英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

将棋情勢 2023年12月1日現在のレーティングランキング

2023-12-20 09:32:19 | 将棋
 12月2日にこの記事の下書きを書いたまま、放置状態で今日に至りました。
 忙しいのと政治資金パーティ券不記載問題で、記事労力と時間を消耗してしまったことによるものですが、もう一つ事情がありました。
 私は順位付けが好きなので、タイトル戦や棋戦の勝敗以外に、刻々と変化するレーティングランキングを頻繁にチェックしています。そのチェックしているサイトが『将棋連盟 棋士別成績一覧』さんです。
 今記事は、そのデータを基に書いたのですが、勝手に引用するのはダメだと思ったので、「管理人宛メール」をチェックして、管理人さんに《下書きでどういう主旨・内容の記事か?》、《データを使用させてくださいというお願い》をメールしたのですが、返答はありませんでした。
 考えられる理由として……
①黙認
②データ使用は不承諾だが、返信するのを躊躇っている(多忙、面倒など理由で返信しない)
③お願いのメールに気がついていない
④メールが届いていない
…①の場合なら問題なしとして、データを記事に使用
 ②の場合は、管理人さんが「不承諾」の気持ちを持っているのなら本来は、記事をボツにするか、データを使わないで記事を書くかすべきだが、「不許可の意思表示がない」という“こじつけ”理由でデータ使用
 ③④の場合は、もう一度メールを送るべきだが、データ使用記事を強行掲載して、管理人さんの反応を待つ

 と言う訳で、記事を掲載させていただきます。
 もし、私が掲載したことについて、非難や不許可の意思があれば、遠慮なく仰ってください。いきなり著作権侵害などで訴えるのだけは、どうかご勘弁ください。
 あ、それと、この記事をお読みの方で、《記事削除した方が良い》と思った方も、仰ってください。



【8月末現在】       【12月1日現在】
1位 藤井七冠  2087   1位 藤井八冠  2125
2位 永瀬王座  1929   2位 永瀬九段  1909
3位 豊島九段  1912   3位 菅井八段  1896(4月7位1831点)
4位 渡辺九段  1872   4位 羽生九段  1875
5位 菅井八段  1871   5位 豊島九段  1866
6位 羽生九段  1864   5位 佐々木大七段1866(4月末14位1795点)
7位 伊藤匠七段 1863   7位 伊藤匠七段 1865(4月末16位1792点)
8位 佐々木大七段1859   8位 渡辺九段  1834
9位 佐々木勇八段1840   9位 佐々木勇八段1807(4月末14位1795点)
10位 広瀬八段  1819   10位 斎藤慎八段 1804
11位 服部六段  1807   11位 八代七段  1799(4月末19位1771点)
12位 斎藤慎八段 1794   12位 広瀬九段  1793(4月末5位1855点)
13位 八代七段  1790   13位 本田奎六段 1787(4月末17位1779点)
14位 斎藤明五段 1780   14位 服部六段  1784
15位 本田奎六段 1779   15位 糸谷八段  1778(4月末22位1744点)
16位 稲葉八段  1772   16位 佐藤天九段 1776
17位 佐藤天九段 1770   17位 増田康七段 1772
18位 糸谷八段  1759   18位 斎藤明五段 1771(4月末10位1814点)
19位 増田康七段 1756   19位 石井六段  1759(4月末38位1698点)
20位 近藤誠七段 1755   20位 稲葉八段  1757(4月末13位1798点)
(青字が上昇した棋士、赤字が下降した棋士)

(以下の分で、敬称、段位、称号・タイトル名を省略することが多いのは、ご容赦ください)
 藤井八冠がタイトル奪取を始めた頃は、藤井、渡辺、豊島、永瀬の“4強”と称されていたが、藤井が破竹の勢いでタイトル奪取(防衛)を続け、“1強+3強”という勢力図になった。
 その頃(22年度後半)の“1強+3強”を、やや離れて広瀬(竜王挑戦)、斎藤(A級で安定した成績)、羽生(王将挑戦など復調)、菅井(叡王戦、順位戦で藤井相手に健闘)が集団状態で追っている状況(私のイメージであるが)。

 その後、今年度(2023年度)に入って、「九段」になった渡辺九段が降下し始め、集団に飲み込まれる。渡辺九段より先に「九段」になり、やや沈みかけていた豊島九段は、4月から7月にかけて9勝1敗と復調。永瀬王座と共に、藤井七冠(当時)を追う“2トップ”を形成した。
 第2グループでは、広瀬、斎藤が後退し、代わって棋聖、王位に挑戦していた佐々木大地七段と今年度に入り22勝2敗、竜王戦も挑戦まで突っ走った伊藤匠七段が浮上。8月末のレーティングでは、それぞれ8位と7位に浮上(上表参照)

