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二人の遺伝子学者に学ぶ その2 創造主は?

2021-08-04 11:14:20 | Weblog

8月4日(水)晴れ【二人の遺伝子学者に学ぶ その2 創造主は?】

あまり眠くならないうちに、昨日の続を書きたいと思います。

ポール・ナース先生は『WHAT IS LIFE』の著書の中で、説明なさろうとした5つの考えは、1,細胞、2,遺伝子、3,自然淘汰による進化、4,化学としての生命、5,情報としての生命 です。

私がこのご著書の中の言葉を引用して説明することも可能ですが、今日もやらねばならないことがありますので、興味のある方は手にとってお読みくださいませ。

ポール・ナース先生は、キリスト教の牧師さんが、「創世記は文字通りの真実」として受け止めるべきである、という意見をポール少年に力説したが故に(?)、かえって無神論に傾き、科学が世界を論理的に理解する道に導かれ、「真実こそが科学の究極の目的」である、という結論にいたっている、という点に、私は注目いたしました。

『サムシング グレート』(サンマーク出版)をお書きになった、村上和雄先生は、高血圧の黒幕である酵素「レニン」の遺伝子解読に世界ではじめてなさり、またお米のゲノム解析も世界で初めてなさり、やはり多くの生命の遺伝子の研究などをなさっています。ポール先生も村上先生もお二人とも、生命について、細胞レベルから遺伝子レベルまでの研究に関わられている科学者ですが、お二人の大きな違いは、村上先生は生命を分析、分析していき、生命の不思議さに驚異を感じ、「サムシング・グレート」が存在する、という考えに至っています。

「人間を超える巨いなる存在がなければ、遺伝子情報そのものが存在するはずがない、と考えた方が、それこそ自然なのである。」
と書かれています。

同じ偉大なる遺伝子学者の先生ですが、真逆のお考えです。
あの世のことにつきましても、真逆のお考えがあるでしょう。日本の曹洞宗でも、かつて、お二人の仏教学の大学者先生が真逆のお考えを述べていらっしゃいましたが、あの世はある、というお考えの先生が早くにお亡くなりになってしまいましたので、あの世説は絵空事のように受け取られています。勿論それぞれの僧侶によって、いろいろなご意見はあるでしょうが。

かつて、聖徳太子も存在しなかったと、大学者の先生が主張なさっていましたので、そのような説を信じていた人もいたかもしれません。このことについては、項をあらためて書いてみたいと思います。

とにかく、この世のことは、なにが是か非か分からないことは多いですが、お互いの考えを尊重しあいながら、自己の考えもまた尊重して生きていけばよいのではないでしょうか。

私は、この世で生きた生命は、この世だけで終わりだとは思っていません。

暑い中、お読みくださいました訪問者の皆様、有難うございます。熱中症にもお気をつけを。中国製キクガシラコウモリからのウイルスにもお気をつけくださいませ。

*お二人の先生の本を読んで印象に残っていることは、この地球上のすべての生物は、A(アデニン)、T(チミン)、C(シトシン)、G(グアニン)の4種類の塩基を持っているということです。そうしてAはT、CはGとしか手を結べないということ。村上先生は「地球上のすべての生物は、一つの生命体を起源とすることらしい、ということがわかった。」と書かれています。

(同じ両親から生まれた二匹です。左は内猫タローちゃん、右は外猫チャチャちゃん、タローは甘えん坊です、チャチャは7年経つ今でもシャーと、威嚇してきます。でも私と同じくA、T、C、Gの塩基を持っている地球生物です。)