山旅三日目の朝を迎えた。
布団を敷き、寝袋に身体を入れて寝たがなかなか寝付かれなかった。身体は疲れているのに‥‥
それでも少しは寝むれた。
午前4時を過ぎた頃からごそごそと動く音やライトが光り始めた。
部屋の電灯スイッチを入れる。皆が動き出した。
午前5時半朝食。ただ、ご来光を拝むから少し後回しだ。
今日は雲が出ているが大丈夫。ご来光が雲に映る。常念乗越にかかる雲が鮮やか。
槍ヶ岳に覆いかぶさる竜か? キレットの左は北穂嵩岳。
常念岳の雄姿、だが頂きはここからは見えない。写真では霧ヶ峰風だが、傾斜は強し、岩だらけの登山道。
朝食をいただく。5時50分。
身づくろいをすませ、小屋にザックを預けて常念岳を目指す。6時半出発。
常念小屋が小さくなった。横通岳も見える。
あと少し。
8時、ついにやった、2年越しの夢叶う。昨年10月30日登れなかった常念の峰。あれが槍の穂先か。
2857m地点。祠の下に咲くイワキキョウ一輪。可愛いほほえみ。
荷物運びのヘリが何回も飛んできた。
屋根の吹き替え工事を控えており、その資材を運ぶのだそうだ。
さあ、一の沢ルートを下山する。10時10分。標準記録は4時間。14時位に着けばいいか。
一の沢ルートは沢の音が聞こえてきて気分がいい。
胸突八丁を下り終えた。駐車場まで4キロあまり。11時20分。
エボシ沢。12時30分。14時まであと1時間半、残りの距離約半分。
13時50分到着。迎えのタクシーが待っていてくれた。しゃくなげ荘駐車場に無事到着。
日帰り入浴施設しゃくなげ荘の湯に身体を沈める。410円でさっぱり。
ウォーキング歩数28日14,900歩、29日22,000歩、30日19,000歩。
山荘で求めたピンバッジ。一歩一歩の歩みでしか買えないもの。
左から燕岳、大天井岳、常念岳。右は去年購入した蝶ヶ岳。
毎日眺めている常念岳(左)と燕岳(右)。大天井岳は常念岳の隣りの横通岳(2767m)の裏側。
今度はどこの山に登ろうか。
眺めていて登っていない山はたくさんある。鹿島槍ヶ岳、爺ヶ岳、五竜岳、唐松岳、白馬三山。
ほかにも鉢盛山、有明山、大滝山。恐れ多いが穂高連峰。
10月2日付信濃毎日新聞の記事
(完)