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漢検一級 かけだしリピーターの四方山話

漢検のリピート受検はお休みしていますが、日本語を愛し、奥深い言葉の世界をさまよっています。

25-1 ③

2013-07-06 20:21:40 | 本試験
 続き。これで最後です。


(九)故事・成語・諺

シンルに順う者は帷幕を成す。   針縷・鍼縷
 まったくわからず。先人リピーターの記事によると比較的ポピュラーらしいのですが、私は聞いたことがありませんでした。今改めて見ると、「帷幕」との対応で類推できるかもしれませんね。

キュウサクの六馬を馭するが如し。   朽索
 これもまったく知らない故事成語でした。「六」の対で「九」と決めつけ、「九索」と解答。「キュウサク」ならば六頭の馬を馭せる、というような意味かと思ったので、その時点で類推での正解も遠のいてましたね。(正しくは、朽ちた紐で六頭の馬を馭するかのように困難で危険なこと、の意です。)

スウジョウに詢る。    芻蕘
 これは、「芻」に草かんむりをつけて「蒭」と書いてしまったので間違いかと思いましたが、辞典を調べたら「蒭」は「芻」の異体字のようなので、正解になりますね。ただ、そうと知っていて書いたわけではないので、自分的にはやはり誤答ですけれど。



(十)文章題

(書取り)

財と位にキュウキュウたる・・   汲汲
 何を思ったか、「窮窮」と解答。今回、「籬垣」の読みと並んで最も悔しい間違いでした。ニュアンス的にはそんなにはずれてない気もしますが、「汲」はそれを求めるのに忙しい意ですし、「窮」はそれが欠乏して困っている意ですから、やっぱり違いますね。


(読み)

鐺裏  とうり
 ここでの「鐺」は酒をあたためる鍋のことで、「鐺裏」はその鍋の裏側、という意味かと思われるのですが、実際の出題文の文脈も含めていまひとつ良くわかりません。おわかりの方、教えていただけると嬉しいです。
 ただ、読みとしては今見ると「とうり」としか読みようがないと思うのですが、試験では多分違う何かを書いたはずです。



 と、いうわけで、一通りの振り返りが終わりました。

 改めて、次回(10/27)に向けて出発です!

25-1 ②

2013-07-06 19:42:08 | 本試験
 続きです。


(五)四字熟語

(書取り)

「●●蓬矢」  桑弧
 準一級配当からの出題で、当然のようにすでに忘却の彼方。正解が「そうこ」であることはわかり、「矢」の対応で「弧」だろうと想定でき、「蓬」の対応で「そう」と読む植物だろうとは思ったのですが、そこから「桑」が出て来ず。最終的に書いたのは確か「蒼」でした。(「蒼」なんて植物じゃないじゃん!)

(意味)

男子が志を立てること。   桑弧蓬矢
 上記の通り、そもそも「桑弧蓬矢」を覚えてなかったのでできず。

とっさの場合。わずかな時間。  造次顚沛
極めて威勢がよいこと。     雷霆万鈞
 「造次顚沛」の意味をまったく覚えておらず、「雷霆万鈞」もあやふやだったので、情けないながら苦肉の策(点数稼ぎ)で両方とも「雷霆万鈞」と書きました。漢検協会さん、合ってる方は正解にしてくれますよね?? m(_ _)m



(六)熟字訓・当て字

 直前期の記事の通り、不本意ながらここに集中していた甲斐あってか、満点。



(七)熟語の読み・一字訓読み

 珍しくここも満点。問題自体が、比較的易しかったか。



(八)対義語・類義語

(対義語)

契合 ⇔ 扞格・捍格(かんかく)

 「契合」という熟語を知らなかったのと、次に書く「崩御の類義語」を自信を持って「棺椁」と書いたので正解できず。消去法で「ふうじゅ」と思い、何か書いたはずですが忘れました。

(類義語)

読経 ≒ 諷誦(ふうじゅ)
 「滔滔と歌う」のだろうと「滔歌」と解答。前日に三千院の声明(しょうみょう)をTVで見ていたのが影響した?(笑)  (「読経」と「声明」は同じように聞こえますが別のものです。念のため。)

崩御 ≒ 登遐・登霞・登仮(とうか)
 上記の通り、自信満々に「棺椁」と解答。「棺椁」はどこまで言っても「ひつぎ」の意味で、「転じて亡くなることを意味」、したりはしないのですね。(汗)

