7月6日(水)晴れ【私の自慢】
台風4号は、熱帯低気圧に変わり、私が住んでいる地方ではほとんど、いえ、全く被害はありませんでした。ただ、私はやっとこの2,3日休みをいただいて、砂療法に出かけたいと思っていましたが、キャンセルになりました。
30数年前に、浄土宗のお寺の留守番として十年ほど過ごしたことがあります。その時、近所の子供たちに勉強を教えていました。寺子屋です。その中に一人の少女がいました。彼女が最近読売新聞の「お茶」という読者の投書欄に次のような投書をしてくれました。
「 中3の時、寺子屋のように子供が集うお寺があり、尼僧の住職と知り合った。勉強も教えてくれるけど、ちっともやる気になれない。住職がいれてくれるお茶だけが楽しみで、通っていた。
当時の我が家は豊かではなく家族関係もよくなかったので、淡いお茶を飲んだ感激は、未知の世界に入ったかのよう。また住職はお茶を飲みながら、私の親に対する恨みごとや、嫌になるような話に耳を傾けてくださった。
あのお茶の時間があったから今の私がある。心から感謝している。」
掲載紙を彼女が送ってくれました。読み終わって、思わず涙が出ました。今も、このブログに紹介を書いていて、涙が出てきてしまいました。このように思っていてくれたことに、感謝するのは私のほうです。勲章には程遠い私ですが、これは私の勲章と思いました。
坐禅や、仏教の勉強や、お寺の運営や、いろいろと夢中で生きてきましたが、このように思っていてくれた人がいたことは、一番有難いと思いました。尼僧として生きてきてよかったと、思いました。小さな浄土宗のお堂で生きた十年を懐かしく思い出します。
自己自慢をご披露させていただきました。
*自分の自慢よりも、実は、彼女こそおおいに私の自慢かもしれません。彼女は高校時代も自分でアルバイトをして学校に通っていました。いろいろとあり、それこそ地獄を見たかもしれませんが、その後、かなり病気でひどい状態のお父さんの面倒を最後まで看取り、今は少し認知が入ってしまったお母さんの世話をしながら、介護施設で働いています。そして明るいです。私が引越しをするときも手伝いに駆けつけてくれたり、母が亡くなった時も、慰めに来てくれました。天使のような女性です。
全く正しくばかり生きてきてはいません。
若いころは、酒豪でしたし、世の中を斜めに見て生きてきましたし、正しいと言われるとちょっと困ります。
この子が偉い子なのです。
少しこれから記事に書き添えます。
正しく生きてこられた事の証でありましょう。
私の自慢とタイトルに上げられたのもまた素敵です。
大いに自慢なさって下さいください。
本当はもっと自慢することが一杯あるのでしょうが!d(^_^o)