姫路市に所在する手柄山中央公園の複合施設「手柄山交流ステーション」を訪れました。
当施設は、旧姫路市営モノレールの手柄山駅舎を改修し再利用されています。
施設内の2階にて、通称「姫路モノレール」が展示されています。
正式名称「姫路市交通局モノレール線」
昭和41年5月17日、手柄山で開催された「姫路大博覧会」会場への輸送機関という名目で開業
昭和49年4月11日、休業
昭和54年1月26日、廃止(廃線)
旧駅舎内ホーム(現在:モノレール展示室)
姫路駅(姫路市)から手柄山駅(手柄山中央公園内)までを結んでいた鉄道(モノレール)路線です。
当時の時刻表と時計
モノレール車両「200形202」
『手柄山駅-(1.1km)-大将軍駅-(0.5km)-姫路駅』の3駅で運行
運行当時の様子
本車両は、川崎航空機岐阜工場で製造されました。
運転台
車両内
窓配置に合わせた固定式クロスシート(座席)
2両編成で運行されていました。
連結部
モノレール車両「200形201」
車内には、当時を再現した人形造形が置かれています。
「姫路モノレールの技術」
運行当時としては、最新鋭であったロッキード社製モノレールの技術的特徴を紹介しています。
運転台
扇風機
ヘッドライト
運転席正面扉/乗務員扉
車両窓
メインレール(50-Tレール)
上部安定車輪
連結器
ユニバーサルジョイント
主電動機
下部安定車輪
ATS送信機
※ATS:自動列車停止装置
コンプレッサー
スイッチボックス(100V、200V、作業用)
エアブレーキ長圧器/碍子/コイル
打子式ATS装置
※打子式:自動列車停止装置(ATS)の一種で、停止信号に連動して起立するバー(打子)が列車のブレーキコックに引っかかり、
それを解除することによって、列車が停止するという仕組みのものです。
入線速度表示(時速10km)/ATS制御盤
航空写真を元に当時の駅舎とモノレール線をジオラマで再現しています。
<屋外展示>
「姫路モノレールの台車」
姫路モノレールは、跨座式モノレールとして「ロッキード式」と称されました。
軌道桁上に一本設置された当時の新幹線と同じ50Tレール上を鉄車輪で走行する方式で桁の両側には
下部安定輪用の22kgレールが手柄山に向かって右側に給電用の30kgレールが取り付けられていました。
鉄車輪と鉄軌条を用いるロッキード式は、最高160km/hまで可能とされた高速走行の利点があるとのこと。
その反面、急勾配登坂能力と静粛性の点で不利だったそうです。
短命に終わった姫路モノレールでしたが、システム開発に携わったロッキード社(アメリカ)がモノレール市場から撤退してしまったのが悲劇の一因だったかもしれません。
しかし、モノレール整備における高架化する際の構造物の規模が小さくなり建設費が安く済む事や占有する敷地面積が狭い等のメリットもあります。
本展示室の見学を通じて今後とも発展して欲しい交通機関だと思えました。
ありがとうございました。
ヾ(´・ω・)ノ{+++THANK YOω+++}ヽ(・ω・`)ノ
当施設は、旧姫路市営モノレールの手柄山駅舎を改修し再利用されています。
施設内の2階にて、通称「姫路モノレール」が展示されています。
正式名称「姫路市交通局モノレール線」
昭和41年5月17日、手柄山で開催された「姫路大博覧会」会場への輸送機関という名目で開業
昭和49年4月11日、休業
昭和54年1月26日、廃止(廃線)
旧駅舎内ホーム(現在:モノレール展示室)
姫路駅(姫路市)から手柄山駅(手柄山中央公園内)までを結んでいた鉄道(モノレール)路線です。
当時の時刻表と時計
モノレール車両「200形202」
『手柄山駅-(1.1km)-大将軍駅-(0.5km)-姫路駅』の3駅で運行
運行当時の様子
本車両は、川崎航空機岐阜工場で製造されました。
運転台
車両内
窓配置に合わせた固定式クロスシート(座席)
2両編成で運行されていました。
連結部
モノレール車両「200形201」
車内には、当時を再現した人形造形が置かれています。
「姫路モノレールの技術」
運行当時としては、最新鋭であったロッキード社製モノレールの技術的特徴を紹介しています。
運転台
扇風機
ヘッドライト
運転席正面扉/乗務員扉
車両窓
メインレール(50-Tレール)
上部安定車輪
連結器
ユニバーサルジョイント
主電動機
下部安定車輪
ATS送信機
※ATS:自動列車停止装置
コンプレッサー
スイッチボックス(100V、200V、作業用)
エアブレーキ長圧器/碍子/コイル
打子式ATS装置
※打子式:自動列車停止装置(ATS)の一種で、停止信号に連動して起立するバー(打子)が列車のブレーキコックに引っかかり、
それを解除することによって、列車が停止するという仕組みのものです。
入線速度表示(時速10km)/ATS制御盤
航空写真を元に当時の駅舎とモノレール線をジオラマで再現しています。
<屋外展示>
「姫路モノレールの台車」
姫路モノレールは、跨座式モノレールとして「ロッキード式」と称されました。
軌道桁上に一本設置された当時の新幹線と同じ50Tレール上を鉄車輪で走行する方式で桁の両側には
下部安定輪用の22kgレールが手柄山に向かって右側に給電用の30kgレールが取り付けられていました。
鉄車輪と鉄軌条を用いるロッキード式は、最高160km/hまで可能とされた高速走行の利点があるとのこと。
その反面、急勾配登坂能力と静粛性の点で不利だったそうです。
短命に終わった姫路モノレールでしたが、システム開発に携わったロッキード社(アメリカ)がモノレール市場から撤退してしまったのが悲劇の一因だったかもしれません。
しかし、モノレール整備における高架化する際の構造物の規模が小さくなり建設費が安く済む事や占有する敷地面積が狭い等のメリットもあります。
本展示室の見学を通じて今後とも発展して欲しい交通機関だと思えました。
ありがとうございました。
ヾ(´・ω・)ノ{+++THANK YOω+++}ヽ(・ω・`)ノ
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