Flyaokiのフライフィッシング

キャリアだけ長いオヤジのFF顛末記!!

今シーズン最後の渓

2009年09月29日 | フライフィッシング

昨夜は満天の星空だったので崩れるのは遅いかなと淡い期待をしてたのですが‥。これで更に明るくなるのが遅くなっちゃいます。

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林道の終点でもある入渓地点で待機していると、下手の林道を揺れる明かりが迫ってきました。

ゲートが閉まっているのになんと、地元ではなく○馬ナンバーの車です。沢割り話の後、Nitoさんがその話しを振ると、それまで熊の話しなど冗舌だった口がパタリと閉ざし遠ざかる2人組、まー、静かになっただけでもヨシとしましょう。

先に居たアドバンテージで目的エリアに入れそうなのでヘッドライトは、効果抜群でした。因みにイブニング以外でライト使ったの初めてです。

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煩わしい雨の中、カゲロウ他虫は結構飛んでるんですがNitoさんのロッドは頻繁に曲がるのにコッチは反応すらありません。

実績のないイワイイワナモドキに見切りをつけ、何時ものCDCカディスに替えた途端に結果が出ました。

雨模様でテレストリアル系のイワイイワナパターンを使うこと自体がそもそも間違っていたのかもしれませんね。

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交互に釣り上がるインターバルでサルナシを探しますが、木はあっても結実してなかったりがここでも多いです。

色づき始めたモミジをパチリ。

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時たま反応のない区間にぶち当たりますが、諦めて歩を進めると魚が走ります。実感として魚は「多い」です。

反応しないのは個体差が出る秋のせいだと思うのですがナチュラルドリフトが出来ていないのかもしれませんね。

そんな斑はあっても出る時はワンキャスト・ワンヒットするんですからストレスは溜まりません。

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アベレージは22cm前後で最大は27cmクラスでしたが、鰭が大きく引きも強いです。

リリース後はソコに留まらず、瀬を一気に駆け上がり元のエリアに戻っていくのが印象的でした。

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小降りの合間にフードを脱ぎ深呼吸。意味もなく後ろを振り返ると木々の化粧が始まってました。

台風の直撃がなく葉が揉まれていないので冷え込みが続けば最高の色づきになるのでしょうが、淵の傍らに溜まっていた落葉が若干気になります。

今年の紅葉はどうなんでしょうか。

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流木に沢山出ていたキノコ。

ムキタケ(食)かと思い頭を剥がそうと思ったら安易に剥がれないのでツキヨタケ(毒)かもしれません。

他にはブナハリタケ(食)もあったのですがメインはサルナシなので我慢です。

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何気なく見上げたら探しても見つからなかった待望のサルナシ発見! しかも今まで見たことのないほどの実をぶら下げています。

Nitoさんには暫く先行してとお願いし、ロッドを放っぽり冷たい雫もなんのその、用意したコンビニ袋に放り込み、シムスのバックに袋ごと入れるとコトの他、重い。

届く範囲だけ収穫したのですが、チョビっと、欲を掻いてしまったようです。

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Nitoさんに追いつき先行させてもらうと相変わらず絶好調です。

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15時半、かなり上がってもコノ渓相です。そろそろ撤退を意識する時間なんですが惚れ惚れするポイントの連続に踏ん切りがつきません。

初めてだったので今日のロッドは無難なC3753にしましたが、8ft超でも全く問題ないので次回はC4803を相棒にするつもりです。

画のNitoさんは、6ピースロッド。帰りはベストに仕舞っちゃって両手フリー、マルチピースも魅力的です。

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後ろを振り返るとコノ雰囲気に撤退を決意。

辿道もないので沢通しを強いられることから怪我しないためにも明るさの担保は必須です。

途中、インターバルを余儀なくされましたが入渓地点に戻った時刻は17時。林道を下り始めた時にはヘッドライトが必要なくらいだったのでギリギリの撤退タイミングだったようです。後ろ髪を引かれるままに30分先延ばしにしていたらと思うと、‥‥です。

生憎の天候‥いや、逆にコノ天候だったから魚の活性が高かったのかもしれません。朝一はどうなるかと思いましたが最高の1日でした。これで思い残すこともなく、スッキリとシーズンを終えられそうです。

