毎度おなじみJR函館駅。
何度となく紹介してきたけれど、今回は、あまり注目されないけれど、函館の歴史を物語っているスポットをご紹介。
いきなりだけど駅の外へ。
線路内立入禁止というのは、先日来世間を騒がせている某芸能人お二人の騒動の例を挙げるまでもなく、絶対に守らねばならないことですが、ここでの話題はそういうことではなくて・・・。
少しズームさせてみると、駅のホームが見えます。
ここのすぐ隣に立体駐車場があるので、そっちへ回って一枚。
そう、ここが、函館まで延びている、JR函館本線の本当の終点なのです。
駐車場の二階からも一枚。
できることならもう少し高い所から撮ってみたかったのだけど、あいにくこの駐車場は二階建てなもので・・・。
ホームの方にも一枚。
この向こうは車両基地になっていて、函館~新函館北斗を結ぶ「はこだてライナー」や、札幌へ向かう「スーパー北斗」の車両が待機しています。
さて、今はこうしてここで線路が止まっていますが、ちょっとこちらの地図をご覧ください。
蔵書資料なので、画像にして貼り付けることはできずリンクを貼るにとどめさせていただきますが、現在の函館駅周辺を拡大してみてください。
線路が、駅で止まらず、海の直前まで延びているのがわかると思います。
今はもう、海の直前までは線路は延びていない。ということは、かつては、この先に何かがあったということで、ちょっと歩いてみます。
お、船が見えてきましたね。
そう、この先にあるのは、現在は記念館として保存されている、青函連絡船「摩周丸」。
このブログでも、過去に二回ほど紹介しています。(この時とこの時)
1988年3月13日まで運航されていた青函連絡船は、旅客だけでなく、物資の輸送においても、北海道と本州を結ぶ重要な役割を果たしていました。
そう、線路が海の直前まで延びていたのは、北海道各地から函館にやってきた貨物列車を、そのまま青函連絡船に積み込むためだったのです。
写真の位置から摩周丸まで延びている舗装は、当時の線路の名残。今はもう、通りかかっても何気なく見つめるだけの場所になっていますが、たまにはこうして、往時に思いを馳せるのもいいものです。
因みにこの場所については、一昨年の「ブラタモリ」函館編でも紹介されています。