 9月以降は、何と言っても《藤井、八冠達成!》で更にブッチギリ状態を確立。永瀬九段も「九段」の仲間入り。
 その他の動きでは、豊島九段が10月末から12月1日までで2勝7敗と失速。(上表が12月1日現在時点のものなので、その間の状況を述べます)
 渡辺九段も9月以降(12月1日まで)4勝9敗と不振。佐々木大七段、伊藤匠七段は藤井八冠に叩かれたものの、伊藤は15勝9敗(対藤井を除くと15勝5敗)、佐々木は14勝4敗と好成績を維持している(ただし、この両者はクラスが下位なので予選など低い位置から参加しているので、高勝率を上げやすい)
 特筆すべきなのは(いや、当然かも)、菅井八段。10月12日以降、11勝1敗と爆走、王将位への挑戦権も獲得した。12月15日のA級順位戦の対斎藤八段戦も強さを感じる勝ち方だった。

 12月2日~19日までの動きとしては
 棋王戦挑戦者決定2番勝負は広瀬九段-伊藤匠七段の対決となった。(伊藤七段は2連勝が条件)

《12月19日現在のレーティング》
1位 藤井八冠  2127
2位 永瀬九段  1892
3位 菅井八段  1883
4位 伊藤匠七段 1879
5位 羽生九段  1866
6位 豊島九段  1855
7位 佐々木大七段1852
8位 佐々木勇八段1822
9位 渡辺明九段 1817
10位 八代七段  1804
11位 広瀬九段  1802
12位 斎藤慎八段 1793

となっている。
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よくよく考えると……谷川弥一衆院議員の件

2023-12-19 22:53:00 | 時事
先日(12月11日)、「谷川弥一衆院議員……衆議院議員に7回も当選しているなんて、呆れてしまう」(12月11日記事)という記事を書いたが、その後、少し(少しだけ)考えが変わった。

 その後の報道(ワイドショーだったかも)で、谷川議員の地元長崎の後援会の幹部が、「4000万円もキックバックを得ていたというのは信じられない」と言っていた。「4000万円のキックバック」=「谷川議員のパーティ券の売り上げ」-「谷川議員のノルマ」なので、何千万分のパーティ券を売らなければならない。「とても、無理だ」と言う。
 谷川議員は長崎なので、地元の後援関連者(社)がそんなに買ってくれるとは思えない。遠いし、“ぼったくり”に近い食事だし……


 あの取材時、議員は「言いたいことはあるが…(話せない?)」というような言葉を発していた。
 もしかしたら、自身の経営する建設会社がパーティ券を購入していた?
 そんな考えが、ふと頭をよぎった。


(当ブログの関連記事)
鈴木前総務相の説明になっていない説明(12月16日記事)
“がっかり”な総理会見と宮澤防衛副大臣の憤りの暴露(12月14日記事)
「政治家の常套句」(12月13日記事)
「谷川弥一衆院議員……衆議院議員に7回も当選しているなんて、呆れてしまう」(12月11日記事)
「現事務総長 高木毅国会対策委員長の"慎重”なコメント」(12月10日記事)
「自らの議員としての価値を否定……松野官房長官」(12月8日記事)
「ベクトルが違う! 政治資金パーティ券問題」(12月6日記事)
「政治資金パーティ問題……これだから自民党は信用できない」(12月3日記事)
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2023皇后杯全日本バスケットボール 決勝 ENEOS サンフラワーズ vs デンソー アイリス

2023-12-18 17:42:01 | スポーツ
衝撃の試合だった!
第3Qは、ENEOSサンフラワーズがたった6点!…6-25!

(以後、“ENEOS”または“エネオス”と表記。 “デンソー アイリス”も“デンソー”と表記します)

 これまでも、第1Qでは、そんなスコアもあったが、後半巻き返して逆転。逆転まではいかなくても、反撃し相手に冷や汗、あるいは大汗をかかせるのが常だった。
 この試合は、前半を終わって、 ENEOS 27-41 デンソーデンソーがゲームを支配し、内容的にも得点もデンソーが優位に立っていた。それでも、《後半はENEOSが巻き返し、最低、勝てないまでも熱戦にはなるだろう》と見ていた。
 しかし、それどころか……第3Q、ENEOSのオフェンスは完全に押さえ込まれ、逆に、デンソーの放ったシュートは、面白いようにネットに吸い込まれていった。……俗な言葉だが、“タコ殴り”状態だった。


 ……ゲームの感想の前に……高田選手、おめでとう!
 これまで何度も決勝で敗れ、喜ぶENEOS選手の様子を見ていた。
 日本代表としては、五輪銀メダルなど、アジア優勝など、歓喜の渦の中にいることは多かったが、《デンソーとしてWリーグや全日本で優勝の笑みを浮かべることはないだろうなあ》などと思っていた。
 高田の喜ぶ顔を見て、私も嬉しくなった。おめでとう!