Nitoさん、お誘いと送り迎え、更に終始の運転ありがとうございました。そして、お疲れ様でした。

来シーズンはコノ逆とさせてくださいね。

-----------

<追伸>

090929no13_2取られた記憶のない、当たり前ですが絶対1人では不可能な画をNitoさんからいただきました。

ティペット6Xの場合は殆どランディングネットを使わずにハンドランディング。で、ショットは片手だと疲労が重なると微妙にブレので左膝にカメラを押し付けシャッターを押すのですがコレ、意外と楽なんです。

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テント釣行 最終日(3日目)

2009年09月22日 | フライフィッシング

今朝の気温は一転して9℃、暖かくさえ感じられます。

天気予報どおり、今日は太陽は拝めそうにありませんが2時間半しかできないので最終日である今日に限っては好都合ではないでしょうか。

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案の定、サイズはイマイチも昨日とは雲泥の差。

水温は全く変らない8.5℃なのに活性は高いです。

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時間がないので早足で今日の最終地点である堰堤を目指しますが、余裕が生まれたのか周囲の秋模様にも目が留まりました。

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連日人が入っているのにライズも凄いしフライへの反応も凄いです。

産卵を控えた秋だから? それとも針に掛からない魚がまだまだ沢山居るからなのでしょうか。

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景色からも秋を感じさせてくれます。

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今日は若干小振りですが、口に傷はないので暫く針に掛かっていない魚の可能性、大です。

やっぱ、魚の数が半端ではないのかもしれません。

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今日の最終堰堤は前回、潜られ6Xのティペットをぶち切られた、リベンジポイントでもあります。

Tanaさんにとって一発逆転ポイントでもあったのですが事情を知っているTanaさんは、笑顔で譲ってくれました。

手前から攻め、本命らしきが出たのは4尾目でした。が、結果は呆気なかったです。

大物特有の水面が乱れフライが消える出方に、一息ついてからロッドを煽ったのですが一瞬のテンションの後、ラインが力なく空を舞っちゃいました。

リーダーの結び目から先にあるべきティペットがないのです。新品に取り替えてのエントリーだったのに‥。

ショックは大きかったですが来シーズンへの発奮材料とポジティブに気持ちを切替え、ラインを巻き取り自ら幕引きとしました。

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戻り身支度を整え11時前にテン場を後にします。最後に宿題を課されちゃいましたが最高の3日間でした。

80㍑のザックでテント運搬係を担ってくれたTanaさん、お疲れ様でした。そして、ありがとうございました。

南アルプスありがとう。来年もまた来るぞー、っと。

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テント釣行 2日目

2009年09月21日 | フライフィッシング

5時半、ダウンのインナー着てても寒ぶー。

すっぽってある温度計に目をやると、ナ・ナ・ナント、3℃しかありません。

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更に朝食後は放射冷却現象なのか、それともぶっ壊れているのか2℃を表示です。

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30分ほど林道を下り流れに降り立ったものの水温は8.5℃で反応はイマイチどころか全くありません。

前回の木曽探索からフィンガーレスグラブをベストに突っ込んできて正解です。

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9時前後から若干活性が上がるもののサイズは20cm前後で昨日の好調さがウソみたいです。

見上げる空に今日も雲一つありません。水面に陽が射せば状況が変ることを信じ、手を擦りながら2人、鼻水を垂らしながらの遡行が続きます。

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とある堰堤下でやっと一部に陽が差し込むと状況が一転しました。

今までがウソみたいにライズが始まり、天然釣り堀の復活です。

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サイズも昨日同様、イイ感じです。

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それでも堰堤下は日陰に居ると、舞い飛ぶ雫の霧で寒さに耐え切れないため、日向ぼっこは必須です。

因みにコレは、ラズベリーではなく木イチゴ(モミジイチゴ)でしょうか。

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前回の尺ポイントに浮いていた魚はミスキャストで潜られてしまいましたが反対側から28cmが出てくれました。

今日もアベレージは大きめです。

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陽が射すまでは足取りが重かった堰堤の直登巻きも、この頃には全く気にならないのですからゲンキンなモンです。

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活性が高い証拠か、普段は直射日光を嫌う色黒、腹赤も水面を意識しているようです。

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Tanaさんの一発逆転もあるかもしれないので気を抜かないキャストを続けるも、今日も鬼門は28cmでした。

