「接近戦 ……中田七段作詰将棋 2012年7月3日 中日新聞系新聞出題」の解答です。
取りあえず一番目につく▲2五飛と打ってみましょう。
3三に逃げれば▲4二角で詰みますが、△1四玉と逃げられると
▲1五歩が“打ち歩詰の禁”でうまくいきません。
失敗図1で何とかならないかと、▲2三角と打ってみても何ともなりません。
では、▲4二角はどうでしょうか?
3三に合駒をしてくれると、▲2五龍で綺麗に詰みます。また、△1四玉にも▲2五龍で詰みます。
しかし、△2三玉と逃げられると、
1二への逃走が防げず、うまくいきません。
正解は近づけて打つ▲3三角。
離して打つ▲4二角が実戦では正しい感覚なのですが、近づけて打つ(取られやすい)のが正着になることが多いのです。
これが詰将棋の面白さですが、あまり慣れ過ぎると実戦に悪影響が出るので困ったものです。
▲3三角に△同馬や△同香は、先の変化と同様に▲2五龍で詰み、また、△3三同玉には▲4三飛△2四玉▲2五龍で詰みます。
そこで、初手▲3三角には△2三玉と逃げます。
ここで、▲2五飛と打てば、今度は1二に逃げ込まれても、角が3三にいて2二に利いているので▲2二飛成(角成)で詰みます。
しかし、これで一件落着かというと……残念ながら、△3三玉とされると“打ち歩詰の禁”で詰めることができません。
第2図では、またしても▲2四飛と近づけて打つのが正解。
△3三玉と逃げますが……
今度は打ち歩詰にならず、▲3四歩と打てます。
△2四玉と飛車は取られてしまいますが、▲2五龍で詰みます。
長距離砲の飛車角を敢えて近づけて打ち、取らせることで敵玉を討ち取る……詰将棋の醍醐味を感じさせる作品でした。
詰手順……▲3三角△2三玉▲2四飛△3三玉▲3四歩△2四玉▲2五龍まで7手詰
取りあえず一番目につく▲2五飛と打ってみましょう。
3三に逃げれば▲4二角で詰みますが、△1四玉と逃げられると
▲1五歩が“打ち歩詰の禁”でうまくいきません。
失敗図1で何とかならないかと、▲2三角と打ってみても何ともなりません。
では、▲4二角はどうでしょうか?
3三に合駒をしてくれると、▲2五龍で綺麗に詰みます。また、△1四玉にも▲2五龍で詰みます。
しかし、△2三玉と逃げられると、
1二への逃走が防げず、うまくいきません。
正解は近づけて打つ▲3三角。
離して打つ▲4二角が実戦では正しい感覚なのですが、近づけて打つ(取られやすい)のが正着になることが多いのです。
これが詰将棋の面白さですが、あまり慣れ過ぎると実戦に悪影響が出るので困ったものです。
▲3三角に△同馬や△同香は、先の変化と同様に▲2五龍で詰み、また、△3三同玉には▲4三飛△2四玉▲2五龍で詰みます。
そこで、初手▲3三角には△2三玉と逃げます。
ここで、▲2五飛と打てば、今度は1二に逃げ込まれても、角が3三にいて2二に利いているので▲2二飛成(角成)で詰みます。
しかし、これで一件落着かというと……残念ながら、△3三玉とされると“打ち歩詰の禁”で詰めることができません。
第2図では、またしても▲2四飛と近づけて打つのが正解。
△3三玉と逃げますが……
今度は打ち歩詰にならず、▲3四歩と打てます。
△2四玉と飛車は取られてしまいますが、▲2五龍で詰みます。
長距離砲の飛車角を敢えて近づけて打ち、取らせることで敵玉を討ち取る……詰将棋の醍醐味を感じさせる作品でした。
詰手順……▲3三角△2三玉▲2四飛△3三玉▲3四歩△2四玉▲2五龍まで7手詰
大駒二枚共玉にくっつけて打ってるんですね。
2四飛車は割合すっと浮かんだので、
ヒントの事はすっかり忘れてしまっていました^^;
一目1二に落ちられると詰まない感じなので、
最初どうしても飛車打ちから考えてしまって…
その辺りの作り方も巧いなと思いました。
詰将棋では「大駒は近づけて打つ」ことが多いです。逆に離して打つと詰まないようにできているのに感心します。
▲2五龍の詰形が見えるので、▲3三角は直観的に浮かぶのですが、2二に利いて玉の遁走を防ぐのに役立つのが見えにくいと思います。