わづらひて、人にえあはであるに
いとどとふ ひともなきかな こよひもや とりさへなきて われはかへらむ
いとどとふ 人もなきかな 今宵もや 鳥さへ鳴きて われは帰らむ
人に逢うことができず困惑して
今宵は逢えないまま、朝になって鳥が鳴くまでになったので私はもう帰ろうか。こうして、ここには訪ねて来る人もいなくなるのであるよ。
逢瀬を拒否され、とうとう朝まで入れてもらえなかった男の立場での、いささか皮肉を込めた歌ですね。
わづらひて、人にえあはであるに
いとどとふ ひともなきかな こよひもや とりさへなきて われはかへらむ
いとどとふ 人もなきかな 今宵もや 鳥さへ鳴きて われは帰らむ
人に逢うことができず困惑して
今宵は逢えないまま、朝になって鳥が鳴くまでになったので私はもう帰ろうか。こうして、ここには訪ねて来る人もいなくなるのであるよ。
逢瀬を拒否され、とうとう朝まで入れてもらえなかった男の立場での、いささか皮肉を込めた歌ですね。