早めに布団に入り、先週日曜のNHKスペシャル「こもりびと」をNHK+で見た。
お父さん役の、武田鉄矢がはまり役。本当にこんな感じのお父さんは、われわれ高齢者世代には多いんじゃないかと思った。偉そうで、自分が正しいと思っている父親は、金八先生がじいさんになったらこんな感じかも。
幸いなことに、私は自分が優秀でもなく、りっぱでもなく育った。自分の子供は自由にのびのびと、失敗したっていいんだよと育てたので、なんとか3匹がそれぞれ自立、どちらかというと親のほうがなさけない。
小学校の時に、「体育したくない」というと「じゃぁ、今日はお腹いたにするか」という母でした。
社会は実際でてみると、冷たい。短大の時に初めて、アルバイトに行ったとき、半日で辛くて「お昼は家で食べてきます」と家に帰り、母に断ってもらったことがある。
ピアノの発表会で、前の席に同級生が並んでいるのを見て、音がでなくて、「ひっこみなさい」と下ろされたことがある。
大学受験発表を見に行って、帰宅しないのを両親がすごく心配しているのに、絵の先生の家でなぐさめてもらってサンドイッチをいただいていたこと(昔はサンドウィッチ・洋菓子は珍しかった)
ダメな自分がいっぱいあったけど、両親は頑張れともダメとも言わなかったから、感謝している。そして、3匹の子供もいちおう優しく育っている。
道に迷って、辛くなった時、自分のやり方ですり抜ける技を持っているといいよね。支えてくれる人がいるとは限らないでしょう。自分で生きるには弱い人は弱い人なりに。自分の道は自分にしか見つけられない。時間がかかることもある。人生100年時代、焦ることはない。
ドラマの主人公は、素直ないい青年でした。親って大変なんだよ。簡単じゃない。