2024世界フィギュアで、男子シングル・フリーで、アダム・シャオ・イム・ファが禁止技のバックフリップ(バック宙返り)を行った。
欧州選手権優勝者の実力者だったが、ショートプログラムでは失敗し19位に沈んでいた。
フリーでは、その鬱憤を晴らすかのように、次々と高難度のジャンプを決め、高得点を上げ(フリーだけでは2位)、総合3位に駆けあがった。
しかし、私は彼を評価しない。彼は、禁じられているバックフリップを披露した。
この技が禁じられている理由は
・危険
・リンクにダメージを与える
が主な理由らしい。(普段の練習でも貸し切りでなければ、他のスケーターにも危険が及んだり、リンク破損による迷惑も掛かりそうだ)
そういう理由もさることながら、私が問題だと感じるのは、禁止されている行為(プレー)を故意にしたこと。悪質である。
そもそも、「減点2」は軽すぎる!
彼のフリーのスコアは206.90。マイナス2点はその1%にも満たない。10%のマイナス20点ぐらいが妥当か。
中継では「減点2」という解説しかされなかったが、技や表現の評価対象になるのだろうか?
《以下は私の推測や考察》
・禁止技なので基礎点は設定されていないだろう。表現技法のひとつとして。評価されるのだろうか?
・加点要素がなくても、会場が盛り上がって、多少ジャッジにプラスになる可能性はある。
・転倒したら、マイナス1点になると考えられる(ジャンプ以外の転倒もマイナス1。正確には3度目の転倒からは倍倍に減点される)
・バックフリップをジャンプと考えるのなら、一般的ジャンプ(アクセルやルッツなど)の試技数は一つ減らすべきだ
スポーツである以上、どんな競技でもルールがある。そのルールで重要な一つが反則。
他のプレーヤーに危害を与えるプレーや、技の取り決め制限を超える行為(バスケットでボールを持って3歩移動するなどのバイオレーションなど)、その質や程度によって、失格・退場、場合によっては出場停止などの重いモノから、相手に攻撃権が移るなどの軽度のモノもある。
道具の規定違反などもある(ジャンプなどスキーのスーツやスキー板の長さなど、浮力に関する失格、柔道着の襟を窄め過ぎなど)
競泳背泳ぎのバサロ(潜水)泳法は、現在飛び込みやターン後15mまでと規制されている。15mを超えると失格。
バックフリップは競技中に他者に危害を与えるものではないし、得点にプラスになる可能性は分からないが、上述のように大きなプラスにはならないと思われる。体力や技術を考えると、リスクが大きい。
しかし、問題なのはそういう次元ではない。
禁止されている行為(プレー)を、故意に犯す。これは看過できない。
実は、彼は昨年(2023年)10月の「上海トロフィー」や今年1月の「欧州選手権」でもバックフリップを実施ししている(優勝。2ポイント減点を受けていた)
『Number Web 』の記事によると、
「シーズンの始めに、フリーでバックフリップをやったらどのくらいの減点になるのかチームで検討しました。アダムは常に新しいことに挑戦し、このスポーツを進化させたいと思っているんです」(振付師のブノワ・リショー)
彼自身も
「エキシビションでやるより、フリーでやる方がエネルギーは使います。でも調子が良かったので、試合だったけれど、観客のためにやりました」と述べている。
世界フィギュアの演技後にも
「今日はとても満足している。人生で最高のパフォーマンスだったと思う。昨日は本当に腹が立っていたし、SPの後は自分にイライラしていた。
コーチからは、戦って攻めろと言われた。ネイサンのオリンピックの演技を思い出して、それもすごく助けになった」
新しいことに挑戦することやスポーツの進化はけっこうなことだが、ルールーを守らないのはダメであろう。
国際スケート連盟(ISU)もダメである。
こういう違反行為を3度も「減点2」で済ませてしまっては!
最初の「上海トロフィー」で黙認してしまったのが過ち(この大会後、警告でも出したのだろうか?)
