風月庵だより

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老老介護 圧迫骨折さらに……

2017-12-07 21:29:46 | Weblog

12月7日(木)晴【老老介護 圧迫骨折さらに……】

母がショートスティーから帰ってきて直後、「痛い、痛い」と言い出しました。帰り際にトイレ介助をしてくれた介護士さんが、乱暴に「バーン」とベッドに母の体を置いたのだというのです。それで、筋が違ったかもしれないと言うので、光線治療したりしましたが、全く痛みがなくならない、と苦しんでいました。あまりに苦しいので、病院に連れて行って、と母が言うのですが、私はもう夜だし、筋が違ったくらいでは、病院では何もできないから、今夜はおとなしく寝てちょうだい、と、母の頼みを聞きませんでした。

この前のアキレス腱を痛めたときも、湿布が出ただけでしたので、おそらくそんなことくらいしかできないだろうと思い込んでいたのです。

翌日は痛みは薄らいだが、何も食べたくないと言いますので、来客があったり忙しく、つい母を放っておいてしまいました。しかし、水を飲ませようとしても、飲みたくない、ではなく、飲めないと言いますので、これは大変、また脱水症状にしてしまったと慌てて兄を呼び、病院につれて行きました。

母があまりに苦しがりますので、入院させて頂けないでしょうか、とお願いしたのですが、「急には無理ですよ」と診察してくれたお医者さんに言われてしまいました。

車椅子に座っていることも母は苦しがりますので、ベッドを看護婦さんが運んできてくれたその時、「どうしたの」と見慣れた先生が声をかけてくれたのです。いつも往診に来てくれている先生でした。この先生が診察を代わってくださり、おかげですぐに入院手続きをして頂けることになりました。全く幸運としか言いようがありません。先生はたまたま一階に書類を取りに来たところだったのだそうです。背中の痛みは「圧迫骨折かもしれないね」ということでした。

老齢になると咳をしただけでも圧迫骨折はおきるのだそうです。圧迫骨折ならば、やはり日にち薬で安静にしていることだそうです。しかし、

CTや血液検査の結果:圧迫骨折のみならず、肺炎と心不全をおこしていることが分かりました。「老人の肺炎は老化であって、病気ではないですよ」と、いつも優しい先生が私が気に病まないようにおっしゃってくださいました。

私はしかし、前の晩、すぐに病院に連れてこなかったことを申し訳ないと、思いました。悔やみました。老人の肺炎はほとんど死にいたることが多いのですから。

それでも今日は、プリン狀の食事も全部食べられたり、元気な感じになりましたので、少しホッとしていますが、小康状態というのではないかと思います。それで、老老介護をなさっている訪問者の皆様にも参考になるかもしれませんので、このようなことを書いておきたいと思い書いております。

そのうちにこの余裕はなくなるかもしれません。

私は孝養が足りなかったと、つくづく申し訳なかったと思っています。私は仕事人間なので、つい仕事の合間に介護をしてきましたが、介護の間に仕事をするような姿勢が大事だったと反省しています。まだ猶予はあるかもしれません。どのくらい残された時間があるか分かりませんが、多少でもできる限り大事にしたいと思っています。そうして願わくはもう一度、お寺の母の部屋に、母が戻れることを願っています。暮れに来て仕事は山積みになっていますが、頑張りたいと思っています。

ご訪問の皆様にとって、少しでもお役に立つことがあれば有り難いが、と思い、書き留めています。もし介護をなさっている方がいらっしゃいましたら、お互いに後悔が少なくてすむようにつとめましょう。ご自分の健康にもご注意くださいませね。

(内猫のタローと、その母です。別れて住んでいてもやはり親子の情愛はあるのでしょうか。)

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