龍の尾亭<survivalではなくlive>版

いわきFCのファンです。
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只見町は桃源郷のようだった。

2016年04月25日 22時46分23秒 | 観光
週末、知人が転勤して奥会津勤務になったというので、早速そこに泊めて貰い、只見町を満喫してきた。

只見の手前、南会津町立桧沢中学校の向かい側の桜が満開だった。いたるところで桜が咲いている。いつもより早いのだそうだ。まるで絵はがきのような美しさだった。(写真はクリックで拡大されます)



森の分校「ふざわ」というところに行く。もとは小学校の分校だったが、今は宿泊施設として通年営業中、とのこと。お客さんも泊まっていた。



熊出没注意のステッカーが扉に。




山菜を求めて友人達が林の中へ。私はさっぱり分からないので撮影要員。
カタクリの花が綺麗だった。



そしてその成果がこれ。天ぷらがおいしい。上の小さいのがアケビの花。下のボリュームあるのはふきのとうの「とう」がたったもの。
会津ではこういう小さいふきのとうがあるようだ。
いわきだとまるっちいのがポコッと出て、それが開いて終わってしまうのだが、これは伸びても食べられる。



お酒は只見の地酒(醸造は南会津町)、岩泉。
これがまた美味。「まづ水。そのよしあしはてきめんに響く」とは石川淳の言葉だったかな。
本当に透明感があるのです。



翌日は只見駅へ。駅の職員の方がはっぴをきて手を振っている。新潟方面に向けて、日に3便だけ運行中。只見から川口までは、5年前の洪水以来止まったままだ。復旧がのぞまれる。

鉄道ファンたちにとって、美しい川沿いの風景の中を走る只見線は、格別の価値があるそうだ。




左側下の方しか列車は運行していない。




手前は新潟(小出)方面。
残念ながら駅の向こう側(会津方面)の線路は草に埋もれている。



まだ冠雪している浅草岳が桜の向こうに見えるのだが、スマホではなかなか難しい。
雪の山が見える土地はステキだ。
弘前の岩木山、安曇野の常念岳、福島なら吾妻小富士、只見なら浅草岳、である。



その横にはこんなものも。雪室だ。



温泉もたくさんある。入ったのはここ。
泉質は鉄分を軽く含んでいる、あっさりとした気持ちの良い温泉。暖まる。



帰りは会津田島に戻り、駅前の蕎麦屋さんで昼食。二つお店があって迷う。今回はこちら。
とてもおいしかったです。
もし蕎麦の切り方が揃っていたなら名品!というところかな。



今回は食べなかったもう一軒はこちら。



他に大通りには10割蕎麦の旗竿が前日は立っていたように記憶していたが、日曜日の午後二時過ぎは旗が立っていなかった。

今回は会津田島で蕎麦を食べましたが、きっと只見町にもおいしいおそば屋さんはあるのだろう。
今度は探索してみます。

これが田島の駅。




とにかく、空気がおいしいし、水もうまい。空も綺麗で、沢の水も魚がピチピチ泳いでいた(イワナかな?)。ちょっと沢を上れば釣りキチ三平の世界である。そしてお酒も山菜も美味。今回は食せなかったが、ラムのしゃぶしゃぶもいけるらしい。

山の斜面は桜の花と同時に若芽が芽吹きつつあった。

雪の季節は確かに苦労が多いのだろうが、地元出身の知人は「ここに住むと人間性が回復するよ」と言っていた。夏、秋、そして冬の季節も訪れてみたい。せっかくクルマが四駆なのだから……。






福島第一原発視察(その3)

2016年04月25日 22時20分13秒 | 大震災の中で
富岡、大熊とバスで国道6号線を北上していくと、東電の広報センター(エネルギー館という名前だったか)や、十勝ラーメン(これは当時のまま)、TOMTOM(地元のショッピングセンター)など
、かつて訪れたことのある建物に再会した。複雑な気持ちになる。

帰還できないところは、道路以外は封鎖されているので、入り口にはこのような柵が立てられている。(どれも写真はクリックすると拡大表示できます)


当時に、除染した汚染土の置き場も目立ってくる。


途中こんな看板も。ここからは徒歩や二輪車では入れない。


6号線を走っていると二カ所に線量表示の箇所があった。

富岡町では2.9μS/h(バスの中は0.9μS/h)
大熊町では3.4μS/h(バスの中は1.1μs/h)

ちなみに、第一原子力発電所に向かって右折していく6号線の交差点では5.4μs/hぐらいあるようだ、とのアナウンス。そこから先の発電所に向かう道路には、8μs/hぐらいになるホットスポットもあるという。

ところが、第一原子力発電所の構内は、線量がコントロールされている。所内の放射線モニタは
0.9μs/hを表示していた。



構内に入ると、作業員の人は普通の作業衣で、マスクもなく歩いている。初めて視察してこんなことも言うのもなんだが、廃炉に向けて作業環境は劇的に改善されているといっていいだろう。
帰ってきてから視察の様子を知人に話すと、「あの白い服を着たの?」とか「前面防護マスクをしたんだ」とか聞かれるから、みんなもそんなイメージなのだろう。

実際は、本当にコントロールされている(もちろんあくまで人が動いて働くところは、ということであって、放射能自体がどこかに消えたのではなく、放射線量が低く抑えられた環境になったということです)。

斜面はこのようにモルタルで覆われている。



また、切り倒された立木はこのように積まれている。



放射性廃棄物は、コンクリートの箱に詰められて野積み。