「上海でOK(失格にならならず、減点2)なら、欧州選手権でもOKだろう」「欧州選手権でOKなら、世界フィギュアでも」
悪い前例を作ってしまった。
欧州選手権優勝者の実力者だったが、ショートプログラムでは失敗し19位に沈んでいた。
フリーでは、その鬱憤を晴らすかのように、次々と高難度のジャンプを決め、高得点を上げ(フリーだけでは2位)、総合3位に駆けあがった。
しかし、私は彼を評価しない。彼は、禁じられているバックフリップを披露した。
この技が禁じられている理由は
・危険
・リンクにダメージを与える
が主な理由らしい。(普段の練習でも貸し切りでなければ、他のスケーターにも危険が及んだり、リンク破損による迷惑も掛かりそうだ)
そういう理由もさることながら、私が問題だと感じるのは、禁止されている行為(プレー)を故意にしたこと。悪質である。
そもそも、「減点2」は軽すぎる!
彼のフリーのスコアは206.90。マイナス2点はその1%にも満たない。10%のマイナス20点ぐらいが妥当か。
中継では「減点2」という解説しかされなかったが、技や表現の評価対象になるのだろうか?
《以下は私の推測や考察》
・禁止技なので基礎点は設定されていないだろう。表現技法のひとつとして。評価されるのだろうか?
・加点要素がなくても、会場が盛り上がって、多少ジャッジにプラスになる可能性はある。
・転倒したら、マイナス1点になると考えられる(ジャンプ以外の転倒もマイナス1。正確には3度目の転倒からは倍倍に減点される)
・バックフリップをジャンプと考えるのなら、一般的ジャンプ(アクセルやルッツなど)の試技数は一つ減らすべきだ
スポーツである以上、どんな競技でもルールがある。そのルールで重要な一つが反則。
他のプレーヤーに危害を与えるプレーや、技の取り決め制限を超える行為(バスケットでボールを持って3歩移動するなどのバイオレーションなど)、その質や程度によって、失格・退場、場合によっては出場停止などの重いモノから、相手に攻撃権が移るなどの軽度のモノもある。
道具の規定違反などもある(ジャンプなどスキーのスーツやスキー板の長さなど、浮力に関する失格、柔道着の襟を窄め過ぎなど)
競泳背泳ぎのバサロ(潜水)泳法は、現在飛び込みやターン後15mまでと規制されている。15mを超えると失格。
バックフリップは競技中に他者に危害を与えるものではないし、得点にプラスになる可能性は分からないが、上述のように大きなプラスにはならないと思われる。体力や技術を考えると、リスクが大きい。
しかし、問題なのはそういう次元ではない。
禁止されている行為(プレー)を、故意に犯す。これは看過できない。
実は、彼は昨年(2023年)10月の「上海トロフィー」や今年1月の「欧州選手権」でもバックフリップを実施ししている(優勝。2ポイント減点を受けていた)
『Number Web 』の記事によると、
「シーズンの始めに、フリーでバックフリップをやったらどのくらいの減点になるのかチームで検討しました。アダムは常に新しいことに挑戦し、このスポーツを進化させたいと思っているんです」(振付師のブノワ・リショー)
彼自身も
「エキシビションでやるより、フリーでやる方がエネルギーは使います。でも調子が良かったので、試合だったけれど、観客のためにやりました」と述べている。
世界フィギュアの演技後にも
「今日はとても満足している。人生で最高のパフォーマンスだったと思う。昨日は本当に腹が立っていたし、SPの後は自分にイライラしていた。
コーチからは、戦って攻めろと言われた。ネイサンのオリンピックの演技を思い出して、それもすごく助けになった」
新しいことに挑戦することやスポーツの進化はけっこうなことだが、ルールーを守らないのはダメであろう。
国際スケート連盟(ISU)もダメである。
こういう違反行為を3度も「減点2」で済ませてしまっては!
最初の「上海トロフィー」で黙認してしまったのが過ち(この大会後、警告でも出したのだろうか?)
「上海でOK(失格にならならず、減点2)なら、欧州選手権でもOKだろう」「欧州選手権でOKなら、世界フィギュアでも」
悪い前例を作ってしまった。
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