以前紹介しましたが、札幌市豊平区には「豊平神社」という神社があります。
神社があるのは、豊平区豊平というエリアで、「豊平」という地名は、アイヌ語で「崩れる(た)崖」を意味する「トゥイ・ピラ」に由来するとされ、北海道の名付け親とされている、かの松浦武四郎が、箱館奉行に対し「札幌樋平(トイヒラ)の辺りぞ、大府を置の地なるべし」、つまりは、その場所に開拓の拠点を置くべしと具申していたとされています。
この具申のにより指定されていた場所というのが、現在「豊平橋」が架かっている辺りとされていますが、「豊平橋」が架かっている「豊平川」という川の名前の由来にもなっているとされています。
札幌市民であれば、豊平区に「豊平」という地名があることを知っている人も多いでしょうけど、道外の方にしてみれば、「豊平」と聞くと、地名よりも川を思い浮かべるという方が多いのかもしれません。
先程の「豊平神社」は、そんな豊平地区を見守る形で鎮座している神社ですが、最近、「豊平神社」の他に、「豊平川」に特化した「豊平川神社」という神社があると知り、行ってみました。
場所はこちら・・・って、地域の会館ですよね・・・。
そう、「豊平川神社」というのは、独立した社殿を持つ神社ではなく、この会館の中に鎮座していて、年に二回の例祭のときのみ開放され、御朱印もいただくことができるようになっているのだそうです。
現在の豊平川の流れからは想像もつかないかもしれませんが、かつての豊平川は、大雨の度に氾濫を繰り返す暴れ川で、支流も含めて流路も変わってきたという歴史があります。
豊平区にある「中の島」という地名は、かつて、豊平川と、その分流であった現在の「精進川」の中島であったことからついた地名です。
そんな暴れ川であった豊平川を鎮め、治水事業の安泰を祈願するために設立されたのがこの「豊平川神社」だそうです。
ここは私の通っていた大学のすぐ側で、卒業から27年経った現在でも結構土地勘が残っていますが、独立した社殿が存在しないこともあり、このような神社の存在は全く知りませんでした。
独立した社殿はなくても、会館の中にあるということで、地域の人々の生活には深く根差していると言ってよいであろう「豊平川神社」。
次の例祭は9月15日かあ・・・、金曜日だけど、仕事に支障がなければ(時期的にありそうな予感大)、休暇を取って行ってみたいです。