「電柱に書かれた地名にはその地域の歴史が表現されている」という話はこれまで何度か書いてきたけれど(最初はこの記事かな)、それを見て、「これは何だろう?どういうことだろう?」と思っていることのストックが幾つかあります。
昨年さらっと触れた(この記事で)、この「日の丸」という表記。
場所は西区二十四軒なんだけど、色々調べてみて、どうやらそれらしい答えに辿り着いた気がしています。
「二」が隠れちゃってます。決して「十四軒」という地名ではありません。
二十四軒の郷土史によると、昭和34年(1959年)に、「日の丸冷蔵」という会社ができたそうで、それがきっかけで、この周辺は、水産関連産業施設が集積するようになったそうなんだけど、昭和46年(1971年)の住宅地図によると、その「日の丸冷蔵」は、現在のこのコンビニのある場所にありました。
赤丸が「日の丸冷蔵」のあった場所で、黄緑色の丸が、現在の電柱の場所。
つまり、水産関連施設が集積しているこの地域に根付き、発展の礎を築いたといっても過言ではない「日の丸冷蔵」に敬意を表するような形で、「日の丸」という名前を電柱に表現したということなのかなと思いました。
この地域において、現在も操業を続けるこの会社。
この場所には、かつて、函館で強い影響力を持ち、函館の産業史において欠かせない「日魯漁業株式会社」の札幌支社がありました。
(「日魯漁業株式会社」の話はこちらを)
海に面していない札幌の町にあって、水産関連企業が地域に大きな影響を与えたということがあったということは、札幌の地理と歴史を調べるうえで、新たな発見になったと思います。
今日も暑かったですね~。
今日は久しぶりの外回り(長沼町)だったけど、暑いので、昼は冷たい物と決めて、こちらの「田舎そば」をオーダー。
美味しかったです。