解な点が多かった。
★恋人?の美久……自分本位で“その場しのぎ”の女
・死にそうな恋人(友人)を(119番通報したとは言え)置き去り!
・目撃証言が曖昧な女
確かに刑事に尋ねられたら曖昧な証言や思い込み(思い込まされた)証言をしてしまうかもしれないが、「わからない」とか「断言はできない」と言うのが通常であろう。この美久の場合は、よく分からないのに「この人だったような気がする」と通常とは逆のパターン。しかも、聞かれるたびに、そう答えていた。
≪その場さえ凌げれば≫という無責任な自分本位さが見受けられる。
・ふたりの関係、実は千倉は“貢ぐ君”
店長も気づくほどの二人の仲だったが、美久には20万円もの金を貸すほどの男友達がおり、額の大きさを考えると貸した男のほうが本命。しかも、その20万円は千倉から借りたというおまけ付き。
千倉は自費出版のことも美久に話していたようだが、美久は少しも千倉の死を悲しんでいないようだ。
・「私が千倉さんを殺すわけないじゃないですか!」と涙ながらに訴えたが……
この場面だけを見れば、≪あんなに愛していた千倉さんを殺すはずがない≫と涙ながらに訴えているように思えるシーンだった。女性の涙は恐ろしい……
しかし、≪たった20万円で、しかも、あんな男達のために殺人なんてするはずないじゃないの!≫というような「殺すわけないじゃないですか!」であった。
★被害者の千倉……自己満足の男
・倒れた年配女性と去っていく赤い自転車を視ただけなのに、事故の目撃証言をしたが…
刑事やブログ訪問者に乗せられ、(無自覚で)“事故の目撃”証言をしてしまった、その重大性を考えずに。
・自分の迂闊さに気づき、周囲に惑わされないように双方向ではなく一方通行の書籍形式で証言の顛末を振り返ろうとしたが…
「自費出版の目途が付いた」と言うが、まだ完結していなかった。それも肝心な年配女性死亡事件の犯人の話を聞いていなかったという中途半端さ。
確かに、真相を訊くのも、自分が有罪に追いやった佐野に面と向かうのは怖いだろう。しかし、それでも、会おうという試みや下調べをするなどするのではないだろうか?それさえもしないモノだから、逆に佐野に会いに来られて「あんた誰?」と言ってしまい、佐野に逆上されて殺されてしまった。
・ブログに一喜一憂していたが…
初期のつまらなそうなブログであったが、そんなブログに批判的とはいえ数多くコメントが付くのだろうか?
また、目撃証言をしたという行為がそんなに讃えられるものとは思えない。
★年配女性死亡事件……杜撰な捜査
解決を焦っていた刑事課の刑事も相当な罪の重さ(一番悪い)だが、佐野の証言(おそらく真実)によると、年配女性が立ちくらみのように倒れた。佐野は直前で停止し跳ねていない。
その後、佐野が遠ざかり、もう一度、女性が倒れた(この場面を千倉が目撃)。
死因は脳出血だったが、自転車に撥ねられた痕跡があったのだろうか?佐野の自転車をきちんと調べたのだろうか?……杜撰としか言えない。
★「ぷるぷる」はしたが……右京も変
事件解決を焦り証言を誘導した刑事、こいつが一番悪いというか、元凶そのものだった。
右京は彼に激昂したが、ただそれだけ。
その晩、「花の里」で一杯引っ掛けて、
「おや、僕もお茶漬け頼んだはずですがね」「あら?ごめんなさい、私としたことが……」「杉下さん、頼んでないですよ」「お召し上がりになりますか?」「いや、けっこう」「良かったら、俺の分、半分食べます?」「いや、ホントにけっこう」「(もぐもぐ)旨っ」
右京、むかむか。幸子、にこにこ……って、そんなことしていて良いの?
