札幌市郊外、小樽市との近くにある小さな神社。
先日、「イチオシ!!」の「しあわせ散歩」で紹介され、興味を持ったので、ちょっと行ってみました。
「山口神社」という神社。
札幌市手稲区の「手稲山口」というエリアにあるのですが、ここは、名前のとおり、明治14年(1881年)、旧岩国藩(現在の山口県玖珂郡)の士族らが入植したことに始まる町です。
明治18年(1885年)、移住者たちが、伊勢神宮を遙拝すべく遙拝所を設立し、同35年(1902年)9月、神社設立が許可されることとなりました。設立当初は無格社(明治時代の神社の社格制度において最下位に位置付けられていた社)でしたが、昭和7年(1932年)に社殿を新築し、同18年(1943年)に、一段階上の「村社」となりました。
祭神は天照大神と豊受大神で、現在は、手稲駅前にある「手稲神社」の「兼務社」(宮司が常駐しておらず、別な神社の宮司が管理を兼務している社)となっています。
鳥居から本殿までは、けっこうな距離があります。
現在の本殿は、平成25年(2013年)、地元のログハウスメーカーによって改築されたもので、そのため、神社にしては珍しい、丸太造の構造となっています。
境内には、山口村の開基に関する碑が二つ設置されています。
ちょっと読みにくいですが、これは、明治14年に入植した移民たちの先頭に立っていた「宮崎源治右衛門」という人物の墓所がこの地にあったことを示すもの。
宮崎源治右衛門は、独力で1,500円余り(現在の貨幣価値だとどのくらいなのでしょうね・・・)を拠出して地域の開墾に当たったそうです。
境内には、馬頭観音も設置されています。
これは・・・、弘法大師の「大師堂」ですか・・・。
どういう由来があるのかな・・・、「八十八所」の表記も気になるので、調べてみたいと思います。
手稲山口と弘法大師、どういう繋がりがあるのかな・・・?
嘉屋本という珍しい姓で、女系家族だったので、北海道ではもういとこの代で途切れます。
山口県には嘉屋本姓が残っており、いつか山口県に行ってみたいと思っていましたが、こちらの神社を先に巡ってみたいと思います。
久しぶりに心ときめく情報でした。
ありがとうございます。
そうでしたか、手稲山口に入植した山口県の人達がルーツだったのですね。
NHKの「日本人のおなまえ」的なエピソードに大変興味深いものを感じました。
山口神社は、国道沿いで、周囲に大きな建物もなく、分かりやすい場所ですので、ぜひ行ってみてください。