正直、衝撃を受けました。
私の地元「発寒」が難読地名だったなんて。
確かに、自然な発音なら、「はつさむ」「はつかん」といったところが順当なのかなと思うけど、難読地名に分類されているとは思いませんでした。
地名の由来は色々な資料にかかれているけれど、何故その字が充てられたのかということについては、なかなか資料を見つけることができず、もどかしい思いをしています。
「発寒」と同じ「寒」という字が使われている札幌の地名に「月寒」があるけれど、正しくは「つきさむ」ながら、私は小学生の頃は、「はっさむ」と似たような響きで「がっさむ」と読むと思っていました。地元の影響ってやつなんでしょうね。
アイヌ語由来の地名って、何故そういう字が充てられているのって思うようなのが多いと思うけど、よくよく考えたら、「札幌」だって難読地名なんだろうなと思います。
今でこそ、190万都市になって、日本人なら知らない人はいない(と思いたいなあ)有名な地名になったけど、先入観なく普通に読んだら、「さつほろ」が自然な読み方なんだろうなと思います。
「札」を「さっ」と促音で読むのはともかく、「幌」を「ぽろ」と半濁音で読むというのは、普通なら思い浮かばないと思います。
(「札幌」の地名の由来)
札幌からほど近い「南幌町」は、元々は「みなみほろ」だったのが、住民が通称的に「なんぽろ」と呼んでいたのを受けて町名を変更したという経緯があるのだけど、これはやっぱり札幌の影響で、「幌」を「ぽろ」と呼んでいたのでしょうかね。
もし「札幌」が「さつほろ」だったら、南幌町は、「みなみほろ」のままだったのかなんてことを想像するのも面白いです。
(「南幌」の地名の由来)
そういえば、札幌近郊には他にも、「幌」と書いて「ぽろ」と読ませる地名があります。
有名なのは、隣の江別市にある「野幌」(のっぽろ)という地名。
アイヌ語の「ヌプ・オル・オ・ペッ(野の中の川)」に由来するといわれているそうだけど、こちらはどうなんだろう、「さっぽろ」とは関係なく「のっぽろ」になったのかな。
それとも、「札幌」が「さつほろ」だったら、こちらも「のほろ」だった?
後、石狩市の北側、旧浜益村のエリア内には、ずばり「幌」と書いて「ぽろ」と読む地名があります。
こちらは、アイヌ語の「ポロ・クンベッ」(大きい・クンベツ川。「クンベツ川」とはこの近くを流れる川で、「クンベツ」とは、「小石・川」「危ない・川」という意味とのこと)に由来しているそうなので、札幌がどうあれ、読み方は「ぽろ」だったんだろうなと思いますが、「幌」の字が充てられたのは、やはり札幌の影響なのでしょうかね。
色々想像してみると面白いです。