漢検一級 かけだしリピーターの四方山話

漢検のリピート受検はお休みしていますが、日本語を愛し、奥深い言葉の世界をさまよっています。

【うふうよういく】 と 【よくふうく】

2014-07-13 16:31:27 | 四字熟語
 1級の学習開始当初からずっと完全攻略できず、いまだに時々間違えるのが、【うふうよういく】 と 【よくふうく】。私的に感じることとしては、この両者はとんでもなく良く似ている。


【嫗伏孕鬻】   (「漢検 四字熟語辞典」P.99)
 読み : うふうよういく/おうふうよういく
 意味 : 鳥や獣が子を産み育てること。


【翼覆嫗煦】   (「漢検 四字熟語辞典」P.462)
 読み : よくふうく
 意味 : 翼で包み抱き温める。転じて、いつくしむこと、愛撫すること。


 まず、どちらも書き取りや意味以前に、読みからして既にまぎらわしく、かつ、難しい。まるで互いに「順列・組み合わせ」になっているかのような読みだ。
 次に意味。共通の漢字は 「嫗」 だけだけれども、これまた互いに通じ合う感じで良く似ている。
 そして書き取り。【嫗伏】 【孕鬻】 【翼覆】 【嫗煦】 の4つ、どれが出ても難しい。そして私的には、何故かいつも2文字目 ( 【伏】 と 【覆】 ) がどっちがどっちだったか分からなくなる。「『翼』で『覆』う。『翼』じゃない方が『伏』。」と何度も覚え込んだつもりが、次に出くわすとまたわからなくなる。


 というわけで、ここに書いて覚えることにしました。
 本試験に関しては、手持ちの過去問(H15年度~)にも「完全征服」・「分野別」 にもないのでほとんど出たことはないのでしょうし、今後も余り出る気はしません(単なる勘です)が、1級配当らしいと言うか、なかなか味わいのある良い熟語ですね。 ^^