 準決勝は、ENEOSは"シャンソン化粧品 シャンソンVマジック”に、デンソーは"富士通 レッドウェーブ”に快勝。
 ENEOSは渡嘉敷が絶好調。さらに、宮崎もその渡嘉敷に絶妙なアシストパスを送っており、100点ゲーム(100-69)でフィールドゴールの確率も驚異の約60%(第4Qは控えメンバーを出したので60%を切った)
 デンソーは、馬瓜エブリンの加入で、ペイントゾーンは高田、エブリン、赤穂ひまわりと超強力(赤穂さくらが控えに回るなんて)。富士通は町田が欠場ということもあり通常のオフェンスを組み立てられないこともあり、85-63と厳しいゲームとなった。
 共に快勝だったが、ENEOSは盤石の勝利、デンソーは町田を欠いた富士通相手だったので、決勝の予想は立てにくかった。
 スタメンの5人のポテンシャルの合計はほぼ互角のようだが、デンソーのペイントゾーンは超強力なので、ENEOSが苦労しそう。それを、肉弾戦での渡嘉敷の強さと宮崎の爆発力、チームとしての集中力や勝ちへの執念で打ち破ることができるかの勝負か?……予想が完全に外れた

 以下は、決勝戦の雑感です
・2年前に宮澤、昨年は梅沢、今年も林が移籍し、長岡の加入や星の成長などがあるモノの戦力ダウン。選手層も薄くなった。(私見だが、宮澤⇔長岡はプラス)
・デンソーの[高田、エブリン、ひまわり]に対して、ENEOSは[宮崎、高田、星]のスリーガードで、「渡嘉敷、長岡」のふたりでは駒が足りない。どうしても、ひまわりに対すしてミスマッチが生じてしまい、攻守とも苦しい。
渡嘉敷は奮闘したが、デンソートリオが余力を持って対応するので、通常通りのプレーができない。頼みは長岡だが、このゲームは冴えない日。なので、余計、苦しいプレイが続く。宮崎がドライブインなどでデンソーディフェンスを切り裂くシーンも見られない。ドライブのトライ数も少なかったので、デンソーディフェンスの隙がなかったのかもしれない。期待のも封じ込まれた。
・そんな中でも、前半は中に攻め込んで外郭へのパスを出すなど、オフェンスは機能していたが、シュートが入らなかったのが、痛かった。外郭シュートが入れば、ディフェンスももう少しシューターへのマークを強めなければならず、渡嘉敷や長岡ももう少し楽になったはず。
・その意味で、岡本が完全復調していなかったのも響いた。
・"ないものねだり”してはいけないが、吉田(←復帰していたのか:アイシン)のキラーパスや牽引力、岡本の勝負所で決める3Pシュートやドライブシュート、間宮(大崎)のツボを心得たプレー、矢野良子や田中利佳のミラクルプレーなど、渡嘉敷以外に一人で苦境を打開できるプレーヤーがいない。

 ほぼ、ボヤキになってしまったが、デンソーは素晴らしかった。ペイントトリオに加え、木村亜美、赤穂ひまわり、本川紗奈生らも大活躍。3Pも12/22(54.5%)、その他のシュートも打てば入るような印象。ENEOSを完膚なきまで叩きのめした。

ENEOS  13 14 06 23  56
デンソー   21 20 25 23  89
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今回(2023年12月17日~24日)の寒気

2023-12-17 10:35:42 | 気象
この冬一番の寒気がやってきた。(来なくていいのに…)
今回は昨夜(12月16日)から25日にかけて、強弱をつけて南下してくる。南下のピークは17日、21~22日、24~25日の3回。
特に強そうなのが、21~22日





上図が今夜(12月17日、21時)、下図が22日9時の寒気の予想。


これがどのくらいの寒さや雪になるのかと言うと、正直分からない。
ただ、過去のデータで同程度の寒気の南下状態の日の、アメダスデータ(気温や降雪量)を参照すると……

 上空1500mの寒気は、今年(2023年)1月15日とほぼ同じ。(5000m上空の寒気が残っていれば、降雪量も推測できるのですが…)
 この時の最低気温は6.9℃、最低気温は10.6℃、降雪量は0。1月にしては大したことのない寒さ(今の12月中旬と比較してもほぼ平年並)。ちなみに、日中の天気は「曇時々雨」、夜間から翌朝は「曇後時々雨」だった。
 で、翌日(1月16日)の方が寒かったようだ。それでも、最低気温3.3℃、最高気温8.0℃、降雪量は0。
 この時は、上空5000mの寒気がそれほど強くなかったかもしれない。
 ただし、この少し後の1月24日辺りから強力な寒気が来襲して、5日間ほど毎日10cm~25cmの降雪があり、最深積雪61cmを記録している。
 最低気温も24日-3.9℃、25日-4.4℃、26日-3.1℃と非常に寒かった。

 要注意なのが21~22日の寒気で2月15日の寒気の状態に近い。


 上空1500mの寒気はやや緩やかだが、上空5000mはやや南下が強い。
 この時のアメダスデータは……最低気温-1.5℃、最高気温は2.5℃。これは大雪になる時くらいの寒さだが、降雪量は3cmだった。

 では、無茶苦茶寒くて雪もかなり降った1月下旬のと比べてどうか?



