花道に ひとひらを追い 花吹雪
梅士 Baishi
土曜日になった。
ゆっくりと海を眺めながら朝食のスープをすすりたい気分
である。
しかし、地球で迎える今朝は、うぐいすの軽快なリズムと
ショパンのピアノ曲、そして、バリバリと言うラスクの食感とそ
の屑をちらした八女茶な朝である。
そんな取り合わせも、出勤の朝には起動的でよいかもし
れない。
今朝の気温は14℃、クラウディーな晴れ。
また、花の禅寺を散歩してゆくとしよう。
さて、誰からだろうと言う電話があった。
全く記憶にない女性である。
中学校時代の同級生だと言う。
同窓会の連絡であった。
覚えていないと言うと、少しがっかりしたようだった。
あの人は、この人は?
聞かれたけれど、覚えていなかった。
良い思い出のない中学、高校時代のことをすっかり記憶
のゴミ箱に捨ててしまったらしい。
茶会と言うのは道具自慢の席であるが、同窓会は成功
の自慢話の席ではないかと思う。
僻みかもしれないが、記憶にないものを懐かしむ気持ち
にもなれないし、自慢する道具もないので断った。
そんな昔のこと懐かしむほど老いてもいない。
独創、毒草、独走会。
独走会では誰も集合しないし、同窓会は自分に似合わ
ない。
反省はするけど、振り向かない。
まだ、前を向いていないとこけそうだから。
雪柳 春の花辺に 波寄せて
梅士 Baishi
ユキヤナギが、ショパンの曲想に沿って白波を寄せる。
菜畑が黄色無垢の風にゆれる。
となりの風景から花吹雪がふ~っと息を吹く。
恋愛の風景のようであるが、臨終の風景でもある。
恋愛も臨終も、輝きだす春の風景のようである。
【ストーリーのある観光作りを】
「カウベルランド玖珠」を訪問したが、バスハイクの立ち
寄り場所程度で採算が合わないだろうと思われた。
第三セクターと言う公務員がらみの企業活動がうまくいっ
たためしがない。
公務員発想の先例主義には未来の事業構想がないし、
税金を使うと言う発想にはリスクを負う気概がないからだろう。
産業を育てる職人スクール、いじめのない学校、スポーツ
の素人のためのスポーツトレーニングセンター、おもいきり
読書を楽しむための「音楽と読書の森」、芸術家と芸術学
校の学園都市・・・。
玖珠町の事業としてではなく、日本作りとしてやることだ。
そうしたら、玖珠の高原にマチュピチュのような黄金都市が
うまれるかもしれないではないか。
そんなふうに、コンセプトが必要なのだ。
事業目的を明確にしない観光には成長がない。
もはや、痴呆自治の時代は終わったのである。
みんなで茶連人具な未来の国づくりをしたいものだ。
立憲女王国・神聖九州やまとの国
梅士 Baishi