風月庵だより

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覚王山日泰寺

2008-09-14 08:57:11 | Weblog
9月14日(日)曇り【覚王山日泰寺】

東京に地震があると予告があった9月13日も無事に過ぎました。やはりこの手の予告は問題があるということです。昔、富士山が何月何日に噴火すると予告した新興宗教の教祖さんがその予告がはずれたので姿を消してしまった、という話もあります。いずれにしても無事でよかったです。

さて、この3,4,5日に名古屋に行きましたので、その折りに韓国の友人たちと日泰寺にお参りに行って来ました。日泰寺にはお釈迦様の本物の舎利が祀られています。今までもこれが舎利です、と言われて拝んだ舎利はほとんど水晶でした。本物の人骨である釈尊の舎利がまつられているところは、日本ではこの日泰寺のみです。

この仏舍利は1898年に、インド北部の古墳で、英国人によって発見されました。その骨壺に刻まれている古代文字は紀元前3世紀ころの文字だそうです。それが解読されまして、これこそ釈尊のお骨であることが立証さたのです。そして、釈尊というお方が実在していらっしゃったことが実証されたのです。

このお骨は仏教国であるタイ王国にイギリスから譲渡されました。そして、その一部が日本にも、ラーマ5世によって贈られました。そこでいずれの宗派にも属さない超党派のお寺として日泰寺が建てられたのです。現在は19の宗派が輪番で住職を勤めています。

戦災でほとんどの伽藍は焼失してしまいましたので、現在の伽藍は再建されたものです。

今回のお参りでは、仏舍利を祀ってある奉安塔は修復中でしたのでお参りは叶いませんでしたが、遙拝をしてまいりました。本堂の中には入れていただけましたので、タイ国王から寄贈されたという本尊の金銅釈迦如来像にご挨拶をしてきました。タイの国宝の仏像です。

なおこの一隅に曹洞宗の僧堂があり、参拝した折りも、雲水さんが作務をしている姿をみることができました。「今仏」を拝めます。

お寺も清々としていますし、参道もいろいろなお店があって面白いです。名古屋にお参りの方は是非日泰寺にお参りなさることをお勧めします。