龍の尾亭<survivalではなくlive>版

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永井均『新版 哲学の密かな闘い』を読了。

2020年01月23日 18時07分18秒 | メディア日記
永井均は『〈子ども〉のための哲学』以来、繰り返し読んできた著者だ。
同じことを繰り返している「ヘンな人」という印象がある。でも、独我論みたいなことを考えるときにはいつも永井均の文章を思い出してみる。
野矢茂樹の本もおもしろいし、説得されそうになるのだけれど、永井均の頑なにそこだけ(彼にとっては根本問題なのかな?)を追給し続けるその心意気というか、あられもなさにしまいには感動してしまうことになる。
何度目かの永井均だが、いよいよ今回は
「なんだ、読みやすいじゃないか!?」
というところまでたどり着いた。
考えてみればヴィトゲンシュタインを読み始めてから四十年、長い道のりだったと思う。

50歳直前にスピノザと出会って、それ以来少しご無沙汰していたが、ひさしぶりに「永井均」的ドライブを味わえた。
これは「永井均」の初心者にもお勧めかもしれない。
最後の野矢茂樹との論争のところことか、野矢の著作がどこかにいってしまっていてつきあわせられないのが残念。

文字通り表紙裏の惹句にもおるように「永井哲学ワールド」全開です。よろしかったらぜひ。
しかし、興味ない人にはほぼ無意味だと思いますが。

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