 冒頭の12月22日の上空5000mの寒気を再掲載

 若干緩めなので、そこまでにはならないようだが、ある程度の注意、雪かきの覚悟は必要かもしれない。
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鈴木前総務相の説明になっていない説明

2023-12-16 14:07:27 | 時事
【NHK 『東海 NEWS WEB』の「鈴木前総務相 60万円キックバックを収支報告書に記載せず」より】
衆議院愛知7区選出で自民党安倍派に所属する鈴木・前総務大臣は14日の退任会見で派閥からのキックバックについて問われ
「ほんのわずかにあるようだ。パーティー券のノルマについてはギリギリ、かつかつでやっていたので、裏金やキックバックという意識はない」と述べていた。
 ……ほんの僅かであっても、万引きや窃盗をしたら犯罪である。「裏金やキックバックという意識はない」と言っているが、《少額の窃盗なら、その意識はない》と言っているのと同じだ。

 これ(退任会見での上記の言葉)について鈴木前大臣は15日午後、総務省内で記者団に対し「大臣を辞任するにあたって事務所内で取り急ぎ調べたところ、過去5年間で60万円のキックバックの事実があった。秘書が派閥から現金で受け取って事務所で保管していた」
「いわゆる裏金のような性格ではなく、派閥から活動費として配られたと理解していたので、キックバックを受け取ったという認識ではなかった。派閥の中で適正に処理されていたという理解だったので、わたしの政治団体の収支報告書に記載するという発想に至らなかった」
と述べた。
 ……「派閥から活動費として配られたと理解していた」「派閥の中で適正に処理されていたという理解だった」というが、《派閥から支給された活動費なら記載しなくてもよい》という認識なのだろうか?
 "収支報告書”の意義を為していない


「これまで国会などでキックバックは受けていないと答弁していたが」と質問されたのに対し、「大きな裏金を作ってもらうのがキックバックであり、ノルマを超えた分が自動的に戻ってくることをキックバックとは呼ばない認識だった。一連の報道で私にも皆さんの言うキックバックというものがあったので今回正確に報告した」
 ……「大きな裏金を作ってもらうのがキックバックであり、ノルマを超えた分が自動的に戻ってくることをキックバックとは呼ばない認識」…キックバックを都合よく解釈しており、会見を聞いた時、何を言っているのか全く理解できなかった。
 《"ぼったくり”のような政治資金パーティで金を吸い上げ、それを派閥に納めて、ノルマを超えた分が"自動的に”返ってきか金を、自由に使って良い》とは、ふざけた了見だ。
 「一連の報道で私にも皆さんの言うキックバックというものがあったので今回正確に報告した」……全く反省の気持ちはないようだ


 ところで、上記で「何を言っているのか全く理解できなかった」と記したが、実際の会見のやり取りは、もっと意味不明だった
記者
「予算委員会で“、“キックバックを受けず”と答弁していたが、その時点ではどう認識していたのか?」
前総務大臣
「そこでキックバックという言葉を使うと、私の認識であった“大きな裏金の還流”になってしまう。
 いわゆる機械的、自動的な返金は、キックバックと思っていなかった」
……都合の良い解釈で、都合の良い答弁をしたわけだ。大臣はもちろん、国会議員を辞職してほしい。


(当ブログの関連記事)
“がっかり”な総理会見と宮澤防衛副大臣の憤りの暴露(12月14日記事)
「政治家の常套句」(12月13日記事)
「谷川弥一衆院議員……衆議院議員に7回も当選しているなんて、呆れてしまう」(12月11日記事)
「現事務総長 高木毅国会対策委員長の"慎重”なコメント」(12月10日記事)
「自らの議員としての価値を否定……松野官房長官」(12月8日記事)
「ベクトルが違う! 政治資金パーティ券問題」(12月6日記事)
「政治資金パーティ問題……これだから自民党は信用できない」(12月3日記事)
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(ちょっと古いのですが)『白玲 ~初代女流棋士No.1決定戦』(BSフジ)

2023-12-15 21:30:36 | 将棋
 隙間時間を利用して、録画したまま放置していた番組を視聴しています。主に、『SONGS』などの歌番組や『将棋フォーカス』などの将棋番組などです。年末から年始にかけて駅伝などのスポーツ中継や『相棒』などのSPドラマ、バラエティの録画に備えて、ハードディスクの空き容量を確保しようと努力しています(笑)

 その中に、白玲戦がらみの番組がいくつか。毎週放送されていたわけではないので、録画できなかったことがほとんど(2021年2本、2022年1本、23年1本のみ)。なので、観る意欲が薄れて放置していました。

 この記事の第1期の第7回放送分(2021年7月18日放送)。ベスト8が出揃い、準々決勝が始まったところ。この白玲戦は男性棋士の順位戦に倣ったシステムなのだが、それには、全64女流棋士の序列をつけなくてはならない。そこで、その序列付けと初代白玲位7番勝負を争うふたりを決定する2本立てとなった。おそらく、おおよその仮ランク分けを行い、実力均等に8組に分けたような気がする。各組1位がトーナメントを戦った。その他、各組同順位同士で順位決定戦を行い、1位(白玲位)~64位を決めた。

