これまで私が手元に持っていた過去問題集は、平成16年度版(平成15年度実施分)以降だったのですが、15・14・13年度版がネットで相応に安く出ていましたので、購入しました。(もちろん、中古品です。)
1級の問題が現在の形式になったのは 14-3 からで、私が持っているのは 15-1 以降でしたから、形式が変わる前の実際の検定問題を初めて見たことになります。ご存知の方も多いのだと思いますが、以前の本試験は次のような構成でした。
(一) 読み
全30問で1問1点なのは現在と同じですが、音読み・訓読みがそれぞれ15問ずつでした。
(二) 書き取り
1問2点×10問。同音異義語は(六)として独立した大問になっているため、(二)では出題されていません。
(三) 国字の書き取り
ここが10問なのが、得点戦略の上では現在との大きな違いですね。合格者は皆、ここで稼いでいたことでしょう。
(四) 旧字体
二字熟語のどちらかの字を旧字体に改めよ、との問題が5問。今出されたら厳しいですね。でも考えて見れば、旧字体は明治期の文献などを読むことを考えると読める必要はありますが、書ける必要はないですね。出題されなくなった理由は、そのあたりにあるのかもしれません。
(五) 熟字訓・当て字
10問なのは今と同じですが、8~10の3問は国名・地名でした。明治期などの文献に出てくることはしばしばあるのですから、(四)に書いた理屈で言えば、国名・地名問題は復活しても良いような気もします。正式な審査基準には今でも「地名・国名などの漢字表記(当て字の一種)を知っていること」とあることでもありますし。
(六) 同音異義語
5組10問出題されていますから、今より多いですね。
(七) 故事・諺
今と変わらず10問です。
(八) 四字熟語
書き取りが10問なのは今と同じですが、その10問すべてについて意味も問われていました。意味は1問1点ですね。そして今とのもう一つの違いは、準1級配当熟語が相応に出題されていたことでしょうか。
(九) 文章題
読みは10問ですが、書き取りは15問出題されています。
というわけで、結構違いますね。個々の問題は相当数が「完全征服」などに収録されていることと思いますから、自分にとっての「新しい問題」というのはおそらくさほどたくさんはないのだろうと思いますが、問題ページを開いた瞬間のぱっと見の雰囲気も新鮮です。この週末以降、模擬試験的に少しずつ解いてみようと思います。結構楽しみです。 ^^