北の風に吹かれて~独り漫遊記~

町歩きを中心に、日々の出来事を綴ります。 
(C)ナナマガラー All Rights Reserved.

札幌市交通資料館~3~

2024-08-26 20:14:52 | 札幌

 

3回に亘った「札幌市交通資料館」の紹介。

最後は屋外の展示を紹介します。

 

 

昭和36年(1961年)に製造されたという2両連結車。

2両連結車は、現在も札幌や函館で見られますが、当時から既にあったんですね。

でも、この解説板を見ると、日中の閑散字には1両のみで運行していたということで、そちらの方が何だか便利な気がします。

今の2両連結車と違って車内では車両を相互に行き来できないということで、安全面でもそちらの方がいいような気がします。

 

 

 

同じく2両連結車ですが、「新琴似~北24条」という運行区間に魅かれました。

JR新琴似駅の側にあったという新琴似停留所跡地を散策したことがあったので、自分が物心つくまえに廃止された路線であるにも関わらず、何だか懐かしいとさえ思います。

 

 

市電跡地~新琴似~ - 北の風に吹かれて~独り漫遊記~

JR学園都市線の「新琴似」駅。地下鉄南北線の「麻生」駅からも近く、駅前には繁華街も広がっていて、賑わいのあるエリアの一つです。駅前には、このとおり「新琴似駅前」と...

goo blog

 

 

 

これは、現在も営業している「丸井今井」前を意味する停留所表記です。

公営交通が、このように民間企業の名前を停留所名に冠することは、当時も今も大変珍しいとされていますが、それくらい、「丸井さん」と呼ばれて札幌市民の生活に深く根差している「丸井今井」の影響力の強さが窺えます。

 

 

乗車可能だったので、中に入って見ました。

椅子やつり革の配置は現在と変わっていませんが、木製の床がやはりレトロ感があっていいなと思います。

 

 

これは、車掌さんの待機スペースでしょうかね。

 

 

 

日本唯一の低床式路面ディーゼル自動車。

北欧ムードと言われてもピンと来ませんが、意識して見るようにすれば、また見方が違ってくるように思います。

 

 

 

昔ながらの除雪車。

現在は「ササラ電車」が活躍中ですが、こちらが元祖だったんですね。

 

 

 

これもまた除雪車です。

実は札幌でも函館でも、「ササラ電車」を間近で見たことが一度もないのです。

大雪にはならないにこしたことはないけれど、一度見てみたいと思います。

 

 

続いては地下鉄。

これは、私が小学生の頃まで運行していた、懐かしい南北線の車両です。

 

 

現在は麻生までですが、かつては北24条が北端でした。

麻生まで延長されたのは私が4歳のときなので、北24条までだったときのことは記憶にありませんが、それでもやはり、先程の市電の新琴似までの区間と同様、なぜだか懐かしいと思ってしまうから不思議です。

 

 

 

そう、南北線の車両連結部分といえば、この丸みなんですよ。

小学生の頃は麻生駅が最寄りの場所に住んでいて、地下鉄といえば南北線だったので、その頃の記憶が一気に蘇ってきます。

 

 

車内広告も残っていました。

「ル・マキノ」というのは知りませんが、「maLsa」というのは懐かしい響きですね。

最近の若い人は知らないかもしれませんが、丸井今井の子会社が経営していた運営していたデパートです。

 

 

こういうのも、電車好きのお子さんにはたまらない魅力なんでしょうね。

 

 

これは見慣れない車両ですが・・・、

 

 

 

なるほど試験車両というのがあったんですね。

 

 

 

 

これも試験車両だそうで、石炭とかを運搬していそうな車両に見えてしまいますが、実際には、変電所新設に伴う電気運転及び転轍機の新設に伴うポイント走行の試験を行うことを目的としたもので、営業運転を想定したものとなっています。

 

ということで、ざっと3回に亘って紹介してきた「札幌市交通資料館」。

現在51歳の私も、小学生の頃に戻ったような気持ちで楽しむことができました。

また何かイベントでも開催されるときに、ぜひ行ってみようと思います。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

札幌市交通資料館~2~

2024-08-25 16:46:36 | 札幌

 

昨日の記事で、「札幌市交通資料館」が、お子さん(大人も?)の自由研究にオススメと書きましたが、現在の状況だけではなく、その歴史を調べてみることも、大変よい学習になると思います。

そんな歴史学習に最適なコーナーが、資料館の展示スペースにありました。

 

 