 そのベスト8棋士の紹介が面白かった。
「7つあるタイトルのうち4つ(清麗、女流名人、女流王位、倉敷藤花)を手にする里見香奈女流四冠
「残り3つのタイトル(女王、女流王座、女流王座)を持つ里見香奈最大のライバル、西山朋佳女流三冠
「通算タイトル獲得8期、打倒二強に燃える加藤桃子女流三段
「第29期女流王位、“天才肌”渡部愛女流三段
「通算タイトル獲得数19期、歴代3位、中井広恵女流六段
「タイトル戦の常連、伊藤沙恵女流三段
「謎多き女流棋士、加藤圭女流二段」
「22歳、期待の新生、石本さくら女流二段

 “謎多き女流棋士”って酷くない?……思わず、飲んでいた缶コーヒーを吹き出しそうになった。
 最初の準々決勝は、伊藤vs加藤戦
 伊藤女流三段は、タイトル戦登場8期の実力者で、受け将棋を得意とすることから、異名は…”盾の伊藤”!(かっこいい…)
 対する加藤圭女流二段は…予選リーグでは清水女流七段、室谷女流三段らを破り七戦全勝で通過を決めた。
 わずか三年という彗星のごとく現れた存在であるが、「ちょっと前まで、名前あまり聞かなかったので、急に上に上がってきた。すごい成長。謎に満ちている」(加藤桃子)、「とても一言では言えない。未知数が非常に高い。怖い存在」……まさに、“謎多き女流棋士”(“謎の女流棋士”とも)←ナレーション
 加藤女流二段への取材によると、女流棋士になったわけは「自分でも、なんでなのか分からないんですけど、将棋にその時、たまたまハマってしまって、心理学の勉強よりも将棋の方が楽しかった。ついついわき道にそれてきたら、こちらにたどり着きました」
 臨床心理士を目指し大学院で心理学を専攻していた。将棋に目覚めたのは、大学院時代の22歳にネット将棋にハマり、その後、加瀬純一七段に弟子入りし、4年で女流棋士に(26歳)。さらにそこから3年で白玲戦予選リーグを突破し、女流二段となった。
 「楽しいから指しているので、何を目指しているわけではないです。私が゛タイトルを目指している”と言うのは恐れ多いです」と。

 この伊藤vs加藤は、盾(守り)の伊藤女流が速攻を敢行、伊藤ペースに思えた(←番組ナレーションの評だったが、無理して攻めている感があった)。終盤、加藤のカウンターが炸裂、加藤の勝利となった。
 《“謎の女流棋士”加藤圭女流二段、ベスト4に進出!》←ナレーション

 この後、予選二位グループ順位決定戦で来期A級の3枠を目指す戦い、甲斐女流五段vs香川女流四段戦も取り上げていた。甲斐女流が勝ち、番組がスポットを当てていた香川女流の来期のA級はなくなった。


 そして、準々決勝の好カードの西山女流三冠vs加藤桃女流三段戦……“剛腕、西山女流三冠”vs“攻めの加藤三段”
 西山女流三冠は奨励会員だったので、女王、女流王座、女流王座の3棋戦しか参加できなかった。奨励会を退会したので、4冠目を狙っている。
 加藤桃女流三段は、ここまで女王4期、女流王座4期。鋭い攻めで一気に相手を追いつめる゛攻めの加藤”(←ちょっと違うと思う)

 加藤女流三段にとって、西山女流三冠は因縁の相手。加藤は4期連保持していた女王位を奪われた(以後、西山が女王を保持)。
「白玲を取れたら……“2強”じゃなくて“3強”と呼んでください」と闘志を燃やす。

 戦型は後手の西山女流三冠の四間飛車に、加藤女流三段が5七銀左戦法の急戦で挑んだ。
 昭和40~50年代を思わせる戦い。加藤が西山仁に切り込み、攻め切れるかどうか……
 西山女流三冠は冷静に受け止め、反撃!
 そこで、加藤が持ち時間を使い切り、1分将棋(まだ中盤戦)
 そこから、」西山の剛腕が炸裂!加藤玉を一気に追い込んでいく。
 そして、134手目……△6五銀を見て、加藤女流三段が投了。開始から4時間50分で西山に凱歌が上がった。
 「めちゃくちゃ悔しい……この将棋、勝ち切れなかったからしょうがないかな…(←ちょっと、文脈がおかしい)」
 
 西山女流三冠「強敵と当たっていたので、心して挑んだ。今日は納得いく将棋が指せた」(加藤の感触とは違うなあ。ぱっと局面を見ただけなのでよくわからないが、一見、加藤の攻めが決まっていたかのようだったが、しっかり受け止めていたように見えた」
 西山女流三冠の次の相手は、“謎多き女流棋士、加藤圭女流二段!」…あくまで“謎”を強調(笑)

 残りの準々決勝の二局は……
“天才肌”渡部女流三段 vs 若手のホープ、“追い込み”の石本女流二段
“出雲のイナズマ”里見女流四冠 vs タイトル獲得数歴代3位 中井女流六段


