30日まで延長された緊急事態宣言。
早く落ち着いて、小樽でもゆっくり観光したいなあと思ってますが、先日、家の事情で、札幌と小樽の境近くまで車を走らせたときに、ちょっと小樽市内に立ち入って、前から紹介したいと思っていた場所へ寄ってきました。
それが、JR函館本線の「銭函」駅。
「銭函」という地名は、他の地域の例に漏れず、アイヌ語由来なのかなと思っていましたが、そうであるようなないようなといったところのようです。
少し下で、その有力説について触れます。
みどりの窓口もあります。
利用客は、一昨年の集計では、一日平均1,817人だとか。
普通列車しか停車しない駅だけど、そこは札幌圏。これだけの本数が発着しています。
銭函駅は、明治13年(1880年)、官営幌内鉄道手宮~札幌間の開業により誕生した歴史ある駅で、同22年(1889年)に北海道炭礦鉄道に譲渡された後、同39年の鉄道国有化により、国鉄の駅となりました。
現在の駅舎は、昭和6年(1931年)の建築だそうです。
ホームにはこのような物が置かれています。
実はこれこそが、「銭函」という地名の由来の有力説だそうで、かつて小樽がニシン漁で賑わっていた頃、漁師の家に銭箱が積まれていたことから付いた地名だと言われています。
写真の「銭函」は、かつてはホームの天井から吊り下げられていましたが、平成22年(2010年)6月に外されて、現在のようになったそうです。
しかし、先程、アイヌ語由来であることについて、「そうであるようなないような」などと書いたとおり、アイヌ語由来の説もしっかりとあるのだそうで、「シェニ(カシワの木)・ポコ(ホッキ貝のこと)」という説や、「セニ・ハコ(崖下の狭い集落)」、という説など、諸説入り乱れているようです。
有力説がそれっぽい気がしますが、最後の「セニ・ハコ」説も、何となく理解できるような気がします。というのも、
駅の側の電柱。
「沢町」というのは、現在に残る行政地名ではありませんが、恐らく、この周辺が、近くを走る国道5号から見ると相当低い位置にあり、沢状のような地形になっていることからそう呼ばれていたことがあったのではないかと勝手に想像してしまい、それであれば、「セニ・ハコ」説も、信憑性が結構高そうに感じられるなあと思います。
その辺も、色々調べて見ると発見がありそうです。