暖かい立冬ですが、五行学説では、冬は腎を養生する季節です。
先日、中国生まれの友人と話をしていたら「中国人はたいてい、冬になると薬局に行って体質に合った漢方薬をもらって飲むよ」と言われました。
さすが漢方の国、養生の知恵が身についているようです。
五行の「腎」を、あえて西洋医学的に表現すれば、視床下部から脳下垂体そして各部のホルモン的な連絡網、さらに骨髄の血液や免疫細胞をもコントロールしているところといえるでしょう。
なので「腎」がしっかりしている人は、スクスク育ち、若々しく生殖能力も優れ、そして壮年老年期の不快症状も少ないのです。
だから腎を養っておけば健やかに暮らせるというわけです。
補腎する漢方薬を補腎剤といい、腎に良い生薬だけでなく、それらが体内でスムーズに活用されるように、胃腸を元気にする生薬、血流を促す生薬、無駄な水を掃除する生薬などがバランスよく配合されています。
その話は次にするとして、普段の養生法は、
・睡眠時間を確保して夜更かしをしない
・質の良い睡眠を保つ
・適度な運動を毎日行う
・過労を避ける
・欲張りすぎない
な~んだ寝るだけか、と思われるかもしれませんが、睡眠不足が重なると腎陰を消耗するので、興奮しやすくなり、ストレスに弱くなって情緒が安定しません。
この辺りでは冬鳥のジョウビタキが、この頃やってきてあちこちで盛んにヒンヒンカッカと鳴いてくれます。
漢方家ファインエンドー薬局HP
漢方家ファインエンドー薬局フェイスブック いいねクリックどうぞよろしく