60歳からの眼差し

人生の最終章へ、見る物聞くもの、今何を感じるのか綴って見ようと思う。

水彩画教室(8)

2014年01月24日 08時10分17秒 | 美術
 上の絵は水彩画教室で最初に水彩色鉛筆を使って描いた絵である。中学以来描いたことがなのだから50数年ぶりである。私の中学生の時の絵が、実家の物置から出てきたようなものである。教室に通い始めて2年を超えた。教室は先生も生徒も全て女性(私を除いて)である。そんな中にオヤジ1人が混じるのはなかなか馴染めないものである。だから最初は何とか続けることだけを意識していたように思う。通うほどに、描いていくほどに、教室の雰囲気や絵を描くということに戸惑いがなくなってくる。やがて絵で表現することに興味が湧いてくる。そしてどう描けば絵になるか、どうすれば上達するだろうか、と考えるようになってきた。

  多分それには数多く描くことで感覚で覚えるしかないのであろう。そこで教室の限られた時間で効率よく描くために、デッサンは家で描いて行き、教室では色を付けるだけにした。今まで2時間で1枚のペースを、2時間で2枚のペースで仕上げられるようになった。しかしこれはかなりなハイペースである。自分に課せたこのペースを守るため、教室でひたすら色を塗り、迷うことはどんどん先生に教えてもらうようにしている。だから2時間という時間があっという間である。

 今絵にしている題材は以前から散歩で撮り溜めた写真である。写真は何千枚もあるから、描くテーマには困らない。しかし何時も考えてしまうことは、どこまで精密に描くのか?、輪郭線をどこまでペンで書くのか?、限られた色鉛筆の中でどの色を使うのか?、色の濃淡をどう着けるのか?、毎回毎回悩み毎回毎回先生にアドバイスを貰う。そんなこんなの2年間であった。どこがどう進歩したのか自分では定かではないが、時間をかけてやり続けていれば、それなりには上達しているのかもしれない。「継続は力」、そう信じて今年も続けていこうと思っている。

      
                      栃木 塚田歴史伝統館

      
                       横浜 外交官の家

      
                          浦賀港
          初めて外に出てのスケッチ、目線が定まらず戸惑いが多かった

      
                          荒川 上流
        川面は色んな色が映りこんでいるから良く見て描くように注意を受ける

      
                       油壺 ヨットハーバー

      
                        海老名駅周辺
        藁の束は手前の中心部はしっかり描いて、あとは略して描いて良いと教わる

      
                           秩父
              煙の表現が難しい。先生に消しゴムの使い方を教わる

      
                         横浜 三景園

      
                           江ノ島
      上野の都美術館で「ターナー展」を見てきたので、少しターナーぽく描いて見た

      
                          犬吠埼
   波の白さは画用紙の白、ぼかしを使うために薄く水色を塗った後で消しゴムで消してゆく

      
                         新潟 太夫浜
        空からの光線も消しゴムで表現、先生曰く「神が降りて来そうですね」

      
                        川崎 日本民家園
       家の壁面の古びた感じを出すために、何色も色を混ぜるように教えられる

      
                           秩父
       稲の切り株一つ一つに影を付けた方がリアルになるとアドバイスを受ける

      
                         佐渡 宿根木
                    家の塀の濃淡は消しゴムを使う

           
                       芦ノ湖からの富士山