漢方薬剤師の日々・自然の恵みと共に

漢方家ファインエンドー薬局(千葉県)
http://kampo.no.coocan.jp/

春の不眠は酸棗仁湯か

2023-04-11 | 気持ち・眠り
春は「肝」の季節なので春の不眠は「酸棗仁湯」といわれる。

肝の陰血が消耗すると虚火が生じて、煩躁、不眠、多夢、よく目が覚める、動悸、寝汗、頭のふらつき、めまい、口やのどの渇きなどが現れやすい。

陰血を消耗するのは、目の使い過ぎや、不規則な生活、忙しい仕事などで、気づかぬうちに疲労蓄積することだ。おまけに春は頭に血が上ってイライラしやすい。その結果、いざ寝ようとすると深い眠りが得られない。

酸棗仁湯で喜ばれた例としては、海外旅行で十分な睡眠がとれず、やっと帰り着いたのに不眠状態が続いているという若者で、2,3日分でとても良く効いた。また、ふだん帰脾湯を服用し、酸棗仁湯を頓服するととても調子がよいという人もいた。
更年期が絡んでいるなら二至丸、気持ちがそわそわして落ち着かないならミンハオなどのミネラル類と組み合わせるのもよいかと思う。
よい睡眠は元気な体づくりの第一歩だ。
クマガイソウが咲きそろいました
これはジロボウエンゴサク
眩しすぎる陽ざしを避けて、日陰の小道を静かに散歩するのも、消耗した体には良いかもしれません。




最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。