9月28日(金)晴れまだ暑し【永平寺にて:中秋の名月】
25日は中秋でした。この夜の月を中秋の名月というので、必ずしも満月とは限らないようです。今年は中秋の月は月齢が13日のようです。満月は27日です。過去六年ほどを暦で調べましたが、中秋と満月が一日違いの年もあります。
さてこの中秋の名月を今年は永平寺で拝むことができました。私の法幢師が、御征忌
ごしょうきの焼香師を拝命しましたので、随喜致しました。(在家の読者の方には、専門用語が多いので、このログの終わりに説明をつけます。)
また見んと思いしときの秋だにも こよいの月に寝られやはする
道元禅師がいよいよ御最期の中秋の夜、名月をご覧になってお詠みになられた和歌です。この和歌については昨年のブログに書きましたので、そちらをお読みいただければ幸甚です。
http://blog.goo.ne.jp/fugetu3483/d/20061007
付記;
法幢師ほうどうし:曹洞宗では出家得度の師を受業師
じゅごうし、第2段階の立職
りっしょくの師を法幢師、第3段階の嗣法
しほうの師を本師といいます。私の法幢師は、埼玉県にある浄空院の住職である浅田泰徳老師という方です。
御征忌:道元禅師のご命日9月29日に因んで、9月23日から29日まで、永平寺において営まれるご法要のこと。
焼香師:法会に際して、香語をとなえ香を拈じる式師のことで、導師のこと。
随喜:法要に参加すること。もとは人が善事をなすことを喜ぶこと、転じて、助力、賛成、尽力を意味する。