 次回に続く!と盛り上げて、番組終了(私の記事は続きません・笑)
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相棒 season22 第8話「センチメンタル・ジャーニー」

2023-12-14 17:35:02 | ドラマ・映画
【右京一口メモ】
「センチメンタル・ジャーニー」は、“失恋ひとり旅”だけではなく、人生を振り返りながらする旅全般を指すそうだ。


 角田夫妻が旅行の事で揉め、それが高じて離婚問題にまで発展し、旅云々の話の際に出た“ひとり旅”
 で、旅に出るのが角田課長かと思ったら、右京だった…


 事の起こりは、特命係のふたりが、若い女性が誘拐されるのを目撃。その場に居合わせた年配女性が“いわくありげ”に見え、右京が年配女性を追跡、北へ向かう高速バスの旅となったのであった。
 一方の亀山は、女性を拉致した車を追跡。アジトを突き止め、連続強盗事件に関与していることを突き止める。
 でも、追跡した車を発見したのは、尾行をマカれた後。《拉致された女性の行方はつかめない》というのは、冴えないなあ

 高速バスで相席を申し出、色々、身の上などを聞き出す。ただし、尾上絹というのは偽名。詐欺で使用していた名前であることを、課長が思い出す(←お手柄)。
 いろいろ情報を集め、《逮捕前に尾上絹が1億円をどこかに隠しており、それを、共犯の現・強盗グループが、絹の孫娘を融解し、1億円を要求した》と推察。

 実際は、拉致された孫娘は偽者で、強盗グループの仲間だった。
 《”名うて”の女詐欺師が、まんまと騙されてしまった》というのが、今話のミソだった。

 そのカラクリは面白かったが、孫娘が少し、いい娘過ぎて怪しい気がした(私はひねくれ者)
 右京と絹(中尾ミエ)の同行旅は味があったが、さすがに、右京の接近の仕方や、あれこれ探りを入れるのは疑わしいだろう。右京の"出で立ち”は、ジャーニー(気ままな旅)には不自然。
 それで、トイレ休憩の際に、デコトラ(デコレーショントラック)で撒かれてしまったが、その直前に、右京の素性や誘拐の真相を把握しているのをばらしたというのに、トイレ休憩で目を離してしまうのは、迂闊すぎ!
 あまりに迂闊なので、わざと逃がして、1億円の在りかを突き止めるのか(デコトラ運転手はグル)と思ったが、違った。

 ふたり旅は味があり、絹の身の上話は確かに可哀そうだが、それで詐欺をしてもいいとは言えず、右京の”激高”も"諭し”もなかったのはどうなのか?ストーリー的には薄かったように思う。(亀山が、偽孫娘を捕まえる際、説教したのは良かった)



【ストーリー】番組サイトより
右京が謎の老婦人と北へ逃避行!?
都内で起きた拉致事件との関係は?


 角田(山西惇)が、旅行の日程をめぐって妻とぶつかり、離婚騒動にまで発展しているらしい。右京(水谷豊)と薫(寺脇康文)は愚痴に付き合うが、当の角田は「一人旅にでも出ようか」などと言って、すっかり頑なになっていた。
 ところが数日後、“一人旅”に出たのは、なぜか右京だった。北に向かう高速バスに乗り込み、隣席の老婦人からそれとなく情報を引き出していく。やがて右京は、尾上絹(中尾ミエ)と名乗ったその老婦人について、犯歴の照会を角田に依頼。右京の単独捜査には、何やらのっぴきならない理由があるようだ。
 いっぽう、別行動の薫(寺脇康文)は、都内の工場街で不審車両を追跡していた。どうやら、犯罪者グループに拉致された女性を救出するべく、動いているようだが……!?

被害者を取り巻く人物全員が容疑者に
動機は金か、遺恨か、それとも…!?
栄光のステージに光と闇が交錯する!


ゲスト:中尾ミエ

脚本:瀧本智行
監督:権野元



第1話「無敵の人〜特命係VS公安…失踪に潜む罠」(初回拡大SP)
第2話「無敵の人~特命係VS公安…巨悪への反撃」(拡大SP)
第3話「スズメバチ」
第4話「天使の前髪」
第5話「冷血」
第6話「名探偵と眠り姫」
第7話「青春の光と影」
コメント (2)
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“がっかり”な総理会見と宮澤防衛副大臣の憤りの暴露

2023-12-14 09:37:54 | 時事
12月13日午後6時過ぎの総理会見
「国民から疑念を持たれるような事態を招いていることは極めて遺憾だ。国民の信頼なくして政治の安定はありえない。政治の信頼回復に向けて自民党の体質を一新すべく先頭に立って戦っていく」
「政治改革を求める国民の厳しい声に真摯に耳を傾けて、党所属の議員とひざ詰めの議論を集中的に進めていく」
「国政に遅滞を来すことがないよう全力を挙げなければならない。こういった考えのもと、あす速やかに人事を行うことが適切だと判断した」