先に進めないお陰で日帰り組みに頭を跳ねられテン場より上流には行けず終い。お陰でアドバンテージは保てましたが早上がりすることに。

1.5人分のインスタントラーメンに餅を入れた夕食はチト、不評も満天の夜空の下、今夜は若干夜更かしです。

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テント釣行 初日

2009年09月20日 | フライフィッシング

乗り継ぎバスは何とか座れたのですが10分で下車バス停に到着です。

とりあえずご同輩は2人のFFMのみでココから本流へ降りるとのこと、我らオヤジ2人組は二息ついてから林道を登り始めました。

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1時間20分後、目的のテン場に到着も恐れていた事態、対岸には既に1張りのテントが。

テント設営後、何を思ったかTanaさんがデザートのラズベリーを摘み始めたので、意味も無く一緒に摘んでしまいました。

いくら先客のテントで気が抜けたと言っても後で振り返ると、オヤジ2人でラズベリー?、正直キモイ。(笑)

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テン場は昨年と同じ場所だったのですが8月で色づく前だったせいか全く気づかなかったのに‥。

こんなに採れちゃいました。090920no3

そんなこんなでテン場から下流へ林道を下り始めたら直ぐに2番バスのFFMに遭遇です。話によると下流は既に複数組が分散したとのこと。

ちと、ノンビリし過ぎちゃたようです。前回の尺ポイントは明日に持ち越し、真下のガレ場を下り転がるように谷底へ。

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時間帯もちょーど良かったのか、堰堤下はライズが真っ盛り。

小さ目の虫が飛んでいたので今日は#16CDCアカマダラモドキを結ぶと、2尾目はナント、28cmが出ちゃいました。

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その後も快調そのもの。しかも、アベレージが26cm前後と今までに無いサイズが揃ったのは嬉しい誤算でした。

すぐさまティペットは6.5Xから6Xに交換です。

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天気も最高!

空には雲ひとつありません。

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ヤマトの色合いが濃いカッコイイこいつも28cm。

Tanaさんとの大物勝負は暫く、28cmで追われる立場だったのですが‥。

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ここでTanaさん、28.5cmをランディング。時間の問題とは思ってましたが遂に逆転されちゃいました。

暫く追う状況も鬼門の28cm止まりで1cm超すことができません。

Tanaさんも余裕をかまし、ポイントを譲ったのが運のつき。

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出ちゃいました、尺を超す32cmが。090920no10

精悍さに欠ける面構えとメタボチックなお腹は、この際関係なし。

あくまで全長勝負ですから。(笑)

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釣り堀状態のイブニングを満喫し、テン場に戻ったのが17時前、それにしても初日からこんなんでイイのでしょうか。

数、型とも今までで最高なのは嬉しくもちょっと怖いくらいです。

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着替える最中にカッコイイ虫発見。

さー、明日はどんなドラマが待っているのでしょうか!?。

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ヤマト諦めタナビラ狙いへ

2009年09月17日 | フライフィッシング

昨日、道の駅に着きカップ麺の侘しい夕食後は自販機の明かりの基、アナログチックな道路マップを広げ、何処にしようか思案も頭は半分寝てたのか答えは出ていません。

090917no1とりあえず今日は最終日なので、帰り方向に向け車を走らせると、気になる山並みを発見。案の定流れがあり道路も沿っています。

ドンドン登っていくと美味しそうな堰堤プールに到着です。090917no2

時間は5時半過ぎなのに湖面にはライズリングのような波紋が。

良くある底から湧き出るガスの波紋だろうと、静まり返った堰堤プールのリングの正体を見定めるべく、外に出ると、驚いたことに正真正銘のライズです。

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スニーカーのまま、昨日の6.6ftのロッドをキャストするとこんなのが出ちゃいました。

30分間に4連荘も全てこのタイプのイワナなのには正直、ガッカリ。上流部の探索は諦め移動もアテもないし、出鼻を挫かれたこともあり、方針変更。

きょうは、タナビラ狙いとしましょう。相変わらずいい加減ですね。。。

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昨シーズン、結構イイ思いをしたK川へ行くと体高のあるタナビラが期待を裏切りませんでした。

今回入ったエリアは前回、増水でチェックできなかった中流域です。

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水も少ないせいか、警戒心は高くフライと共に流れてきて瀬肩の落ち込む寸前で口を使うため、低姿勢での逆U字キャストは必須です。