明治時代の札幌市内の交通。

最初は馬車鉄道からのスタートだったんですね。

1879年(明治2年)に、開拓使によって札幌本府の建設が進められましたが、1885年(同8年)には、石山での軟石の採掘が始められたのが大きなきっかけとなり、馬車鉄道の運行が開始されたというのがその始まりです。

その後徐々に路線が拡張され、1912年(明治45年)には「札幌市街馬車軌道株式会社」のもと、札幌区内の各地域に、馬50頭、馬鉄18台が常時運行していました。

 

 

 

続いて大正時代。

所謂「チンチン電車」の時代です。

1918年(大正7年)、中島公園で、開道50周年を記念する「大博覧会」が開催され、そのときに電車の運行が始まりました。

 

 

黄緑が、札幌駅前~中島公園の「停公線」の区間、青が南1条西15丁目~南1条東2丁目の「南1条線」、黒が、南4条西3丁目~南4条東3丁目の「南4条線」の区間です。

現在の「南1条通」は、かつて「銭函街道」と呼ばれ、小樽方面へ向けて整備された主要街道でした。

電車が最初に開通したということからも、地域における重要路線としての位置付けが窺えると思います。

 

 

南1条通の歴史 - 北の風に吹かれて~独り漫遊記~

今日はいきなり地図の貼り付けから。市電の「西4丁目」から「西15丁目」までの停留所がある「南1条通」を、「西15丁目」停留所からやや西へ行った地点です。今では、...

goo blog

 

 

 

 

ここにも書かれていますが、札幌の市営交通には、地下鉄、電車の他に、かつては市営バスというのがありました。

高校生のときは、市営バスが主たる通学手段だったので、それが一番の思い出ですね。

 

札幌市営バス - Wikipedia

札幌市営バス - Wikipedia

 

 

 

この赤色の入った車体が特徴的でした。

2004年(平成16年)3月で廃止となってしまったことが、今更ながら残念でなりません。

 

 

藻岩山のロープウェイも、かつては市営だったんですね。

これは知らないという人も多いと思います。

因みに、函館山のロープウェイは、開業当初から民間事業者だったそうです。

 

 

そして、地下鉄の開業は1971年(昭和46年)。

南北線の、北24条~真駒内間です。

東西線は、1976年(同51年)に、琴似~白石間で開業し、東豊線は、1988年(同63年)に、栄町~豊水すすきの間で開業しています。

 

 

平成の札幌市営交通で思い出として残っているのは「ウィズユーカード」ですね。

これはプリペイドカードで、普通に改札口に入れて入退場できるんだけど、乗るときに、乗った駅名が裏面に表示されるので、全ての駅名が表示されるよう、コンプリートを目指して歩いていた人が多くいたそうです。

私もそれを考えてはいたのだけど、今から思えば、やっておいて、カードを記念に残しておけばよかったと後悔です。

 

可動式ホームの設置は2008年(平成20年)だったんですね。その頃は全道を転々としていて、札幌には年に数回しか帰っていなかったこともあり、可動式ホームも、いつの間にか設置されていたという印象しかありませんでした。

 

2015年に市電の新型車両導入と書かれていますが、この年には、西4丁目~すすきの間が結ばれてループ化されるという大きな出来事がありました。

よ~く見ると、小さい文字でそのことについて触れていますが、これは大きな文字で強調すべき出来事だと思います。

 

 

市電地下鉄開業50周年を過ぎ、これからの市営交通はどう変化し、どう市民生活(観光もか)と共存していくのでしょうか。

「未来をつくるのは、私たちです」の言葉を、しっかりと意識して利用していかねばなりませんね。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

札幌市交通資料館~1~

2024-08-24 16:00:00 | 札幌

 

 

今年5月にリニューアルオープンした「札幌市交通資料館」に行ってきました。

地下鉄南北線「自衛隊前」駅直結です。

 

 

 

地下鉄南北線の車両と、

 

 

札幌市電の車両。

後ろに回って写真を撮ることができます。

 

 

 

 

地下鉄の模型。

南北線も東西線も、懐かしい型が揃っています。

特に、この写真右下の型式は、私が小学生の頃の南北線の車両です。本当に懐かしい。

 

 

かつて使用されていた地下鉄や市電、それに市営バスの表示板が展示されています。

 

 

現在の地下鉄と市電の路線図。

お子さんの自由研究の題材に良さそうですね。

私も小学生のとき、こういう資料を使って、札幌の市営交通に関する自由研究をしたのを覚えています。

 

 

これはまた、随分と古い型式の改札機のようです。

 

 

