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天風瞑想録を読んで

2022-11-17 18:34:16 | Weblog

11月17日(木)晴れ【天風瞑想録を読んで】

小学校以来の友人から、中村天風という方について教えてもらいました。彼は大変に天風先生の教えに傾倒して、その修錬会にも通ったという話でしたので、早速天風先生の本を一冊購入しまして、読ませていただきました。

『運命を拓く 天風瞑想録』(講談社文庫 1998年1刷、2021年68刷)

私は、今まで全く知らない方でしたが、知る人ぞ知る、という方でした。いや、ただ私が知らなかった、というだけで、周知の方だったかもしれませんね。

略歴を紹介しますと、お生まれは、明治9年7月30日に東京王子村にお生まれです。かなりのやんちゃだったようで、家族の手には負えないと、頭山満に預けられたそうです。20代のころ諜報部員として、旧満州に派遣されて諜報部員として活動。30歳の時奔馬性肺結核を発病し、なんとか治したい一心で、アメリカやイギリスに救いを求めて、行脚するも、回復の手段を手に入れることができず、日本に帰ることにしたのです。

その帰路、カイロで出会ったのです。ヨガの聖者カリアッパ師に。「お前は助かる」「お前は救われた」と言われて、ヒマラヤの第3の高峰、カンチェンジュンガの麓の村に連れていかれて、修行の日々を送ることになったのです。厳しい修行の末に。ついに結核は癒され、宇宙の真理に到達なさったのです。

日本に帰ってきてから、銀行の重役を勤めたりしましたが、大正8年「統一哲医学会」を創設、政財界の有力者も入会し、多くの人を救い、導かれたのだそうです。

昭和15年に「天風会」と改称、(よかったですね、統一の表現でなく。)昭和43年12月1日に帰霊、享年92歳。

いよいよ本題に入りたいのですが、この続きはまた明日にいたしましょう。