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上流部の大人しい流れとは裏腹に増水時では遡行できない箇所や滝も幾つかあって流れ自体も飽きません。

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普通のアマゴより体高があるのは気のせいでしょうか、それともコレがタナビラの所以なんでしょうか。

引きも強く最高に楽しいです。

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この奥には集落があり堰堤はありましたが滝はコレが最後でした。

残念ながら一級ポイントの割りに反応はありませんでけど。

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集落が近づき、なだらかな流れになった途端、イワナオンリーに。

ココは昨シーズン、チェックしたエリアでその時はタナビラも混じったのですが今回はこのサイズのイワナのみです。

集落が近く入り易くもなったことから抜かれてしまったのかもしれませんね。

最下流部でイブニングと思ったのですが如何せん駐車ポイントがないため、未練がましく朝っぱらの堰堤へ舞い戻ってしまいました。

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相変わらずライズは凄くイブニングと言うシチュエーションにヤマトを期待したのですが‥。

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5連荘も全てこのタイプです。

暗くなればの期待とは裏腹に17時を境にライズ自体がピタッと止んじゃいました。

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未練がましくキャストしても水面は静まり返ったまま、さっきまで乱舞していた虫は何処?って感じ。

フリースを着込んでもフィンガーレスグラブはなく、指先は悴み終いには痛ささえ覚えるくらいの冷え込みが虫を塒に追いやってしまったようです。

まー、最後は行き当たりバッタリになっちゃいましたが来シーズンも探索する楽しみが残ったと言うことで、車の暖房を利かし帰路に着きました。

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ヤマトイワナ探索

2009年09月16日 | フライフィッシング

目的の枝沢を従える本流筋の水量にマジ安堵。

如何せん秩父、千曲川上流は大渇水故、一抹の不安を抱えての出発だったのです。

取り急ぎ昨年ヤマトを確認した沢へ潜り込むと。

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水溜りのような流れと化していましたがヤマトは健在。

ただ、タナビラは既にペアリングしてて、フライなんかに見向きもしません。

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フライに反応するのは純血に近いヤマトばかりです。

進むにつれ薮が凄くなるのでノーチェックの下流へ移動してみました。

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下流と言えども減水気味なのかこんな貧弱な流れです。

ポイントは少ないですが瀬では小さいのが結構走るので、それなりの魚は居るであろうと丹念にキャストを繰り返します。

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居ました。

若干黒ずみ始めた幅広のタナビラです。

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産卵期が近いのでしょうか、これも結構黒ずんでますね。

下流のチェックはコノくらいにし、車に戻る途中幅1mにも満たないU字溝の枝沢を発見。

モノは試しとU字溝を辿っていくと。

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U字溝は終わっても流れは貧弱、念のためフライを落としてみるとイワナのような出方でロッドを曲げたのは全く予想外のヒレピンレインボーでした。

しかも再びU字溝が復活するまでの50mで5尾も出ちゃいました。

コノ上流に養魚場でもあるのでしょうか、しかし、全てがヒレピンで胸鰭欠損は皆無。

答えが出ないまま次へ移動です。

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狙いを定めていた場所には松本ナンバーの先客車あり。橋下には2人のFFMが。

しょうがないので最終橋から流れに降り立ちますが踏み折られたヨモギは真新しく、午前中人が入ったのは明らかです。

時間経過で何とかなるでしょうし、どんな流れなのかのチェックも兼ね1時間を目安に遡行開始です。

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丹念にキャストを繰り返し、反転流の奥からやっと出てくれたのは、20cmチョイのヤマトでした。

その後は期待に反し、滝下の一級ポイントも無反応。どう見ても渓沿いに辿道も無いこの先を詰めるには時間が中途半端なので今回はココで撤退です。

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イブニングポイントへ移動途中に道路の反対側の谷が気になったので薮を漕ぐと、予想通りいい感じの流れが其処にありました。

ただ、底には白い砂、イヤ、どっちかと言うとシルトが堆積していてどうも生命感が感じられません。

300m程遡行するも状況は変らず全くフライに反応せず。イブニングに近いので瀬に出ててもイイのですがそれも叶いませんでした。

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もう一本の沢をチェックしても底の状態は同じ。ロッドは振らずイブニングポイントのココへ移動してきました。

