久しぶりに、散歩して目に留まった電柱を紹介します。
「香蘭」とあります。
勿論、札幌の地名ではありません。
どういう由来があるのかな・・・。
正解はこちらの学校。
近年、スポーツの名門校とひて知名度も全国区になってきている「札幌山の手高等学校」。
近年では、東京オリンピックでも活躍した女子バスケットボールの町田瑠唯選手や東藤なな子選手、それに、ラグビー日本代表のリーチ・マイケル選手の母校として知られています。
「札幌山の手高等学校」は、明治44年(1911年)に、「小樽女子職業学校」として小樽市内で開校した学校で、その後高等学校へ昇格し、昭和26年に「札幌香蘭女子学園高等学校」として札幌に移転してきました。
昭和63年(1988年)に男女共学となり、現在の校名になりましたが、電柱に書かれた地名は、かつての校名がそのままこのような形で残されているということだったのですね。
「香蘭」という名前を冠した学校は全国各地に幾つかあるようですが、例えば東京都品川区にある「香蘭女学校中等科・高等科」について調べてみると、「香蘭」とは、「孔子家語」(「論語」に漏れた孔子一門の説話を集めたもの)六本の「芝蘭の交わり」にある「与善人居 如入芝蘭之室 久而不聞其香 即与之化」という一節が由来になっているようです。
「芝蘭」とは、めでたい草と香りの良い草を意味するもので、優れたものや人の喩えにもされており、「芳香の漂う芝蘭を飾る部屋に入ると、いつの間にかその良い香りが染みつくのと同じように、よい人と共に過ごすことで良い影響を受け、その立ち振る舞いや価値観などを香りが立つごとくその身にまとって欲しい」という願いが込められているのだそうです。
札幌の「香蘭女子学園」も同じ思いが込められていたのでしょうかね。