古いもなにも、1971年に開業した南北線の第1号改札機でした。

解説板にもありますが、本当に今にも動き出しそうです。復刻版として短期間だけ再設置されても全く違和感ないと思います。

 

 

 

自宅から最寄りの東西線「発寒南」駅のボタンを押してみました。

駅名のアナウンスかと思いきや、地下鉄の走る運行音でした。

 

 

 

 

冒頭でリンクしたニュースでも紹介されていた、札幌初の路面電車「木製22号車」。

名古屋電気軌道から譲り受けたという縁で、愛知県の明治村で展示されていましたが、今般の交通資料館のリニューアルにより札幌に戻ってきました。

 

 

車両内部は、函館市電の「ハイカラ號」と同じような造りになっています。

レトロな雰囲気で、実際にこれが現役で走っていたことを知らない私にも、何だか懐かしく感じられます。

 

 

この運転台もいいですね。

電車好きのお子さんにはたまらないのではないでしょうか。

 

紹介したい写真が沢山あるので、次の記事へ続きます。

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

駒ヶ岳牛乳のソフトクリーム

2024-08-23 19:57:36 | グルメ・スイーツ

立秋を過ぎましたが、函館は今日も気温は32℃。

おまけに、台風から変わった低気圧がもたらす湿気で、外も家の中も大変なことになっています。

そんな日に食べたくなるものといえば・・・、そう、あれですね。

 

 

JR五稜郭駅の側に、新しいソフトクリームのお店ができたと聞き、早速行ってきました。

 

 

「Komagatake milk」さん。

道南の有名な牛乳ブランドの一つ、「駒ヶ岳牛乳」で作ったメニューを販売するお店です。

 

 

 

魅力的なメニューが揃っていますが、今回は「ソフ活」でしたので、何をオーダーするかは迷いません。

 

 

「牛乳ソフト」。

搾りたての牛乳を使っているということで、とても濃厚な味わいですが、そこはやはりソフトクリームということで、口当たりの良いさっぱりとした味わいに仕上がっています。

 

 

ヨーグルトやチーズも取り扱っています。

 

 

小さなお菓子も。

完売の札が貼ってあるのもありますね。

 

 

イートインスペースもあります。

暑いと、ソフトクリームを外に持ち出してもすぐに溶けてしまうので、こういうスペースがあると安心ですね。

 

 

「駒ヶ岳牛乳」は森町にある牛乳販売の会社で、函館市郊外にある「花の湯」という温泉施設でも、ソフトクリームをはじめとする商品を扱っています。

 

 

駒ヶ岳牛乳オフィシャルサイト

北海道森町にある牛乳製造販売の会社。 新鮮な牛乳と手作りの乳製品を販売・宅配。 直営店は、道央自動車道「大沼公園IC」入口にある「ピカタの森アイス工房」

ピカタの森 駒ヶ岳牛乳 オフィシャルサイト

 

 

明日明後日もなかなかの暑さのようなので、ソフ活(新規開拓)してきたいと思います。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

激混み対策は?

2024-08-22 20:20:36 | 気になるコト

 

函館でも大きな問題になっているようです。

先月、初めて夜のガイドをさせていただいたとき、帰りの市電が正にニュース映像のような感じでした。

「十字街」から乗ったのだけど、「函館駅前」で多くのお客さんが降りるまでは、首都圏の通勤ラッシュかと思ってしまうほどの激混みでした。

時間帯的に、まだ仕事帰りの人とかも多かっただろうに、あれはちょっと酷かったなと今でも思います。

もうすぐ学校の夏休みも終わるから、ぼちぼち落ち着いてくれるのかなとは思うけど、来月は3連休が2回ありますからね。きっとまた凄いことになりそうな気がします。

 

「観光」と「地域生活」の共存ですか・・・。観光客の意識の問題と言ってしまえばそれまでだけど、激混みという現象それ自体はずっと以前からあったと思うけど、「オーバーツーリズム」という問題はここ数年出てきた話なので、対策が追いついていないのかな・・・。

函館の場合、今年は、「コナンフィーバー」が大きいと思うので、これが落ち着いた頃どうなるかな。それでもこのような状況が続けば、いよいよ待ったなしで手を打たなくてはいけないでしょうね。

私も、ガイド活動をしている者として、この問題はしっかりと注視し、この場で問題提起をしていきたいと思います。

 

そういえば、西部地区には、今月3日にガイドで行って以来行ってませんでした。

今週末は、気温は30℃を超えるようだけど、天候は大丈夫そうなので、ネタ(このブログとガイドの両方)整理のために久しぶりにぶらり歩きしてみようと思います。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする