漢検一級 かけだしリピーターの四方山話

漢検のリピート受検はお休みしていますが、日本語を愛し、奥深い言葉の世界をさまよっています。

「辞典」初版にない訓読み

2016-02-27 07:50:21 | 雑記
 きょうは久しぶりに早朝勉強していましたが、早い時間はやっぱりまだ寒いですね。冷たい空気が心地よくもあるのですけれど。


 引き続き先日購入した古い過去問を見ていますが、12-1、12-2 には、例えば次のような読み問題が出題されています。


 【縛める】   いまし・める

 【頤う】   やしな・う

 【(がんだれ+萬)ます】   はげ・ます

 【練】   ねりぎぬ


 これらの共通点は何かと言いますと、記事のタイトルにも書きました通り、「漢検 漢字辞典」の初版に記載されていない読みです。今の問題形式になった 14-3 以降先日の 27-3 に至るまで、丸々13年間に渡って、この「辞典」初版にない読みというのは1問も出題されたことはありませんが、この当時はこのようにちらほら出されていたのですね。
 と言っても、一つ前の記事にも書きました通り、この頃はまだ 「漢検 漢字辞典」 自体が存在していませんので、「辞典」にない読みを覚えるべきかどうかなどという悩み(?)もなかったということではあります。しかしそういう悩みはなかったとしても、出題の基準である「漢字必携」(今の「漢検要覧」)以外に指針がなかったのだとすれば、受検者としてはそれを覚えていくしかないですから、そういう点では読み問題は現在より困難な(難しい)面もあったということになるのでしょう。
 その後、2001年(平成13年)に「漢検 漢字辞典」が刊行され、そこに記載のない読みは出題されなくなったのですが、皆さんご存知の通り、「辞典」が第二版になって、読み(特に訓読み)が大幅に加筆されました。それでもまだ、「要覧」にある読みがすべて載っているわけではありませんが、いずれにしても今後、初版になくても第二版にある読みは出題されるようになるのでしょうか。ブログなどを拝見する限り、「出題されるようになる」と予想するリピーターが多いようですし、かく言う私もその一人ですが、と言って、初版にない(=レアな)読みが相当のボリュームをもってどかどかと出されるようになるとはとても思えませんので、初合格を目指す上では、初版に記載のある読みに絞って学習することで十分でしょう。

 ・・・などと言っても、「初版」ってまだ手に入るのかな?? (汗)