 予想はしていたが、“がっかり”な会見だった。

“国民から疑念を持たれるような事態を招いていることは極めて遺憾”
……これまでの記事の繰り返しになるが、“疑念を持たれるような事態”ではなく、キックバックに関して不記載だったことは、“不正”である。
 “遺憾”という表現も、他人事のようだ。(実際、岸田派でも不記載があったと見られている)

“政治の信頼回復に向けて自民党の体質を一新すべく先頭に立って戦っていく”
……何と戦うのだろう?…世論?派閥議員?陰の権力者?
 そもそも、信頼回復を目指すのなら、キックバックに纏わる事実を明らかにすることが第一であろう。“一新”するのも大事だが、《一新することでこれまでの不正を有耶無耶にする》のではないだろうね。

“政治改革を求める国民の厳しい声に真摯に耳を傾けて”
……繰り返しになるが、国民は“政治改革”よりは、まず“不正の解明”を求めている。
“党所属の議員とひざ詰めの議論を集中的に進めていく”
……膝を詰めて、“口裏合わせ”を入念にするとしか思えない。
 政治の信頼回復をするには、国会の場で「捜査に影響」とか「然るべき時期(“ほとぼりが冷めてから”、“大事に至ららないと判断できた時)に説明する」とか「適正に対応する」とか、ごまかさないことが肝要である。

総理の会見と同じころ、宮澤防衛副大臣が13日夕方、記者団に対し、
 去年までの3年間にあわせて140万円を政治資金収支報告書に記載していなかったことを明らかにし、「おわびしたい」と陳謝した。
 さらに、「派閥の方から“政治資金収支報告書に記載しなくてもよい”という指示があった。『大丈夫かな』とは思ったが、長年やっているのなら適法なのかと推測せざるを得ず、指示に従った」と説明
 また、今回の問題が発覚して以降「派閥から『しゃべるな』という指示もあった」と述べた(具体的に誰からの指示だったかは、“申し上げられない”と)。
「キックバックの使途にはやましいことはない。多くの議員がそうであると信じている」(意訳)

……かなりの憤りを持って語っていた。やけくそ気味に感じた。

 総理の言う“戦う”の相手が、“「しゃべるな」と指示した安倍派の人物だと良いのだが。 

詳しい事件の経緯や解説は「1からわかる 自民党派閥 政治資金問題 安倍派でキックバック疑い 松野官房長官ら交代へ いったい何が?」『NHK 政治マガジン』

(当ブログの関連記事)
「政治家の常套句」(12月13日記事)
「谷川弥一衆院議員……衆議院議員に7回も当選しているなんて、呆れてしまう」(12月11日記事)
「現事務総長 高木毅国会対策委員長の"慎重”なコメント」(12月10日記事)
「自らの議員としての価値を否定……松野官房長官」(12月8日記事)
「ベクトルが違う! 政治資金パーティ券問題」(12月6日記事)
「政治資金パーティ問題……これだから自民党は信用できない」(12月3日記事)
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政治家の常套句

2023-12-13 14:47:46 | 時事
(時事ネタばかりというのも何ですが……)
橋下聖子議員や岸田派もキックバック疑惑が湧く中で、
「丁寧な説明」「事実関係を慎重に調査確認(精査)」「適切に対応」「適切な時点で説明」「危機感を持って」「緊張感をもって」「説明責任を果たす」「職務を全うする」「政治不信を招いてしまっていることを反省している(申し訳なく思っている)」という言葉が氾濫(今回の件だけでなく、常套句である。以前も書いたことがあります)。

「丁寧な説明」…何度も同じ説明を繰り返す。(それ以外の事を言うと、不都合や矛盾が生じる)
「事実関係を慎重に調査確認」「適切に対応」…事実関係を入念に確認して、説明事項や表現を “慎重に”選択(“調査”という表現を使用して、《自分が関わっていない》ということを印象づける)
「適切な時点で説明」…捜査がどこまで真相に迫ったか、世間の反応が把握できるような時点で
「危機感を持って」「緊張感をもって」…自身の立場が危ういことに対する“危機感”
「説明責任を果たす」…説明責任が果たされたという記憶はない
「職務を全うする」…悪事を働いたら、職務も何もない
「政治不信を招いてしまっていることを反省している(申し訳なく思っている)」…この言葉が一番腹立たしい。“政治不信を招いた”と言うと、あたかも、「(悪いことをしていないのに)誤解などで不信感を抱かせてしまった」という印象である。犯罪、あるいは、それに近い行為だ。百歩譲って「信用を失墜させてしまった」という表現であろう。



(当ブログの関連記事)
「谷川弥一衆院議員……衆議院議員に7回も当選しているなんて、呆れてしまう」(12月11日記事)
「現事務総長 高木毅国会対策委員長の"慎重”なコメント」(12月10日記事)
「自らの議員としての価値を否定……松野官房長官」(12月8日記事)
「ベクトルが違う! 政治資金パーティ券問題」(12月6日記事)
「政治資金パーティ問題……これだから自民党は信用できない」(12月3日記事)
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(文春オンライン記事が事実だとしたら)小渕優子議員は真っ黒だな

