漢検一級 かけだしリピーターの四方山話

漢検のリピート受検はお休みしていますが、日本語を愛し、奥深い言葉の世界をさまよっています。

古今和歌集 1027

2022-08-22 05:04:54 | 古今和歌集

あしひきの やまだのそほつ おのれさへ われをほしてふ うれはしきこと

あしひきの 山田のそほつ おのれさへ われをほしてふ うれはしきこと

 

よみ人知らず

 

 山田の案山子よ、お前までもが私を妻に欲しいというのか。困ったことだ。

 「そほつ」は「案山子」の意で、ここではみすぼらしい者、身分の卑しい者の比喩。見目麗しく、身分も高い女性が詠んだ歌ということになるでしょうか。品の良い詠歌とは言い難いですが、だからこその諧謔歌ということなのでしょう。



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