少年のプライド

２月２日（金）晴れ【少年のプライド】

一昨日のことがふと脳裡に浮かんだ。少年のプライドは傷ついていたのだ、と思った。バスのなかで出会った少年の話である。

少年が立っているとき、どこかのお婆ちゃんが「さっさと大人しく坐りな」というようなことを、たしか言っていた。そのもの言いが頭ごなしであったので、少年の祖母かと思ったのだが、その老婆は一人で降りていったので、そうではなかった。

少年はこの老婆の頭ごなしの注意に、実はちょっと心が痛かったのかもしれない。それで私の隣りにすっと坐って、なんだか助けを求めるようであったのかと、思う。その後、私も、空いている席を教えて貰った婦人も、彼の尊厳を傷つけなかったので、彼は嬉しかったのではなかろうか。

子どもに躾けや注意をするのは大人の役目とも言えるが、子どもの尊厳を傷つけるようなやりかたはかえって逆効果であろう。

昨日はまた歯医者さんで、例の少年に出会ったので、「月に願いを」のメッセージの話をした。彼もメッセージを送ってみたい、というので詳細を書いたコピーと往復ハガキを渡す約束をした。

文明の発達による功罪を見据えつつも、夢ある世界を少年、少女に伝えていくことは大事なことであろう。

＊このログを始めてお読みの方に：以前のログをよろしかったらご参照下さい。
【光をくれた少年】
【少年よ、月に願いを】

＊あまりまめにブログを管理していませんので、一月のログをまとめておきましたので、お立ち寄り下さい。
【随流去】
【お正月でも開いている歯医者さん】
【初詣】
【長い散歩】
【人身事故 】
【中山書房社長さん逝く】
【自殺しないでー岡本太郎の言葉】
【人の面前で犬さえ叱るな 】
【地球温暖化ーゴア元副大統領のメッセージ】
【退歩を学ぼう】
【矛盾－退歩と進歩】