龍の尾亭<survivalではなくlive>版

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熊野古道への道(13)

2019年09月17日 05時00分21秒 | 相聞歌
☆8/21いよいよ那智大社へ。

朝食を取った後、バスで駐車場までおくってもらい、すぐに那智大社へ。熊野三社の二つ目、そしていよいよ今日は目的の熊野古道である。
勝浦から山を登っていくとほどなく中腹に参道入り口が見えてくる。大社のすぐ脇まで登った所に参詣者用の駐車場があるのだが、同行者にキツくダメ出しされ、下のバスプール脇の駐車場(その日は解放されていて無料だった)にクルマを置いてそこから歩いて登ることに。 

友人は急な坂と狭い道がひどく苦手らしい。
「あんな道は登るものじゃありません!」
の一点張りである。
まあ、目的は熊野三社巡りだから歩くのは正しいわけだが、友人の「ビビる」様子が興味深く、つい「クルマで登ろうよ」と言い募ったがところ、かなり本気で怒りだしそうなので、途中で止めておいた。

登り始めてみると、昨日の神倉神社の石段から比べれば楽勝である。ほどなく那智大社に到着した。
夫須美神(ふすみのかみ)を祀るという。
これがどんな神様か、由来はよくわからない。一説にはイザナギとも言われるらしい。もしそう考えた場合、昨日お参りした新宮にある熊野速玉大社の速玉大神がイザナギ、ということになって一対とされるのだろうが、神様がいったい「誰か」というのは千年近くの、歴史を無視したお話、というべきなのかもしれない。

そしていよいよ熊野古道。
これは那智から熊野に向かう道(中辺路)か。
しかし、ここにクルマを置いたままであるため、しばらく登って降りて来るよりほかになかった。


ここでは雰囲気を味わうにとどめ、隣のお寺へ。

那智大社の社殿に隣接して青岸渡寺というお寺がある。 


もともと那智大社のあるこの場所は修験者の修行の場所だったらしく、お寺と共にいろいろ歴史はありつつ栄えてきたものか。

廃仏毀釈で熊野大社と速玉大社はお寺がなくなったのに、ここ那智大社では残ったというのも不思議な話。
元々(というか歴史がありすぎ私にはて切り分けられない)、神仏習合の風習もあり、修験道の流れもあり、熊野の三社は様々な宗教的聖地の意味を持ち続けできたものらしい。
特に那智大社には那智の滝もあり、霊性のあるスポットとして早くから重視されてきたという話には納得がいく。

青岸渡寺の三重塔から那智の滝を望む。



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