出発前に簡単な説明を受けた。
私は事前に
AWFの吉川さんの廃炉についてのレクチャーを受けていたので、だいたい同内容だったが気になるポイントがいくつかあった。
1、トリチウム汚染水をいつ海に流すのか
2、地下水と格納容器の圧力の均衡をどう保つか。
1については、その方向だ、という意味の説明があった(検討中、という程度かな正確には)。
今回の視察での説明とは別に、こんな記事もある。
毎日新聞2016.4.19「福島・汚染水 海洋放出が最も短期間で低コスト」
http://mainichi.jp/articles/20160419/k00/00m/040/134000c
現在の技術では、水をフィルターにかけるとトリチウム以外の核種は除去できるのだそうだ。
だが、トリチウム(三重水素)は、除去可能だがきわめて高コスト。となれば、そのまま(海は広いから結果としては薄めて、ということになるが)海に放出するのが低コストってわけだ。
小学生でも分かる理屈だ。
結局そうなるのか、と思う。
たしかに、メルトダウンを起こした東京電力福島第一原子力発電所の敷地内は今驚くほど空間線量は低くなっている。福島県内のTVニュースで毎日流れる第一原発脇の港湾内の放射線量は多くが検出限界以下だったりもする。
なるほど、徹底的に人工環境を作り上げて、地上でも海底でも、埃一つ舞い上がらないようにすれば、結果として空間(水中も)線量は劇的に低下するに違いない。
しかしそれは、徹底的にコンクリートやアスファルト、モルタルなどで斜面や道路、あるいは海底を覆い尽くした結果にすぎないだろう。
それ以外のところは、相変わらず高線量だし、廃棄物はどんどん敷地内に溜め込まれたままだ。
さて、今後いつトリチウム汚染水を海に流すという方針が出されるのか、興味深いところだ。
2,については注意深く内部の水位が地下水の水位を上回らないようにコントロールしていく、という説明があった。
遮蔽すればよいというものではないとすると、その自然相手のさじ加減はけっこう難しいのではないか、とも思うが、このあたりも今後きちんと注目しておきたいところである。
私は事前に
AWFの吉川さんの廃炉についてのレクチャーを受けていたので、だいたい同内容だったが気になるポイントがいくつかあった。
1、トリチウム汚染水をいつ海に流すのか
2、地下水と格納容器の圧力の均衡をどう保つか。
1については、その方向だ、という意味の説明があった(検討中、という程度かな正確には)。
今回の視察での説明とは別に、こんな記事もある。
毎日新聞2016.4.19「福島・汚染水 海洋放出が最も短期間で低コスト」
http://mainichi.jp/articles/20160419/k00/00m/040/134000c
現在の技術では、水をフィルターにかけるとトリチウム以外の核種は除去できるのだそうだ。
だが、トリチウム(三重水素)は、除去可能だがきわめて高コスト。となれば、そのまま(海は広いから結果としては薄めて、ということになるが)海に放出するのが低コストってわけだ。
小学生でも分かる理屈だ。
結局そうなるのか、と思う。
たしかに、メルトダウンを起こした東京電力福島第一原子力発電所の敷地内は今驚くほど空間線量は低くなっている。福島県内のTVニュースで毎日流れる第一原発脇の港湾内の放射線量は多くが検出限界以下だったりもする。
なるほど、徹底的に人工環境を作り上げて、地上でも海底でも、埃一つ舞い上がらないようにすれば、結果として空間(水中も)線量は劇的に低下するに違いない。
しかしそれは、徹底的にコンクリートやアスファルト、モルタルなどで斜面や道路、あるいは海底を覆い尽くした結果にすぎないだろう。
それ以外のところは、相変わらず高線量だし、廃棄物はどんどん敷地内に溜め込まれたままだ。
さて、今後いつトリチウム汚染水を海に流すという方針が出されるのか、興味深いところだ。
2,については注意深く内部の水位が地下水の水位を上回らないようにコントロールしていく、という説明があった。
遮蔽すればよいというものではないとすると、その自然相手のさじ加減はけっこう難しいのではないか、とも思うが、このあたりも今後きちんと注目しておきたいところである。