―重なる恋(故意)心―
美代子(三吉彩花)の故意
達也(大野拓朗)への恋心(片思い)に気づいて欲しくて、鏡で反射させた光を屋上の縁にいた達也に当てた
洋子(波瑠)の故意
達也の束縛から逃れたいと思った洋子は、美代子の反射させた光を達也に気付かせた(目が眩みバランスを崩して転落すること期待)
この両者の故意は、多少意味(罪)が異なる。
光を反射させたのは思いを届けたかっただけの美代子に対し、達也の転落を期待しての洋子の行為なので、悪意は洋子の方が濃い。
ただ、洋子は光に目が眩んで転落してしまうと確信していただけではない。美代子にしても、光の反射をし続けていたような感じだったので、洋子の行為がなくても転落につながった可能性はある。転落との因果関係は美代子の行為の方が大きい。
達也(大野拓朗)の故意
屋上の縁に立った達也。洋子の態度によっては飛び降りることを考えていたのではないか?
洋子を失いたくない、良(三浦春馬)に奪われたくない。それなら、いっそ死んだ方がまし。そんな気持ちがあったのだろう。
そして、洋子の心を知ったところへ、光を受ける。しかも、洋子がそれに気付かせたのだ。
自分の死を以って、洋子に足枷を付けた。しかも洋子に、事故を誘発させた、いや、殺害したという意識を持たせ、呪縛をかけたのだった。
堤防で寝ころぶシーン、夏の制服で歩く男女、青春の空気漂う美術室など、青春の甘酸っぱさや切なさを感じさせる画は良かった。
夏服の三浦春馬も良かったが、顔はともかく胸板や肩幅が発達してしまっているので、高校生としては苦しい。やはり、男子高生はどこか華奢なところがないと……(あ、私にはそういう趣味はありません。セーラー服の方がいいです)
あと、思わせぶりの演出が不要かな。
①良が美代子の描きかけの絵を見ようとするのを制止する時の「念が入ってしまう」という台詞
②洋子が美代子が乗ったバスを必死に追いかけるシーン
②には必然性を感じないが、画的には良かったので許す。
【ストーリー】番組サイトより
高校三年生の中岡良(三浦春馬)、佐伯洋子(波瑠)、行原達也(大野拓朗)は、小学校からずっと同じ学校に通う幼なじみで仲の良い3人組。だが、思春期に入ると関係は微妙に変化。洋子と達也が交際を始めたことで、良は悩んでいた。良も密かに洋子に想いを寄せていたからだ。表面的な関係は変わらないが、良は早く高校を卒業して想いを断ち切りかった。
そんなある日。衝撃的な事件が起きる。達也が校舎の屋上から転落死したのだ。目撃した生徒によると、達也はひとりで屋上の縁を歩いていて、急にバランスを崩して落下したらしい。捜査にあたった刑事たちは自殺も視野に入れている。だが、良には事故も自殺も考えられない。なぜ、達也は死んだのか? その原因が知りたかった。
次の日、達也のロッカーが何者かに壊されていた。散乱した達也の私物を片付ける洋子のもとに良が駆けつける。昨日は冷静に対処していた洋子も、さすがに動揺は隠せない。そんな2人を伺う、人影が…。
良は達也が立っていた屋上に行く。すると後を追うように女子生徒がやって来て、良に気づかれると慌てて去った。追いかけた良は、担任の井本五郎(近藤公園)に遮られてしまう。事件以来、立ち入り禁止となった屋上の扉の鍵を持ち出したことを咎められたのだ。だが、良は井本から、逃げた女子生徒の名を聞く事が出来た。笠井美代子(三吉彩花)。良は達也の葬儀で気を失った女子生徒を思い出す。
美代子(三吉彩花)の故意
達也(大野拓朗)への恋心(片思い)に気づいて欲しくて、鏡で反射させた光を屋上の縁にいた達也に当てた
洋子(波瑠)の故意
達也の束縛から逃れたいと思った洋子は、美代子の反射させた光を達也に気付かせた(目が眩みバランスを崩して転落すること期待)
この両者の故意は、多少意味(罪)が異なる。
光を反射させたのは思いを届けたかっただけの美代子に対し、達也の転落を期待しての洋子の行為なので、悪意は洋子の方が濃い。
ただ、洋子は光に目が眩んで転落してしまうと確信していただけではない。美代子にしても、光の反射をし続けていたような感じだったので、洋子の行為がなくても転落につながった可能性はある。転落との因果関係は美代子の行為の方が大きい。
達也(大野拓朗)の故意
屋上の縁に立った達也。洋子の態度によっては飛び降りることを考えていたのではないか?
