「丘珠神社」の次は、少し車を走らせて、広い札幌市の中で、私もまだ一度も行ったことがない(多分)エリアに足を踏み入れました。
やって来たのは「十軒神社」という小さな神社。
似たような名前で、札幌市内には「八軒」とか「二十四軒」という行政地名があるけれど、「十軒」というのは行政地名ではありません。
「十軒神社」とありますが、「十軒神明宮」が正しいようです。
行政地名じゃなくても、中央区宮の森に「十二軒」と呼ばれたエリアがあることは以前にも紹介しましたが、こちらも地名の由来は同じようなものだそうで、碑文にもあるとおり、明治4年(1871年)、南部藩(現岩手県)の士族十戸が入植して集落が形成されたことに由来する地名で、現在では、北区「上篠路」という行政地名の一部となっています。
入植した士族の中でも、特に由緒ある一族の歴史が刻まれています。
こういうのは珍しいかもしれません。
「十軒神社」こと「十軒神明宮」は、明治31年(1898年)10月、入植者達が一坪の祠を建て、近々紹介予定ですが、近隣にある「篠路神社」より御祭神として天照大御神の分霊を受けたのが始まりとされています。
その後、大正15年(1926年)に六坪の社殿が作られ、昭和56年(1981年)に現在の社殿が建立されています。
「十軒」と書かれた石標柱が残されていました。
この地域を表すものとして、長年大切にされてきたものかと思われます。
この周辺は、住宅街としての規模は小さく、一面の玉ねぎ畑となっています。
名物の「札幌黄」も栽培されているのでしょうかね。
「札幌黄」が使われている美味しいカレー屋さんが以前テレビで紹介されたことがあるけれど、食べてみたいと思います。