2023-12-13 09:45:02 | 時事
今朝、ワイドショーを観ていたら、政治資金問題(パーティ券キックバック問題)の件で
「小渕議員の3億2千万円はどうなったんだろう?」
というコメントがあった。

 そう言えば、自民党の役員人事で選挙対策委員長に任命された時、“ドリル優子”と揶揄されていたなあ。
 ええと、どんな事件だった?……

【『産経新聞』オンライン記事(2015年9月14日記事)より引用】
 小渕優子前経済産業相(41)の関連団体の政治資金収支報告書に嘘の記載をしたとして、政治資金規正法違反(虚偽記載・不記載)罪で起訴された元秘書で前群馬県中之条町長、折田謙一郎被告(67)は14日、東京地裁の初公判で「間違いありません」と起訴内容を認めた。
 起訴状によると、折田被告は事務所関係者と共謀して、「未来産業研究会」「小渕優子後援会」など小渕氏関連4団体の平成21~25年分の収支報告書について、架空の寄付金を団体間で計上したり、支援者向けに開いた「観劇会」の収支を改竄(かいざん)したとされる。虚偽・不記載の総額は約3億2千万円に及ぶ。
 事件をめぐっては問題発覚後に小渕氏が閣僚を辞任したが、議員辞職はせず昨年12月の衆院選でも自民党の公認を受けて当選。東京地検特捜部が嫌疑不十分として小渕氏を不起訴としたが、不起訴処分は不当として同法違反罪などで小渕氏らを告発していた「市民オンブズマン群馬」が検察審査会(検審)に審査を申し立てている。


 「秘書に任せていたので、知らない」として、秘書がすべて罪を被った。
 でも、《不記載の3億2千万円はどこに行ったんだ?》というワイドショーでの発言だった。

“小渕優子” “3億2千万円” “秘書”で検索すると、『文春オンライン』の記事(週刊文春 2023年9月28日号)がヒット
 【記事を部分引用】
 小渕優子氏が、父・小渕恵三元首相の死後、恵三氏の資金管理団体から、複数の政治団体を迂回させる形で、約1億5千万円の政治資金を受け取っていたことが、「週刊文春」の取材でわかった。政治団体間の資金移動は非課税で、世襲政治家の特権との批判も根強い。小渕氏の説明責任を求める声が高まりそうだ。
 小渕氏は2008年9月、麻生政権で戦後最年少の34歳で男女共同参画・少子化担当相として初入閣。2014年9月には、第2次安倍政権で重要閣僚とされる経産相に就任した。ところが、その直後の2014年10月、小渕氏の関係政治団体が開催した観劇会を巡り、政治資金収支報告書に不適切な記載をしていた問題が発覚。収支報告書への虚偽記載額は3億円を超え、2015年10月、小渕氏の元秘書2人には有罪判決が下された。

 小渕氏が、政治資金規正法違反事件が発覚した翌2015年以降も、政治資金を自身のファミリー企業に約1400万円、さらに有罪判決を受けた元秘書が取締役の会社に約1200万円還流させていた問題を報道。小渕氏は「法に反することはない」などと主張していた。
 だが今回、新たに発覚したのは、父・恵三氏の資金管理団体から複数の政治団体を迂回する形で、巨額の政治資金を受け取っていた問題だ。

 まず、小渕氏は11月2日、恵三氏の資金管理団体と全く同名の資金管理団体「未来産業研究会」を設立。その後、恵三氏の「未来産業研究会」は、「恵友会」など2つの政治団体に1億6000万円を寄附するなどし、11月15日に解散した。さらに、「恵友会」など2つの政治団体は2001年までに計1億2000万円を、小渕氏の「未来産業研究会」に寄附。さらに、「恵友会」は2008年から2010年にかけて、計2900万円を小渕氏の「未来産業研究会」に寄附している。
 これらを総合すると、小渕氏の「未来産業研究会」は、恵三氏の死後、「恵友会」など複数の政治団体を迂回させる形で、計1億4900万円の政治資金を受け取っていたことになるのだ。


 相続税に関しては、日本大学の岩井奉信名誉教授(政治学)によると
「一般人であれば、相続には相応の税率(例えば、受取額が1億円超から2億円以下は40%)がかかります。ところが政治家の場合、政治団体を経由すれば、実質的に非課税で多額の資金を相続できる。相続税や贈与税は一切かかりません。こうした資金移動は、税務署の監視も行き届かない“聖域”になっています」

 小渕氏事務所も
「政治団体の政治資金は、当該政治団体の政治活動の原資であり、個人の相続財産とは異なりますので、ご指摘は当たらないと考えます」と回答している。

 仮にそうだとしても、『文春オンライン』の記事が事実だとしたら、小渕議員は真っ黒だな

 また、捜査の過程では、ドリルで壊された会計記録が入ったパソコンのハードディスクが見つかり、証拠隠滅を図った疑いも指摘されていた。
 誰が、ドリルで穴をあけたのだろう?
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