洋子を失いたくない、良(三浦春馬)に奪われたくない。それなら、いっそ死んだ方がまし。そんな気持ちがあったのだろう。
そして、洋子の心を知ったところへ、光を受ける。しかも、洋子がそれに気付かせたのだ。
自分の死を以って、洋子に足枷を付けた。しかも洋子に、事故を誘発させた、いや、殺害したという意識を持たせ、呪縛をかけたのだった。
堤防で寝ころぶシーン、夏の制服で歩く男女、青春の空気漂う美術室など、青春の甘酸っぱさや切なさを感じさせる画は良かった。
夏服の三浦春馬も良かったが、顔はともかく胸板や肩幅が発達してしまっているので、高校生としては苦しい。やはり、男子高生はどこか華奢なところがないと……(あ、私にはそういう趣味はありません。セーラー服の方がいいです)
あと、思わせぶりの演出が不要かな。
①良が美代子の描きかけの絵を見ようとするのを制止する時の「念が入ってしまう」という台詞
②洋子が美代子が乗ったバスを必死に追いかけるシーン
②には必然性を感じないが、画的には良かったので許す。
【ストーリー】番組サイトより
高校三年生の中岡良(三浦春馬)、佐伯洋子(波瑠)、行原達也(大野拓朗)は、小学校からずっと同じ学校に通う幼なじみで仲の良い3人組。だが、思春期に入ると関係は微妙に変化。洋子と達也が交際を始めたことで、良は悩んでいた。良も密かに洋子に想いを寄せていたからだ。表面的な関係は変わらないが、良は早く高校を卒業して想いを断ち切りかった。
そんなある日。衝撃的な事件が起きる。達也が校舎の屋上から転落死したのだ。目撃した生徒によると、達也はひとりで屋上の縁を歩いていて、急にバランスを崩して落下したらしい。捜査にあたった刑事たちは自殺も視野に入れている。だが、良には事故も自殺も考えられない。なぜ、達也は死んだのか? その原因が知りたかった。
次の日、達也のロッカーが何者かに壊されていた。散乱した達也の私物を片付ける洋子のもとに良が駆けつける。昨日は冷静に対処していた洋子も、さすがに動揺は隠せない。そんな2人を伺う、人影が…。
良は達也が立っていた屋上に行く。すると後を追うように女子生徒がやって来て、良に気づかれると慌てて去った。追いかけた良は、担任の井本五郎(近藤公園)に遮られてしまう。事件以来、立ち入り禁止となった屋上の扉の鍵を持ち出したことを咎められたのだ。だが、良は井本から、逃げた女子生徒の名を聞く事が出来た。笠井美代子(三吉彩花)。良は達也の葬儀で気を失った女子生徒を思い出す。
なるほど、良の故意ですか。
良の指が洋子の指に触れたのが、すべての発端というのは、回想された時に思ったのですが、それが「良の小さな故意」というのには気がつきませんでした。なるほど!
ただ、その二人の指の事に達也が気づいたことは、良は知らなかったのが救いですね。
洋子は良の指の感触より、達也の転落シーンが脳裏に焼きつき、罪の意識を背負って生きていくのではないでしょうか。
いろんなところに伏せんがあって面白かったです。
誰が一番故意があるのかって考えてみてたら
最後の画面の土手で
二人が手をつないでいるところ・・・
良ちゃんは もちろんわざと指に触れただろうし
それを達也が見て知っていたところ・・
余韻が残りました。
なかなか上手い演出だった 面白いドラマだったと思います。
>誰が一番故意があるのかって考えてみてたら
最後の画面の土手で二人が手をつないでいるところ・・・
まあ、これが事の起こりでしたね。
最初は、仲の良い二人を見つめるだけの良が切ないなあとだけ感じましたが、その指の絡みはすべての始まりで、さらに達也が見ていたのが、不運?でしたね。
小さな故意でしたが、それらが重なると…というお話でした。