僻陬 ≒ 辺陲・辺垂(へんすい)
 「へんすい」だろうとは思いましたが、そういう熟語を知らず。ただ、もしかしたら「辺垂」と書いたかもしれません。

 倥偬 ≒ 繁劇(はんげき)
 これも「はんげき」だろうと思い、「繁」は書きましたが「げき」に何を書いたか覚えていません。ひょっとして「劇」と書いてないかなぁ・・・ (多分書いてないですが)


 ③に続きます。

25-1 ①

2013-07-06 19:09:21 | 本試験
 標準回答が届きました。本試験25-1の自己採点結果です。試験当日の記事に感触では140点代と書きましたが、それよりは若干良かったようです。

(一)読み         24/30
(二)書取り        20/30
(三)国字         10/10
(四)意味からの書取り    2/10
(五)四字熟語-書取り   18/20
   四字熟語-意味     6/10
(六)熟字訓・当て字    10/10
(七)熟語・一字訓読み   10/10
(八)対義語・類義語    10/20
(九)故事・成語・諺    16/20
(十)文章題-書取り    18/20
   文章題-読み      9/10
         計  153/200

 合計点だけ見ると結果的には惜しかったようにも思いますが、本番の結果がすなわち実力ですし、この「7点」の大きさもわかっています。(四)(八)がダメなのは、要するにと言うかやっぱりと言うか、決定的な語彙不足。(十)はできすぎです。

 以下、間違ったところ。

(一)読み

籬垣   りえん
 「ませがき」(←熟字訓・当て字ではこう読む)と書きかけて「あ、違うわ」と思ったまではよかったのですが、「えんり」と書いて×。「垣籬」で「えんり」と学習していたのを、語順が逆なのにそのまま書いてしまいました。問題ちゃんと見てるのか??

丐者   かいしゃ
 「きっしゃ」と解答。「丐」の音読みを押さえていなかった。勉強不足。

蕈中   しんちゅう/じんちゅう
 「たんちゅう」と解答。熟字訓・当て字で良く出てくる漢字ですが、この字そのものはちゃんと勉強してませんでした。

欠伸   けんしん
 何も考えずに「けっしん」と解答。「けん」という表外読みを知らなかったので仕方がないのですが、そもそも「けっしん」が正解だったら、1級で出題されないわな。ちなみに熟字訓・当て字だと「欠伸」で「あくび」。「欠」だけでも訓読みで「あくび」。ところが「欠伸」を「けんしん」と読むと意味が変わって「あくびと背伸び」のことなんだそうだ(「漢検 漢字辞典」初版 P.405)。難しい・・・。

肉醬   ししびしお
 先に記事にしましたが、まったくわからず。何かは書いたはずですが、覚えてません。(汗)

毀る   そし・る
 文脈からして違うとはわかりつつ、「やぶ・る」と解答。「そし・る」との訓読みは頭に入っていませんでした。


(二)書取り

ヒレキ     披瀝   「披靂」と書いて×。過去問をちゃんと復習しなかった証拠。勉強不足です。

ヤチマタ    八衢   「八俣」と書いて×。知らない熟語でした。

レッパク    裂帛   「烈魄」という熟語を編み出して解答。これも知りませんでした。

イナセ     鯔背   「鯔」を「魚+苗」と書いた。そんな字はありません。

コショウの臣  股掌   「股従」と解答。「辞典」の「股肱の臣」の項に、小さい字で「股掌」とも書く、と書いてありますね。



(三)国字

 ここは五問とも正解できました。会場で直前に「鵥 かけす」を確認していたラッキーもあり。


(四)意味からの書取り

遠い子孫    苗裔
 「びょうえい」が正解だろうとは思ったが、「渺裔」と解答。

艦船に装置・設備を施す  艤装
 「艤艘」と解答。勉強不足です。

ひどく嘆き悲しむ  痛哭
 「さだ」かと思い、「嗟沱」という熟語を編み出しました。(汗)

つまずいて転ぶさま  蹉跎
 こちらが「さだ」でしたね。違うとは思いつつ、「蹣跚」と解答。こっちが「さだ」だと思えてれば編み出せたなぁ、多分。


 長くなるので、残りは引き続き。