漢検一級 かけだしリピーターの四方山話

漢検のリピート受検はお休みしていますが、日本語を愛し、奥深い言葉の世界をさまよっています。

貫之集 680

2025-02-24 07:09:29 | 貫之集

いはのうへに ちりもなけれど せみのはの そでのみこそは はらふべらなれ

岩のうへに 塵もなけれど 蝉の羽の 袖のみこそは 払ふべらなれ

 

岩の上には塵一つありませんが、その見えない塵さえも薄衣の袖で払ってしまったかのように一点の穢れもないあなたさまが過ごしてこられた長い年月をお祝い申し上げます。

 

 「岩」は堅固で変わらないものの象徴。「蝉の羽」は薄衣の喩えでしょう。非常に難解な歌です。私なりに、かなり言葉を足して解釈してみましたがいかがでしょうか。

 

 



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