3月2日(月)晴れ【老老介護】
3月になり、今日は少し暖かですが、私の住んでいるところは風と砂埃が名物なので、その中にスギ花粉でも混入しますと、体調はかなり大変なことになります。ついにスギ花粉の季節が始めりました。それなりに対応することが必要です。
それなりの対応という姿勢について、実はこの頃思うことがあります。一つに今まで自分の足のサイズは22センチだから、冬用も22センチの靴を履いていました。厚めの靴下をわざわざ靴に合わせて、薄い靴下に履き替えたりして、そのことになんの抵抗もなく、この歳(?)まで続けてきたのです。
それがつい最近、23センチの靴と長靴を買うことに気が付いたのです。全くもって気が付いたとしか言いようがありません。厚手の靴下を脱ぐ必要も無く楽々と靴を履くことを楽しんでいます。
気が付けば、こんな当たり前の知恵も無かった自分にあらためて驚いてもいます。また思い込みの恐ろしさもあらためて反省しています。
ところで、話は変わりますが、母がついに「お前、私の小銭、どうして全部使っちゃったの」と言いだしました。私は飛び上がらんばかりに驚きました。
さらに「財布の中にお金が全然ないよ」とも言います。全部使ってしまったようで、ないのでしょうが、「お母ちゃん、なにかに使ったでしょう。なにに使ったの」と聞きましたら、「さあ」と言います。
「私は幾つだったかね」とも。
さあ、大変です。母はなんとか痴呆症にならずに歳をとっていってくれるものと、日頃の様子から思い込んでいたのですが、このところ、脚が痛いといって寝込むことが多かったので脳の働きが鈍ってしまったようなのです。
すぐにケアマネージャーさんに連絡をとって、看護師さんや、リハビリの人を頼むことにしました。介護ベッドも必要になりました。
今まで、まめに書いていた大学ノートの日記帳も空白が多くなりましたが、傍についていて、今日は何日か、何があったか、書いてもらうようにしたり、なんとか境内を一回でも歩いて回ってもらうようにしたりしています。
まだマダラボケという状態なので、これ以上、マダラボケ状態が進行しないようにつとめていますが、今まで起きていすぎるので、少し横になった方がよいよ、と言ってさえいたのに、この頃は、「お母ちゃん、少し起きていた方がよいよ」と一日に何回も声をかけています。
98才のつい最近まで、一人でお風呂にはいれていたのですが、この頃は、傍についていてお風呂にいれるようになってしまいました。
大好きだった境内の散歩も、大好きだったお風呂も、自分からは絶対にしたくないという状態になってしまいました。
思い込みはやめて、いろいろな変化に対応したり、好ましくない変化を呼んでしまう前に、少しでも回避できるように対応していかなくてはと思っています。
諸行無常です。
本格的な老老介護のはじまりです。