【ストーリー】番組サイトより
カフェのアルバイト店員・千倉(藤間宇宙)の撲殺体が発見された。遺体のそばには自らの血で書かれた「H22」のダイイング・メッセージ。書きかけのようで、どうやら途中で力尽きたらしい。
千倉のブログを遡って調べると、5年前は就活に失敗した愚痴ばかりが書き込まれていたが、3年前にカフェの店長になってからは明るい内容に一変。
千倉は同じく3年前の平成22年に自転車による老女ひき逃げ事件を目撃。千倉の証言によって佐野(小松和重)という男が逮捕され、実刑判決を受けていることがわかった。刑期を終え、すでに出所していた佐野に話を聞くと、あくまでも冤罪だと主張。右京(水谷豊)と享(成宮寛貴)に、目撃者は本当に自分がひき逃げするところを見たのか聞いてみたい、と言葉を荒げる。
今回の殺人事件と3年前のひき逃げ事件に関係があるのか? なぜ千倉は殺されなければならなかったのか? 右京と享が絡み合った謎を紐解いていく。
ゲスト:小松和重、井田國彦、菅野莉央、ヨシダ朝
脚本:飯田武
監督:東伸児
「いいですか?
人が不当な目に遭った時、最もしてはいけないのが、不当な方法による復讐です。
なぜ、してはいけないか分かりますか?
それは、あなたが最初に受けた不当を、誰も不当だと思わなくなってしまうからです。
それどころか、“やっぱりそういう人間だったんだ”とあなた自身が思われてしまうからです」
「いいですか?
我々警察官は、自らの過ちによって簡単に人の人生を狂わせることがあるんですよ。
そんなことも分からない警察官と、ほかの警察官を、一緒にしないでもらいたい!」
大いに共感できる右京の言葉であったが、今週も登場人物の言動に不可解な点が多かった。
★恋人?の美久……自分本位で“その場しのぎ”の女
・死にそうな恋人(友人)を(119番通報したとは言え)置き去り!
・目撃証言が曖昧な女
確かに刑事に尋ねられたら曖昧な証言や思い込み(思い込まされた)証言をしてしまうかもしれないが、「わからない」とか「断言はできない」と言うのが通常であろう。この美久の場合は、よく分からないのに「この人だったような気がする」と通常とは逆のパターン。しかも、聞かれるたびに、そう答えていた。
≪その場さえ凌げれば≫という無責任な自分本位さが見受けられる。
・ふたりの関係、実は千倉は“貢ぐ君”
店長も気づくほどの二人の仲だったが、美久には20万円もの金を貸すほどの男友達がおり、額の大きさを考えると貸した男のほうが本命。しかも、その20万円は千倉から借りたというおまけ付き。
千倉は自費出版のことも美久に話していたようだが、美久は少しも千倉の死を悲しんでいないようだ。
・「私が千倉さんを殺すわけないじゃないですか!」と涙ながらに訴えたが……
この場面だけを見れば、≪あんなに愛していた千倉さんを殺すはずがない≫と涙ながらに訴えているように思えるシーンだった。女性の涙は恐ろしい……
しかし、≪たった20万円で、しかも、あんな男達のために殺人なんてするはずないじゃないの!≫というような「殺すわけないじゃないですか!」であった。
★被害者の千倉……自己満足の男
・倒れた年配女性と去っていく赤い自転車を視ただけなのに、事故の目撃証言をしたが…
刑事やブログ訪問者に乗せられ、(無自覚で)“事故の目撃”証言をしてしまった、その重大性を考えずに。
・自分の迂闊さに気づき、周囲に惑わされないように双方向ではなく一方通行の書籍形式で証言の顛末を振り返ろうとしたが…
「自費出版の目途が付いた」と言うが、まだ完結していなかった。それも肝心な年配女性死亡事件の犯人の話を聞いていなかったという中途半端さ。
確かに、真相を訊くのも、自分が有罪に追いやった佐野に面と向かうのは怖いだろう。しかし、それでも、会おうという試みや下調べをするなどするのではないだろうか?それさえもしないモノだから、逆に佐野に会いに来られて「あんた誰?」と言ってしまい、佐野に逆上されて殺されてしまった。
・ブログに一喜一憂していたが…
初期のつまらなそうなブログであったが、そんなブログに批判的とはいえ数多くコメントが付くのだろうか?
