バスから降りた時点でのテンションは何処へやら。
ホールドが効かないダッフルバックは17kgの荷物が肩に食い込み、1kmも歩かないうちに心が折れそうです。
それでも自分との葛藤に勝ち(?)1時間半が経過したところで堰堤工事の飯場跡らしき高台発見。
テン場には打って付です。ただ、林道の脇には「R小屋まで43分」の標識が。
しかし、地図を広げココまでの距離と時間で計算するも"43分"はウソッパチ、1時間チョイは絶対かかります。
Tanaさんも無理の顔をしています。無理もありません、テント3kg分重いバックなのですから。
迷うことなく飯場へのスロープを下り、ガレ場を横切り高台へ一直線。
何とも素敵なテン場でしょ?。
水場まで若干距離があるのが唯一の不満も、持ち合せの水を沸かしコーヒータイム。
絶景を眺めながらのコーヒーは、ゴールドブレンドでも高級喫茶店の珈琲を凌いじゃいますから不思議です。
10時、愈々眼下の流れでキャスト開始です。
で、こんなんがCDCカディスに出てくれます。
ただ、水が少ないせいか本来の大らかな出方ではなく、ヤマメのようなシッピングです。
下手でキャストしていたTanaさんのロッドが綺麗なベンディングカーブを描いているので寄ってみると、28cmクラスの綺麗なイワナを無事、ランディング。
最初の大物はTanaさんに、してやられちゃいました。
大物は余り出ませんが魚は沢山居ます。
ただ、減水プレッシャーなのか一度しくじると二度目はありません。
立ったままでの接近戦では、直ぐに走られてしまい勝負あり。バックで腰をやられてるので屈むのがキツイのですが背に腹は代えられません。
堰堤の下は、真昼間からライズ、ライズ。
カゲロウのハッチがあるせいか、カディスよりメイフライパターンが長く遊べました。
イブニングはテン場下の堰堤と決め込んでいたので16時過ぎに一旦、渓から上がり林道を下ります。
ガレの流れ込みから再び流れへ。
堰堤まで300mくらいなんですが、こんなのがポコポコ出てくれるので中々先に進めません。
やっとのことで堰堤下に到着すると、これまたライズの雨です。
一投目でTanaさんのロッドが満月に。
視認性優先でCDCカディスをプレゼンするも3尾が限度、それ以上は見切られてしまいます。
明るさを失いつつある時間帯にフライ交換はストレス極まりませんが、#16CDCバイオットスタンダードに換えると反応が格段に向上します。
最後に一番ヤマトっぽいのを掛け、今日は終了としました。
イワナを育む流れの水を汲み、テン場に戻ると夕陽が北岳を赤く染めていました。
明日もイイ天気になりそうです。