龍の尾亭<survivalではなくlive>版

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中間貯蔵から最終処分へ。廃棄物は「ゾーン」に送り込むのか? 福島から発信するということ(33)

2011年09月05日 22時32分13秒 | 大震災の中で
細野原発相のコメントが波紋を呼んでいる。
福島県、具体的にいえば第一原発内の中間貯蔵を言うとともに、最終処分場を福島県外に、と示唆した話だ。
詳細は以下を参照のこと。
http://www.asahi.com/politics/update/0904/TKY201109040227.html

この最終処分場は福島県外へ、という示唆には、少なからず面食らった。
どこか別の「ゾーン」(四次元空間というか擬似空間をジェネレーターで作成し、力場でそこを固定して恒常化するというSF的なお話。詳しくは『ゼイラム2』を参照)でも想定するのか、とまぜっかえしたくなる。

半減期を端折って放射線量をなくすことができない以上、放射性廃棄物は封じ込め以外に現状では「策」はない。
封じ込めに失敗すれば福島以外に福島と同様の場所がもう一つできる。

それがどこになるのか分からない。しかし、ここではない、と大臣は言い張る。

私は5月の連休後半弘前から青森、十和田とドライブする機会があったとき、
「ここを放射能で汚染させては絶対にいけない」
と深く深く心の奥底から感じたのを忘れられない。
夏、もう一度青森県を訪れた(私は何を隠そう青森県の大ファンなのです)とき、大間の漁港の隣では原発が建設中だったし、下北半島を訪れると、すぐそこに六ヶ所村があった。
無論青森県には青森県の事情や現実があるだろうし、それは福島県の事情や現実とは違うに違いない。

でもね。

やっぱり、人口密度が低くて(笑)、美味しい農産物や海産物が採れて、空気がきれいで、自然が豊かな場所だ。

そんな場所を汚染させてはいけないと思う。

細野大臣は、どんな場所を想定して、福島県を最終処分場にしない、と断言しているのだろう。
断っておくまでもないが、私は福島県に最終処分場を作るべきだ、と考えているわけではない。

原発事故だけでもうんざりなのに、処分場も、なんて言われたら、暴動でも起こそうか、という気にもなる。
でも、じゃあこの究極のNIMBY問題のもっていきどころは本当にあるのだろうか。

気休めや身振りだけのたらいまわしのための発言ならあまりにひどいし、そうではなく、47都道府県にパッケージした廃棄物を分散配置する、となったら狂気の沙汰だろう。

まさか外国に「輸出」するわけにもいくまい。

どんな意図なのか、直接会って話がしたい、と切実に思う。だれかマスコミの人、そこ聞いてください。
「あーもーっ!!」
て感じになる昨日、今日でした。

あまりにも出口の見えない、意図の分からない発言と感じられるのだ。