また、目撃証言をしたという行為がそんなに讃えられるものとは思えない。
★年配女性死亡事件……杜撰な捜査
解決を焦っていた刑事課の刑事も相当な罪の重さ(一番悪い)だが、佐野の証言(おそらく真実)によると、年配女性が立ちくらみのように倒れた。佐野は直前で停止し跳ねていない。
その後、佐野が遠ざかり、もう一度、女性が倒れた(この場面を千倉が目撃)。
死因は脳出血だったが、自転車に撥ねられた痕跡があったのだろうか?佐野の自転車をきちんと調べたのだろうか?……杜撰としか言えない。
★「ぷるぷる」はしたが……右京も変
事件解決を焦り証言を誘導した刑事、こいつが一番悪いというか、元凶そのものだった。
右京は彼に激昂したが、ただそれだけ。
その晩、「花の里」で一杯引っ掛けて、
「おや、僕もお茶漬け頼んだはずですがね」「あら?ごめんなさい、私としたことが……」「杉下さん、頼んでないですよ」「お召し上がりになりますか?」「いや、けっこう」「良かったら、俺の分、半分食べます?」「いや、ホントにけっこう」「(もぐもぐ)旨っ」
右京、むかむか。幸子、にこにこ……って、そんなことしていて良いの?
【ストーリー】番組サイトより
カフェのアルバイト店員・千倉(藤間宇宙)の撲殺体が発見された。遺体のそばには自らの血で書かれた「H22」のダイイング・メッセージ。書きかけのようで、どうやら途中で力尽きたらしい。
千倉のブログを遡って調べると、5年前は就活に失敗した愚痴ばかりが書き込まれていたが、3年前にカフェの店長になってからは明るい内容に一変。
千倉は同じく3年前の平成22年に自転車による老女ひき逃げ事件を目撃。千倉の証言によって佐野(小松和重)という男が逮捕され、実刑判決を受けていることがわかった。刑期を終え、すでに出所していた佐野に話を聞くと、あくまでも冤罪だと主張。右京(水谷豊)と享(成宮寛貴)に、目撃者は本当に自分がひき逃げするところを見たのか聞いてみたい、と言葉を荒げる。
今回の殺人事件と3年前のひき逃げ事件に関係があるのか? なぜ千倉は殺されなければならなかったのか? 右京と享が絡み合った謎を紐解いていく。
ゲスト:小松和重、井田國彦、菅野莉央、ヨシダ朝
脚本:飯田武
監督:東伸児
決め言葉 いいですか?に続く言葉は
うんうん。ってうなづけるものでしたね。よかったです。
英さんも書いてるけど
目撃証言のあと
ブログに人気が出るというのは。。どうなんでしょう(笑)
そんなのでコメント増えるのかな。。って思いました。
見てもいないことを
見たように言ってしまう心理はわからなくもないけど
でも その人の運命を変えてしまうのだから
やっぱり 証言は責任を持たないといけないよね。
警察も自転車とぶつかったかどうか
もっと調べないといけないよね~杜撰な感じが否めませんでしたね。
>もっと調べないといけないよね~杜撰な感じが否めませんでしたね。
冤罪はあってはいけないことですが、担当刑事たちの先入観やいい加減さで、「簡単に」とは言えないけれど、割と容易に起きてしまいそうで、怖いです。
>そんなのでコメント増えるのかな。。って思いました。
ですよね。
そんなに簡単にコメントが増えるものか!(笑)
私のところには、数は多くないですが、素晴らしいコメンテーターが揃っています。ありがたいことです。
右京の言葉は正論御尤もなのですが、それは右京が警察組織(権力側)の人間でなければの話。所謂、正論だけどあんたが言うな、状態です。
他の警察官と一緒にしないでいただきたい、などと言ってはみても、積極的に冤罪を作ろうとするかの如き者は少数でも、それを改善したりその事実を知ってリークしたりする人物の殆どいない状態で、「他の警察官と一緒」なんですよ、まさに。
せめても、
「私はあなたとは違う」
と言う為には最低限遭遇した今回の不祥事を世間に公表するくらいはしないといけない筈です。
しかも、現実の社会では、そういった隠蔽を合法にする法案が成立しようとしているのです。
それなのに、警察権力は概ね全うに機能しているという「決め台詞」を言ってしまうようでは、相棒も完全に死にました。
>「私はあなたとは違う」
>と言う為には最低限遭遇した今回の不祥事を世間に公表するくらいはしないといけない筈です。
ですよね。
やるせない事件だったのでお茶目に終わりたかったのかもしれませんが、「花の里」で「注文した」「しない」で揉めて、拗ねている場合ではないはずです。
「いいですか、あなた方がしなければいけないのは、お茶漬けを食べることではなく、無責任で杜撰な捜査でひとりの人間の人生を破滅させ、一人の命が失われてしまったことの謝罪や償いをすることなのですよ」
と、言いたいです。