Jリーグ・ディビジョン1 1stステージ 第13節
2015年5月23日(土)19:00キックオフ
埼玉スタジアム2002
浦和レッズ 2 - 1 鹿島アントラーズ
興梠
武藤 李
宇賀神 阿部 柏木 関根
槙野 那須 森脇
西川
嫌いなものは嫌い。これはもう理屈ではなく、どうしようもないことである。もちろん、G大阪や横浜M、F東京なんかも嫌いだけど、それとは比較にならないくらいダントツ、ブッチギリで大嫌いなのが鹿島ということになる。何しろ22年前から嫌いなので、筋金入りの大嫌いである。タイトル云々とはまた違った意味で負けられない。鹿島を見ると心底そう思う。
前半は厳しかった。鹿島の守備が良かった。そして速攻を受ける。ここは我慢の試合運び。後半早々にオウンゴールで失点したあたりから、逆に浦和が本来のペースをつかんだようである。それまで守備に傾いていた意識を攻撃に向けなければならない。多分、そういうスイッチが入ったのだろうと思う。このあたりの空気圧の変化というのは、やはりその場にいないとなかなか理解できない。スタジアムの雰囲気は一気に反撃ムードへ。
昨シーズンと違うのは、90分間で結果を出すという意識を持っていること。だから先制されても慌てない。それから引分を容認することで、良い意味で開き直れること。必要以上に前掛かりになることがない。武藤の同点ゴールが決まっても浮き足立たない。非常に冷静にゲームを進めることができる。戦術面の充実以上に、精神面の成長はチームに大きな成果をもたらしている。
ここ数試合、スーパーサブとしての役割は、李から梅ちゃんへと変わっている。好調の梅ちゃんを控えに置くのはもったいないのだが、李より動きがあるで実に効果的である。右サイドの関根を左サイドに移して直接指示を与える。逆転ゴールが決まった直後に青木を入れて守備を固める。全てが結果に結びついているミシャ監督の緻密な意図を探るだけでも、時間とお金をかける価値はある。サッカーというのは、すなわち知性そのものなのだと思えてくる。