英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

『週刊将棋』3月21日号 詰将棋入門 解答における1手詰

2012-06-24 11:14:38 | 詰将棋
6月6日記事、『週刊将棋』3月21日号 詰将棋入門
6月17日記事、『週刊将棋』3月21日号 詰将棋入門 解答における1手詰の解答です。

初図は

で、正解手順や変化手順は上記リンクをたどって下さい。

まず、変化1図。

 これは、初図より▲3三角と捨てた手に対し、△3三同飛と取った変化です。
 この図では、▲1二金と打てば綺麗に詰みます。

 初図でいきなり▲1二金と打っても、△3三玉と逃げられて詰まず、角を捨てて3三に飛車を呼び込んでおいて▲1二金と打てば3三に逃げられないという寸法でした。


次は、第4図。

 初手に角を捨て、筋悪く玉の下から金を打ち、2二に居た玉をわざわざ3三、さらに4三と逃がし、持ち駒も使い果たし、これで大丈夫か?という図です。
 しかし、ご安心してください。
 ▲2五角!

 これにて、玉はどこにも行けません。合駒も無効です。角の特性と筋悪く打った金が玉をがんじがらめにしています。玉方の飛車と歩が皮肉にも玉の行く手を邪魔しています。
 以前、『馬弾の射手』 中田章道七段作をご紹介しましたが、この作品の詰め上がりも同様の詰め上がりです。
 不利感を伴う詰め筋に利用されやすい詰め上がりなので、短手数の詰将棋に応用されることが多いようです。中田先生の詰め将棋を解くことが圧倒的に多いので感じるのかもしれませんが、中田先生はこの筋が好きなような気がします。

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