二面護岸の切れ目だっただけのことで、特にココに決めた理由はありませんでしたが既にライズは始まってました。

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明るいうちは20cm以下のヤマトのヤの字もないイワナばかり。

暗くなれば型も良くなりヤマトが出るのではの期待も虚しく、悴んだ手に息を吹きかけながら真っ暗になるまで頑張ってもこのサイズ、しかもヤマトの片鱗は1尾もナシ。

震えながら車に戻りウェーダーを脱ぎながらルームランプに写ったベストの温度計は12℃でした。

車の温度設定を30℃にし、道の駅を目指します。さー、明日に期待しますか。

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過去の渓

2009年09月09日 | フライフィッシング

目指した上流部は材木の伐採作業のため、強引な即席林道が渓沿いに伸びていました。

作業が始まれば多かれ少なかれ、濁りが出るのは流れの底に堆積した泥から明らかでした。実績のある中流まで戻るしかなさそうです。

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張り詰めた空気の中、凛とした浅間山の勇姿をデジカメに写した後、何時もの場所に車を止め、何時もの熊笹林を掻き分け流れにたどり着きました。

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水量、水温そして川底の状態も健全で砂場には獣の足跡しかなく、過去の良い思いがオーバーラップしてきます。

昨日の余韻もあり気を入れたキャストを開始したのですが‥。

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初反応で初イワナを掛けたのはなんと、2時間後でした。

混生地帯なので全てのポイントにフライを置いたにも拘らず、2時間全く反応が無かったのです。

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落ち込みの肩、瀬、トロ場に魚の姿は全く確認できず、このイワナも石脇でのホットケメソッドでやっと出てくれました。

ただ単に魚が動かないのか魚自体が居ないのか、どうも状況を総合すると後者の気がしてなりません。

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引っ掛かった流木でカメムシ発見。

そこそこ反応が出ていたら、お遊びでカメムシパターンを結ぶ余裕も生まれたのでしょうがそれどころではありませんでした。

最下流に移動し、大堰堤下までの実績区間も小さなヤマメが1尾出ただけ‥。

見切りを付け、久しく行ってなかった別のU川へ移動してみました。

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狙いはヤマメだったので事前のNitoさん情報を参考に養魚場上から、やっぱり熊笹林を熊鈴リンリンで50mの薮漕ぎでした。

流れはご覧のとおり意外と開けており、キャストしやすい流れでした。瀬が中心でフライ向きの流れでもあります。

ポジティブと言うかノーテンキと言うのか、自ずと過度の期待感が膨らんでいました。

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ヤマメは出てはくれますが反応はイマイチ。遡行するにつれ、インターバルが長くなってきたのでおかしいなとは思ってましたが、案の定エッサマンが先行です。

昨日のA川といい、岸がある渓でのエッサマンは流れに入らないのでしょうか、石が濡れていないので姿を確認するまで後行者は可能性の少ない流れを丹念に攻めることになるざるを得ません。

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ヤマメエリアを諦め最上流部へ移動し、堰堤上から今度はイワナと対峙です。

念のためプールを凝視しましたが泥底の止水にリングが広がることはありません。とっとと先へ進みました。

090909no9苔むした大石を配した流れにイワナの匂いプンプン。最初は皆、ポジティブですよね。

090909no10結局、このイワナがここでのではなく、寂しいかな今日のMaxです。

また、ここも期待とは裏腹に片手程度しか出てくれないし、走る魚も皆無でした。

Nitoさんも「嬬恋はもう過去の渓」って去年のハイシーズンに言ってたような‥、必ず来るであろう復活シーズンを願ってラインを巻き取ります。そして、「今日は帰ろう」と呟きながら重い足取りで舗装道路をトボトボ、です。

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民主党政権でここ、川原湯地区はどうなってしまうのでしょうか。

50数年、地元を揺るがした八ッ場ダム。近年やっと二世代目で決着(疲れ)し、彼方此方に架け替え橋は完成しつつあります。

ダムサイトの一部になるのか巨大な建造物を目前にして、続行か中止か、苦悩した方々の気持ちを察するとどっちの選択肢もないように思いました。

10年一昔、半世紀はナニ昔と言うのでしょうか、コノ状況を目の当たりにすると正直、当事者以外、何もいえないのではないでしょうか。

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”お告げ”の渓

2009年09月08日 | フライフィッシング

実家に置いてあった年券を取りに寄って、吾妻川を北上する中、ウン10年記憶から遠ざかっていた渓が突然脳裏を掠めたのでした。

ダメなら直ぐに移動すればイイや、程度にハンドルを右に切り、A川へ向かったものの進むにつれ、記憶に無い道路に分岐点を間違えそうになっちゃいました。

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なんとか川沿いの林道にたどり着くと林道両脇をサルがお出迎え。

