漢検一級 かけだしリピーターの四方山話

漢検のリピート受検はお休みしていますが、日本語を愛し、奥深い言葉の世界をさまよっています。

26-1 正式結果

2014-07-28 20:26:32 | 本試験
 帰宅すると、26-1 の正式結果が届いていました。結果は173点で、自己採点から2点のマイナスでした。正答したつもりで誤答だったのは故事・諺の 「三十輻 イッコク 【一轂】 を共にす。」だったのですが、この字に関しては記憶は完全に定着しており、当日も「車」の上の「一」まで含めて確認しながら書いたので、一体どこを間違ったのかまったくわかりません。(汗)

 と、腑に落ちない部分はあるものの、あの難易度で173点という結果には自分としては満足しています。受検者全体の平均点は104.3点で、前回 25-3 比▲2.9点、比較的易しかった 25-2 比では▲10.8点ですので、やはりかなり難しかったということなのでしょう。合格率は前回10.6%ですから、今回は一桁になるのでしょうか。設問別では(四)の語選択書き取りが1.5点と、1問正解すれば(私も1問でしたが)平均を上回るという恐ろしい出題だったことが分かります。ここは反動で次回易しくなるのかな??


 次回 26-2 まで丁度90日。頑張ってまいりましょう。


柳絮飛ぶの時花城に満つ

2014-07-28 06:15:53 | 雑記
 リュウジョ飛ぶの時花城に満つ。     【柳絮】

 26-1(九)9で出題されたこの問題、この一節を直接は知らず、【リュウジョ】 という音から、【柳絮の才】 のリュウジョだろうということで正解はしましたが、1ヶ月もたった今頃になってようやくきちんと調べました。出典は、中国北宋時代の詩人蘇軾(そしょく)の七言絶句でした。


梨花淡白柳深青
柳絮飛時花滿城
惆悵東欄一株雪
人生看得幾清明


 「柳絮飛時花滿城」 の部分そのものは「春の美しい景色を叙した句」とのこと(←大漢和)ですが、そうした美しい情景と、移転先の舎の欄干から見える雪のように咲いた一株の梨の花とを対比させ、人生でそれを見られるのはあとどのくらいの期間かと「惆悵」していて、全体としては人生の無常さを謳った句のようです。

 今のところ、私個人として漢詩に特段の興味関心はありませんが、漢検の問題の出典になるような句(おそらくは大変著名なものなのでしょう)には、やはり感じ入るところがありますね。