函館市の有名な温泉地、湯の川エリアにある「函館市熱帯植物園」へ行ってきました。
「湯川(ゆのかわ)」という地名の由来が書かれています。
現在は函館市郊外の一エリアですが、昭和14年(1939年)に函館市と合併するまでは、「湯川町」という町だった歴史についても触れられています。
ということで、では早速植物を・・・と行きたいところですが、実はこちらの植物園の一番の見どころは、植物ではないのです。
毎年12月から、翌年のGWまで、全国から観光客が押し寄せる、その人気スポットとは・・・。
そうなんです。
先程リンクしたニュース映像にあるような、サル山がここの一番の人気スポットです。
タイトルに「再掲」とあるとおり、私にとっては約10年ぶりの訪問です。
(前回の記事)
「函館市熱帯植物園」が完成したのは、1970年(昭和45年)の7月で、翌年の10月、訪れる観光客をもっと楽しませようと、このサル山が造られ、本州から20頭のニホンザルが連れてこられました。
植物園の一角にある石碑。
「北海道三霊泉 根崎温泉」とあります。
「霊泉」とは、「霊験あらたかな泉」「不思議な効能がある温泉」のことで、1930年(昭和5年5月25日)、当時の北海道三大新聞のひとつであった「小樽新聞」に道内温泉地の人気投票を促す記事が掲載され、道内の各温泉地が地域をあげて激しい投票合戦を繰り広げました。
投票総数は実に400万票近くになり、その上位3位である「洞爺湖温泉」、「昆布温泉」、そしてこの「根崎温泉」が、投票終了後の審議会を経て「北海道三霊泉」に認定され、小樽新聞社により3温泉地に記念碑が建てられました。
背面には、このとおり「小樽新聞社」の文字が刻まれています。
もう一つの碑は、根崎温泉の創業者である「吉川太郎吉」という人物の頌徳碑で、1934年(昭和9年)に建てられました。
「吉川太郎吉」は新潟県の出身で 1912年(大正元年)にこの地帯に泉脈を発見し、私財を投じて温泉客舎を開業したとされています。