更にはこんな看板まで。

今年は特に目撃情報が多いらしく何処に行ってもクマ・くま・熊。慣れっこになっちゃいますが決して慣れたらいけませんね。

鶴ヶ島のNitoさんも先週末、新潟の渓で15m先を通過されたそうですから。

090908no2左手で必要以上に熊鈴を鳴らしながら落差の無い流れに降り立ち意味も無く深呼吸。

秩父は危機的な渇水でしたがココはその心配はないようです。しかし、以前入っているであろう流れなのに全く記憶にございません。

ウン10年振りなので流れが変ったと思いたいのですが‥。

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で、いきなりイワナのような無垢な出方で待望のヤマメ君登場です。

090908no4サイズはイマイチも魚は多く、やっぱ”お告げ”だったのでしょうか。

しかもフライズレしていないのか、シッピングライズは一度もないのですからこれまた、驚きです。

090908no5ただ、淵や堰堤下の大場所は全く反応がありません。

イクラやキジのケースが残されていることから温泉客も含め、結構竿が入って抜かれちゃってるのかもしれません。

090908no6瀬は相変わらず絶好調でサイズはイマイチもグラマラスなヤマメは連釣です。

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今日一の24cm。

吾妻ヤマメらしく黒点は少なめ、この精悍な顔立ちからしてオスでしょうか。

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暫くすると魚は走るのにフライには出なくなったのでおかしいなと、思ったらエッサマンが二人、先行してました。

平日といえども群馬は禁漁間近なので20日までは何処もこんな感じになるんでしょうね、きっと。来週に持ち越さなくてこれまた正解だったかも。

じゃあ、と言うことで支流に入るといきなりコノ滝です。

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浅い壷の左は沈み石もあって出るかなと思ったら無反応。

右側は岩盤で期待はしていなかったのにスローモーションでフライを吸い込んでくれたのがコノ何ともいえない色合いのイワナ君。

今年はまともにヤマメを釣っていなかったので今回の目的はヤマメメインでした。大物は出ず終いでしたが目的達成で満足しちゃったためイブニングは考えず、次の目的地である嬬恋へ16時半過ぎに移動しました。

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水が消えた秩父の渓

2009年09月06日 | フライフィッシング

14時、逆方向のため秩父市内も全く渋滞なし。

どうしても秩父に来たかったので今日はこんな時間になっちゃいました。気持ちよく本流沿いの道路をひた走るまでは爽快そのものだったのですが‥。

見え隠れする川の流れに驚愕です。まるで時間が止まっているかのように流れが無く止水の川になってます。

090906no1目的の渓沿いの林道に入ってからはもっと悲惨。

堰堤下はチョロチョロ、その堰堤上に流れは無く白い帯と化しています。どうりでご同輩の車が1台も停まっていない訳です。

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例年、夏場の渇水期でも幅3~5mの流れの筈が完全に伏せっちゃってるんですから‥。

OonoさんHPでも「台風12号頼み」と記されていましたがそれまで待てない危機的状況です。

090906no3ロッドを振れる流れは200m歩いて有るか無いか程度。

何とか瀬の巻き返しで5ヵ月振りに秩父の渓魚に逢うことが出来ましたが夕方に近かったからでしょうか。

日中だったらコノ流れじゃぁまず、魚が石下から動かないんじゃないかと。

090906no4ここは何時もなら岩脇まで白泡で底なんか拝めないポイントです。

イブニングに近いし歩腹前進でホットケメソッドを駆使しましたが全く反応なしでした。

090906no5約1km近く歩きコレを入れて3尾。

延々と続く白い帯を目の当たりにして遂にギブアップ。

それに昼間でも背筋の凍るトンネルを3個も抜けないと車に戻れないので明るさの残る時間帯での撤退は、Flyaokiにとって秩父では必須となります。

それにしてもここまで大渇水とは、ラストスパートのスケジュールから秩父は外さざるを得なくなりました。

うーん、8~9日は何処行こう‥。

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